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総務課長もスペインを歩いて横断しよう

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某広告代理店を早期退職し、某医療法人で非常勤の総務課長をやってるのですが、 2022年8月から2ヶ月ほどお休みをいただきまして、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を歩きまし… もっと読む
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#旅行

いきなりの絶景に感動するday2 ロンジェスバージェス~ズビリ(+21Km/46Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

こんにちわ。maasooといいます。 昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。 2021年の年末、「スペインを歩こう」と決めた私は2022年は仕事をできるだけ入れないことを決めていました。ちょうど、某Jリーグのチームからコンサルの話が来ていたりもしていて、それはそれで得難いチャンスだとも思ったものの、それよりもスペインを歩こうと思いました。 しかし、年も明けてすぐ、それまでもたまに相談を受けていた病院から「総務課長が不在でどうにも困っている。フルタイ

日曜はどこもやってないことを忘れてたday3 ズビリ~パンプローナ(+21Km/67Km)/総務課長もスペインを歩いて横断しよう

こんにちわ。Maasooといいます。 昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。 みなさん、サンチアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路ってご存知ですかね? スペイン版のお遍路と思っていただけばだいたいそんな感じなのですが、いまだもって日本ではあまり知名度はないようです。(体感値だと知ってるの10人に1,2人くらい)しかし、世界的には1番有名ともいえる巡礼路で、今年なんぞは30万人ほど歩いているとも聞きます。 お隣の韓国などではもともとキリスト教徒が多かっ

つらい丘の先にはいつも絶景なday4 パンプローナ~プエンテ・ラ・レイナ(+23Km/90Km)/総務課長もスペインを歩いて横断しよう

こんにちわ。maasooといいます。 昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。 「巡礼にいきまーす」と言うと、「おまえがキリスト教徒とは知らなかった」「巡礼はキリスト教徒(あるいはその聖地にゆかりの宗教の信者)のものじゃないの?」と、毎度言われたのですが、少なくともこのサンチアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路はオフィシャルに「キリスト教徒でなくてもOK」ということがうたわれてたりします。 実際、初日に泊まったロンセスバージェスのアルベルゲ(巡礼宿)でも

ラピュタのような町を経てビールに救われるday5 プエンテ・ラ・レイナ~エステージャ(+21Km/111Km)/総務課長もスペインをあるいて横断しよう 

こんにちわ。maasooといいます。 昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。 「キリスト教徒でなくても巡礼に出て良い」とはいうものの、実際には欧米の方が非常に多く、またアジア、南米の人たちも含めてキリスト教徒の人が多かったとは思います。ただ、彼らの中にも毎晩ミサに出るようなガチなキリスト教徒と、「僕はそこまでではないんだよね」っていうキリスト教徒がいて、だいたい8割は後者。 今回、私が歩いた時期でめっちゃ熱心なキリスト教徒として有名だったのはフラン

朝からワインが出てくる蛇口とたわむれるday6 エステーリャ~ロスアルコス(+22Km/133Km)/総務課長もスペインを歩いて横断する。

蛇口をひねればミカンジュースが出てくるのは愛媛県ですが、蛇口をひねるとワインが出てくるのはスペイン北部イラーチェという町です。 こんにちわ、相馬と言います。 昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。 巡礼路に1ヶ所だけ、ワインが出てくる蛇口があります。地元のワイナリーのサービスでけっこう有名なスポットなのですが、通常のルートで行くと朝イチに通るところ。なので、そんなにたくさん飲むわけにもいきません。 私は夜のお楽しみにすべくペットボトル目一杯入れよ

巡礼初の休息日はワインの街でただ食べるday8ログローニョ(0Km/160Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

「もう歩けない!」と、1日に休むことにしたこの日。ワインの街で昼から飲み、食べ、昼寝をはさんで飲んで、食べました。 こんにちわ、相馬と言います。 昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。 Day1でも少し書いたように、私が巡礼に出ることを考えたのは、2021年に独立してから1年普通に働いてしまい「来年こそはフリーランスでなければ出来ないことをしたい」と思ったことが最初のきっかけでした。しかし、理由はそれだけでもありませんでした。 もう1つの理由は、

休むことの意味に気づくday9ログローニョ~ナヘラ(+29Km/189Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

こんにちわ、相馬と言います。 昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。 巡礼で休むことは罪のような気もしていましたが、しかし、体の限界はやはり耐え難く、1日、お休みをとりました。 何かまたひとりぼっちになってしまったように思いながら巡礼路を歩き、この日の目的地に着いたとき、初日、スタートの宿で朝ごはんを同じテーブルで食べた方から声をかけられました。 そこから10日間くらい、彼女とは大体おなじペースで抜きつ抜かれつ。それほど話すことはなかったのですが

巡礼で初めての友はday10ナヘラ~サンドミンゴ・デ・ラ・カルザータ(+21Km/210Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう/

day14/day10 ナヘラ~サンドミンゴ・デ・ラ・カルザータ(21Km/210Km) こんにちわ、相馬と言います。 昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。 この日の朝、一緒に歩いたのはイスラエル人の女子2人組。「日本のあいさつは?」と聞かれて答えた後、イスラエルのあいさつを聞くと「シャラーム」というとのこと。あとで意味を調べたら「あなたに平和がありますように」という意味。そんな言葉があいさつになるというのは、彼の地の歴史によるものなのかと複雑

憂鬱な打ち合わせをこなすday11サンドミンゴ・デ・ラ・カルザータ~ベロラド(+23Km/233Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

こんにちわ、相馬と言います。 昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。 振り返って写真を見ても特に印象のない日だったように思います。距離も23Kmということでだいぶ歩く慣れてきた私には「余裕」のある距離だったように思います。 途中、30分くらいの間、雨に降られましたがそれも大したことはなく、モンベルの超軽量傘の初めての出番がありました。その雨の途中、風が強くなって「このままでは傘だと辛いかも」と不安になりながら、まぁ、その程度で終わった記憶があります

巡礼のまんなかで韓国料理をたべるDay15 ホルニロス・デル・カミーノ~カストロヘリス(+20Km/323Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

オランダ人医師ルイスと韓国料理を食べる約束をしていました。 こんにちわ、相馬と言います。 昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。 前の日のお話 前日、オランダ人医師ルイスと「この先に韓国料理を出すアルベルゲ(巡礼宿)がある。そこでまた一緒に飯を食おう。」と誘われ、ゆるやかにその宿を目指すことにしました。 この日も朝からほぼ平らな小麦色の土地を歩いて行きます。 だいたいそんな日が続く中で、少し高い丘から見渡して端っこに見えるあたりがだいたい20

巡礼イチの朝陽で始まるday16カストロジェリツ~フロミスタ(+25Km/347Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

こんにちわ、相馬といいます。 昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。 この日は特に期待もなく歩いたような記憶。前日、ルイスと話したら「後半には運河があって、5kmくらいはボートで進める」と言ってたが「乗り物には乗らん!」と謎の意地を発揮する。 また朝からせっせと歩いていて「あの丘を越えないといけないとしたらめんどくさいなぁ」と思っていたら、案の定、ルートは丘の方向に。 結構なお年のじいちゃんコンビ(この2人も最後まで一緒だった)やら、大丈夫かしら

「イージューライダー」を歌いながら荒野を行くday17フロミスタ~カルザジージャ デ ラ クエッサ(+36Km/383Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

誰だって「何もない、誰もいない道」を歩くことになったら、「イージューライダー」歌うでしょう。 こんにちわ、相馬と言います。 昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。 通常、巡礼路ではだいたい5Kmごとくらいに町が出てくるので、その日はまだ歩けると思えば20Km、25Km、30Kmと泊まる町を調整すればいいのですが、この日は18Km地点のカリオンと、35Km地点のカルサジージャ間の17Kmに町がなく、18Km か 35Kmかの2択しかない。 「どうし

巡礼はキリスト教徒でないといけないの?day18カルザジージャ デ ラ クエッサ~サアグン(+22Km/405Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

1年前の今日は修道院に泊まりました。キリスト様の像の下で下世話なYOUTUBEなど見る気も起きず、おとなしく過ごしました。 こんにちわ、相馬といいます。 昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。 さして長い距離を歩いたわけでもないのにけっこう疲れたこの日。2軒ほどのアルベルゲ(巡礼者用宿)は満員で、修道院系のアルベルゲに泊まることとなりました。チェックインの際にワークショップ、ミサ、食事という3つのメニューを提示され、どれも「出たければ出てください」

絶望の石像と「魂の道」が始まるday19サアグン~マンシージャ・デ・ラ・ムラス(+37Km/442Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

特に私が絶望したわけでもなく、ただタイトルにしたいくらい圧倒的な絶望感と疲労感を感じさせる石像がありました。 こんにちわ、相馬といいます。 昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。 30Kmくらいの町を目標にしながら、勢いで37Km歩いたこの日。20日ほど歩いてくるといよいよ体も出来てくるようです。 とはいえ、疲れて(歩けると、疲れもせずに歩けるはまた別)たどり着いた宿では久々に日本の方にお会いする。その後、非常に仲良くさせていただくお二人でしたが