世界の人たちと交流して、共有体験できることが魅力――日本フレスコボール協会、会長・副会長インタビュー【後編】

日本フレスコボール協会の会長・副会長である、窪島剣璽さんと後藤隆志さん。選手としても大会に出場した今回のブラジル大会では、競技としての魅力を強く感じる一方、言葉を使わなくてもコミュニケーションが取れる、フレスコボールのパワーも感じていました。

これから日本でフレスコボールを普及していくうえで、何を大切にしていくのか。フレスコボールの魅力を、どんな形で打ち出していくのか。後編も充実の内容になっています。

※前編はこちら

言語の壁を越えて協力できるスポーツ

↑窪島会長

— 現地の方とラリーしてみてどうでしたか?

窪島 わりと総括に近い言葉になるんだけど、亮太とかってさ、英語とか全く喋れなくて、日本語すら危うい(笑)。あの男が、「フレスコボールやろうぜ」って、「ジョガ、ジョガ(jogar:「一緒にやろう」の意味)」とか言うと、一緒にプレーができて、それも途端にすごいプレーするんだよね。

フレスコ—ボールって結局、男女、年齢、人種、言語の壁すら必要なくて。たとえばサッカーとか野球だと、「よしやろうぜー!」って集まったって、言語がなかったら、スポーツとして成り立たないけど、フレスコボールはそれができる。

それは、協力するっていう1つの共通概念があって、そこには言葉が要らないからなんだなって思ったね。全て超越できるスポーツで、白人もいれば、黒人もいて、デブもいて、おばあちゃんも。

後藤 俺が芝くんたちの結婚式のスピーチで言ったけど、フレスコボールのラリーって会話をしてるような感じになるでしょ?向こうの人は1球でもラリーすれば相手のレベルが分かるわけだよ。あ、こいつこんなレベルだなって。

それはたとえば「こいつは英語力これくらいしかないな」って思ったときにネイティブの人がゆっくりスピーキングして合わせてくれるのと同じ。フレスコボールはそれを通じて本当に会話ができて、相手への気遣いが生まれて、どんどん仲良くなっていく。チームスポーツだったらできないことだと思う。

もしツアーで行っていたら、ずっとビクビクしていた

↑後藤副会長

— 上手い人と上手くない人がやっても問題なくできますもんね。

後藤 うん。いきなり下手くそな奴が、超トップレベルのビーチサッカーチームに入ったら、どんな良いチームであろうが、そこでプレーが寸断されてしまう。でもフレスコボールは下手くそな奴でも、打ってくれる相手さえいれば、プレーは続いていくよね。そのカルチャーに俺はやっぱり魅せられてるし、そういう人は多いと思う。

今回もそうだけど、フレスコボールを介していろんな国に行って、現地の人と交われることはすごく楽しい。俺もスペインやメキシコにも行ったけど、それってフレスコボールがきっかけでなければ行かなかった国々だし。

— 確かに。

後藤 我々がもしツアーで行ってたら、ずーっとビクビクしながら、かばんを隠しながら帰ってきたかもしれない。ところが今回は、ブラジルの雰囲気、食事にしても、仲間にしても、溶け込むことができた。それはフレスコボールがあったからできる、貴重な経験だったなって。

だから、競技力の差は当然あるんだけど、それよりもとにかく大きいのは、世界の人たちとフレスコボールというスポーツを通じて、共有体験ができるということ。競技性という魅力もあるけど、そういう「交流」が魅力。向こうの人も、「日本でやってくれてることがほんとに嬉しい」ってずっと言ってくれてて。

窪島 言葉が通じないのに、あんなに仲良くなることがすごいよ。ありえない。やっぱり共通概念がシンプルだからね、ラリーを続けるって。でも、やってみると意外と深さがあるっていう。

— だからいいんですかね、スポーツとして。手軽だしシンプルだけど、意外と難しい。

後藤 簡単じゃないからね。だからなおさらみんな一生懸命になってやり続けるのかな。

窪島 結構みんなスタイルが違うけどね。いろんなこと言ってくるんだよ。もっとこうしろよとか、全員言ってることが違う(笑)。みんな我流でうまくなってるから。ある意味、多様性の象徴でもあるけどね。

フレスコボールを愛してる人が考えないといけない

— ブラジル大会を終えて、改めてどう感じていますか。

窪島 単純に楽しかったから、もう1回行きたい、出たいと思う。1回行ったら好きになるから、来年度以降も、選手にとってのひとつのモチベーションになっていけばいいな、と思うよ。

あとは、俺はバックが下手だから真剣に練習しようと。1年後に出て、「またケンジ同じミスしてるよ、日本で何してたんだ」ってことにならないように、そこは個人的に頑張ろうかなと。

後藤 確かに、運営サイドもうまいからね。ブラジルは。

— そうなんですか?

後藤 そうだよ、だから我々もこのままじゃまずいかなっていうのもあるよ。

— 今後の日本のフレスコボール界をどうしていきたいですか?

後藤 日本での課題は、選手層、やってる人の範囲を広げることじゃないですかね。いろんな仕掛けをして、フレスコボールおもしろそうって思ってもらえれば、やる人も増えるんじゃないかな。

正解はないと思うけど、そういうのはフレスコボールを愛してる人が考えないといけないよね。だから、やっぱりまだ選手目線と運営目線両方でやっていく。みんながこれだけ一生懸命やってるものなんだから、少しでもフレスコボールで食える人が出てくるといいね。

結局はスタートアップで、日本に帰るとみんな、日々の生活、それぞれの仕事で忙しい。ブラジルはどうなの?って聞いたら、「こっちも結局は仕事しながらだけど、日本よりも時間の使い方が自由だから練習してる人は多いし、常設コートがあってすぐできるから」って。

当然、いろんな意味で環境はブラジルの方が恵まれてて、プレーヤーも増える仕組みになってる。日本でそれをどう作っていくかというのは難しい課題だけど、こういう魅力を伝えて増やしていくしかないよね。

だから、こうやってインタビューしてくれてるのも1つだし、みんなが友達を1人でも多く連れてくることもそう。パッと新しい人が来た時に入りやすいように、少しオープンにしてね。

窪島 それで言うと、場所があると本当にいいよね。

後藤 そうそう、場所なんだよね。フレスコボールはまだ、「見る」というより「体験してみる」ことで魅力に気づくスポーツだから。でも、手軽に始められるし、俺も運動神経悪くてもファッションとして持ってたりして。

ラケットオシャレだよね、とか、ファッショナブルな方向からも普及していってもいい。その中から上手い人たちが競技側に入ればいいし。その両輪でやりたいなとはずっと思ってるよね。

— なるほど。ありがとうございました!

〇窪島・後藤ペアのラリー動画はこちら。

次回もブラジルに行ったメンバーのインタビューをお届けします!


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落合真彩

フレスコボーラーインタビュー

どんな人が、どんな思いでフレスコボールをしているのか?ベンチャースポーツならではの視点でお届け。その人の人生とフレスコボールがつながる瞬間を見つけたいと思っています。
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