苦しさと、喜びと、その先と。

いきなり、「いとしさとせつなさと心強さと」みたいなタイトルつけてすみません。

普段、こんなタイトルはつけないのですが。


先日のフレスコボールミウラカップ2019について、書きたいなと思っています。

女子部門、優勝することができました。


1208点。

これまでで最高の数字であり、その日のうちに男子ペアに越されたものの、競技順的には日本で最初の「1200点超え」を果たすことができました。

これまで2大会の自分たちの得点は、1011点と950点。今回はそれを大幅に超える点をたたき出しました。

すごくやりがいがあったのが、今回、女子で2位と3位になったペアも、それぞれが過去大会を大きく上回る素晴らしいプレーをしていたこと。

私たちは最終組での出場だったので、その前にいいプレーをしていた2組の存在が、プレッシャーではありました。

でも、こうしてそれぞれがほぼ今のベストを出した中で、自分たちもベストを出しての優勝。

なかなかみんながベストを出すのは難しいという現実がありながら、こういう戦いがしてみたいと思い描いていた「ベスト同士の争い」が形となったような大会で、すごく嬉しさがありました。



私たちが今回この結果を出せたひとつのきっかけは、5月のタチヒカップにあったと思います。

タチヒカップのプレーは、いつも見てくれている仲間たちから心配の声が上がるほど、大荒れでした。

結果は優勝だったので、他の女子や、初めて観戦に来てくださった方々から見れば、「すごい」ということになるのかもしれませんが、私は、「ここがどん底か…」と思っていました。


なぜ、こうなってしまったのか。ここから、どうすればいいのか。

2人で、たくさん話し合いました。実際のところ、ペアをこのまま継続するのかも含めて、ゼロから話し合いました。

そこから、技術もそうだし、技術ではないところでも、かみ合っていない部分、すり合わせの足りない部分を、確認して、できるだけいい方向に持っていけるようにしてきました。

練習方法も、5分間の戦略も、変えました。今までのやり方ではダメだと思ったから。


でもそれも、初めから順調にいったわけではなく、やっとうまくハマりだしたのは、6月の後半くらい。それまでは、プレーとして全然、うまくいっていませんでした。

5月4日のタチヒカップから、7月13日のミウラカップまでの2か月は、お互いに苦しい時間のほうが多かったんじゃないかと思います。


私は、プレーや練習の現状を、肯定することができず、成長しているのかどうか、わからなくなっていました。

ペアへの感謝が薄れ、言葉をぶつけてしまうこともありました。ごめんなさい。。


そんな時期を経て、大会直前の練習では、なんとか目標としているプレーができるかもしれないと、希望を持てるところまで仕上がりました。

そうして迎えたミウラカップ。


ペアの心情を実感できているわけではないので、私個人のことしか言えませんが、本当に、落ち着いていました。

緊張もあったけど、その場に身をゆだねることができた。撮ってもらった動画を見返しても、とても力の抜けた動きができていました。


スピードが速かったり、テクニカルな技を出すといった、派手なプレーをしたわけでは決してないんですが、とにかくラリーが続いた。

落としても、焦りがなかった。

そういう実感があって、打ちながら、周りの反応を見て、「私たちはたぶん今、すごいことをやってるぞ」と思う余裕もありました。(そんなこと思ってたら、終了間際にミスったけど)


打数や、アタック数、落球など、すべての項目で自分たちの最高記録を更新したことは、プレーを終えた瞬間にわかりました。


そして、その直後に、見ていたみんながハイタッチで迎えてくれました。これ、すごく嬉しかった。

終わったあと、「今日はこのプレーを見られただけでも来てよかった」と言ってくれた方もいました。

自分たちで手応えもあったし、周りの反応もこれだけいただけた。

この2ヶ月の、お互いの苦しみが無駄じゃなかったと、ホッとできた瞬間でした。

本当に、満ち足りた気持ちにさせてもらいました。


ミウラカップ2019で得た優勝は、そういう理由で、いままでの優勝とは少し違うものでした。





だからこそ、次の大会、大変だぞ…とその日から感じています。


点数を上回るためには、技術的に成長することも必要だし、何より、心理的なハードルがあると、過去の経験から実感しているからです。


いい試合をした次の試合で実力を出しきれないというのは、いろんなスポーツで、かなりの人が経験しているであろう、スポーツあるあるだと思います。


そこを超えていくために。

この記事を書いたのは、そのためのひとつでもあります。

個人的に、ミウラカップのときに沸き上がった、いろんな気持ち、想いを、ここに"成仏"させておきたかった。


ミウラカップを超えるためには、ミウラカップをベースに考えてはいけない。ここに戻ってはいけない。

ミウラカップという大会と、その周辺の出来事を、ここで一旦、完結させないといけない。

だからこの記憶には、ここでありがとうを言って一度お別れです。


そしてこの先に何が必要なのか、本気になって考えて、また準備していこうと思っています。


苦しい日々が続いても、私が荒れ狂った言葉を投げつけてしまっても、ひたむきに、ずっと一緒にやってきてくれているあやっぺさんを信じて、私はもう1段、登ります。


この記事を見つけて読んでくださったみなさま、ジャパンオープン、期待していてください。
選手のみんな、残り約1ヶ月、一緒に、できる限り高めあっていきましょう。

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落合真彩

ライター・フレスコボール日本代表 2017~19年日本女子ランキング年間1位。ブラジル選手権3位入賞。年間最優秀選手(MVP)、最優秀ラリー賞受賞。 フリーランスでビジネス系のライターやってます。将来、人の心に届く本を必ず書きます。筑波大学卒業。

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