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大好きな人たちに楽しんでもらいたい。そのためにも、早くトップ選手に脅威を感じさせるプレーヤーに――松井芳寛さんインタビュー

松井芳寛さんは、2018年4月に入籍した千賀子さん(2018年女子ランキング2位)がきっかけでフレスコボールを知りました。当初は続ける気持ちはなかったものの、今では地元・奈良で仲間を集め、先頭に立って活動しています。

選手としては2018年6月のビギナーズカップ、8月のジャパンオープンに出場。また、10月にはフレスコボール協会の公認のメディカルトレーナー日本代表のオフィシャルトレーナーに就任。本業を生かしてフレスコボール界に貢献してくれています。

インタビューは、松井さんの結婚式翌日に実施。その日は関東から私と諏訪選手も関西のメンバーと一緒に練習させてもらいました。そのときに感じた思いなども語っていただいています。関東のフレスコボーラーのみなさん、ぜひ読んでください。

優勝をねらって臨んだビギナーズカップで味わったのは・・・

― フレスコボールと出会ったのは、チカコさん経由ですよね。

松井 完全にチカコです。2年間くらい東京で働いていまして、いろいろあって僕が仕事で奈良に帰るってなりました。その時に、じゃあ帰るまでにフレスコボールやろうよってチカコが提案してくれて、三浦に行ったんかな。

― 2017年のジャパンオープンの後でしたね。めちゃくちゃ暑かった。あの時はやってみてどうでしたか?

松井 ラリーは続かなかったし、難しかったです。でもむっちゃ楽しかったです。それと、打つ人によっていろんな癖だったり、リズム感があるんやなと感じました。うまい人と打っても長く続かん時もあって不思議やなーって思いながら、いろんな人と打ちましたね。

― 完全アウェイの中で。でも、楽しかったんですね。

松井 楽しかったですよ!でもこのスポーツするのは1回きりになるんやろなと思いながらやってましたね。奈良に帰るんで。

― 奈良でもやろうってなったのはいつ頃なんですか?

松井 結婚するためにチカコには奈良に帰って来てもらって、その後少ししてからですかね。奈良異動してくれたことで業務内容が変わり、いろんな変化にチカコは疲れている様子でした。フレスコボールもできなくなってしょんぼりしてましたね…

そんな時にチカコが「関西には私の居場所がないなー」って言ったんです。フレスコボールはずっと私の心地よい場所やったって。

「ほんなら俺もフレスコボールやるか」「関西にもチカコの居場所作るぞー」って。6月にビギナーズカップがあるって知ったので大会出るぞーって。

― 結構練習してましたよね。

松井 はい。ビギナーズカップはミックスで優勝したかったです。それでなんとなく勢いつけて、「関西のみんな、優勝したで!フレスコやろうぜ!」ってやりたかったんです。けど全然あかんかって。

― 大会出てみて感じたことは?

松井 絶望感……?

― ワードがやばい(笑)。

松井 絶望でしたね、あの時は。チカコを早朝に叩き起こして一緒に打ったり(笑)壁打ちしたり、自分的にほんまにいっぱいいっぱい練習して出たんですけど、実際試合に出てみんなのプレーを観るとうますぎて。「これ、ビギナーなの?」みたいな。

今後フレスコボールを続けて練習しても入賞さえできひんのちゃうかなーって。続けるかどうか悩みましたね。チカコには練習しよう練習しようって強要してしまってたし、引け目も感じてました。

チカコの居場所作るためにって始めたのに、マイナスに作用してました(笑)。いろいろ重なってモチベーションなくなりましたね…。

ジャパンオープンはボロ負けしてもいいから、トップを見てこよう

― そこからどうやって気持ちを持ち直したんですか。

松井 いつのまにか回復してました(笑)。大きかったのは、チカコがテニスつながりで直也(岸田直也:松井さんの現在のペア)を練習に連れてきてくれて、初日からチカコとうまく打てたんですよ。直也が楽しそうにフレスコボールしてたから、「俺ももっかい頑張るか!」って、モチベーション復活です。

― 7月ぐらいですかね。

松井 ジャパンオープン出ようって僕が直也に言いました。「公式戦は来期からでいいんじゃないか」っていう話にもなったけど1回トップ選手がどんなもんか見ていこうって。ボロ負けしてもいいから。来年のこと考えてね。

― ジャパンオープンまでは結構練習しましたか。

松井 自分なりには。平日の夜、土日中心に。個人的に朝練もしてました。夏はみんなで合宿して。

― その中で仲間も増えてきた。

松井 ちょこちょこ増えてきましたね。

― ジャパンオープンはトップレベルを見たわけですが、どうでしたか。

松井 あれは絶望的でしたね。

― また(笑)。

松井 ラスト5組くらいの選手は、一緒に競っているというよりは、“観客”でしたね、僕らの立ち位置が。ショーを見てるような感覚。

― 後半は会場の雰囲気もだんだん変わってきますしね。

松井 去年のジャパンオープンの倉茂くんと嵐さん(2017年優勝ペア)のプレーはYouTubeでかなり見てたけど、それと全然違って、みんなめちゃくちゃ上手くなってるじゃないですか。来年は、ここからもっとうまい人が出てくるんやろなと思うと…

自分たちがこれから1年必死で練習やっても、去年の倉茂くんと嵐さんのレベルにさえ行けるかどうかわからない。でも今のトップ選手たちは、さらに上に行くわけやろって。そう考えたら絶望でしたね。日本代表になりたいって思ってるのに「到底無理ちゃうの」と思って。

「関西フレスコボールチーム」は今、地を固めるとき

― でも今、関西支部も盛り上げてくれていますね。

松井 やるからには入賞したいし、日本代表になりたいですからね。盛り上がりは大事で。ただ仕事で成功したいっていう目標もあるので。独立して鍼灸院やりたいなとか、パーソナルジムやりたいなとか。

仕事の時間とフレスコボールの時間の取り方、収入面とか諸々考えた時にどうしたらええかっていう悩みは常にあります。休日やからって朝から夜までずっとフレスコボールやる時間は取られへんので。

平日の夜練習するとか、朝早く起きて練習するしかないかなと。自分たちで考えて効率的な練習、時間の確保をしていくしかないと思っています。

― 仕事とのバランスは私もすごい考えてますよ。

松井 フレスコボールが人生の全てではないから。それこそチカコもおるし、もしかしたら子どもができるかもしれんし、その時に飯が食えへんっていうのは厳しい。バランスは考えてますね。

― そういえば、いつの間に「フレスコボール協会オフィシャルトレーナー」になったんですか?

松井 結婚式のちょっと前くらいに。実はオフィシャルトレーナーはもともと狙ってて。窪島さん(フレスコボール協会会長)に「自分はこれだけできます」っていうのをまとめてプレゼンしたら、「ぜひ今ここからでいいのでやってください」って。

すぐに実現できるとは思っていなかったのでむっちゃ嬉しいです!オフィシャルのメディカルトレーナーと日本代表のトレーナー。今後フリーで動きたいなっていうのがあるので、そういう肩書きも大事だなと思ってます。

― 今後関西支部はどうなっていきますか。

松井 ものすごい成長します。ただ今「体験会をやります」ってなって、人が来てくれたとしても、体験者の相手ができるスキルを持ったプレーヤーが少ないです。

そもそも定期的にフレスコボールをやりたいって思ってくれてる人が少ないから、今は、どんどん人を増やして行こうというよりは、今いる人がより楽しく、うまくなれるようにやっていきたいです。地を固めると言うか。

「JFBA関西支部」という言い方より、「関西フレスコボールTeam」っていう言葉が個人的には好きです。それは、個々が独立しているというより、僕の大好きなメンバーが「チーム感」を大事にしてみんなで上がっていこで!と思うからで、「チーム感」をつくることは夏合宿の目的のひとつでした。

― そうやって1人ひとりがうまくなっていったらいいですよね。松井さん自身はうまくなってる実感はありますか?

松井 あります。圧倒的にうまくなってる。でも東京でやるとまた絶望感を味わうんです。自信と絶望を繰り返すっていう、果てしない戦いです。

― (笑)。

関東と関西の人が交流できる機会を増やして、盛り上げたい

松井 ジャパンオープン行った時も、「まちゅいさんめっちゃうまくなりましたね!」って関東プレーヤーのいろんな方に言ってもらえました。でもこれ、難しいところで。「うまくなりましたね」っていうのは嬉しいけど、「うまいですね」まではいかへん。

まだまだ関東のみんなが実力的に上にいて、「うまくなりましたね」っていう言い方をされてしまっている状態。この状態を揺るがすぐらいまで、早い段階で行けたらいいですね。

― 個人としての目標はそこにあると。

松井 「まちゅいさんだいぶ“ヤバく”なってきてますね」とか(笑)。そういう風にちょっとブッとんだこと言われだしたら、より本物に近づいてきたんやなって思います。

― 来年は大会にも積極的に出ていくということで。

松井 出ます。来年度は日本代表を目指して、大会にコンスタントに出る予定です。

― 東京のフレスコボーラーに言いたいことはありますか?

松井 あります。

― お、何でしょうか?

松井 まだまだやっぱり関西やと、「なんとなくフレスコボールおもろいな」って感じてるくらいの人ばっかりなんですよね。自分から「もっとやりたいな」って思わせるまでにはうまい人と関わることがおそらく必要だと思います。僕がビギナーズカップ行っていろんな人と打った時にそんな感じやったし。

今日(取材日10/14)関西のみんなも、諏訪くんとまあやさんと打って、むっちゃそれを感じたと思います。そういう機会がもっとつくれたら関西は変わっていくんじゃないかなと。

「関東のみなさん来てください」ばっかり言うのは求めすぎなんですけど、交流できる機会があればいいですね。よろしくお願いします!!!という感じです。

もしかしたら、奈良に人工ビーチ施設ができるかもしれないので、そこで小さい大会でもできたらおもろいなと思ってます。関西プレーヤーと関東プレーヤーが即席でペアを組んで。それこそ東西交流戦というか、盛り上がる感じ?できたら嬉しいなぁ。

― それはぜひ実現させましょう!ありがとうございました!

次回のインタビューもお楽しみに!

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ライター・フレスコボール日本代表 2017~19年日本女子ランキング年間1位。ブラジル選手権3位入賞。年間最優秀選手(MVP)、最優秀ラリー賞受賞。 フリーランスでビジネス系のライターやってます。将来、人の心に届く本を必ず書きます。筑波大学卒業。
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