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003 Venice

Venezia 2016

1月26日
やっとVeneziaに着いた。結局Santa Lucia駅まで行って、そこから自力でAirbnbで予約したステイ先へ向かった。スーツケースでベネチアはやはり無理があったかもしれない。

おいみろよ!あのちっこいアジアンガールがスーツケース引っ張ってるぜ!」「がんばれー!

と後ろ指刺されたり、謎の応援をされたりしながらステイ先に着いたらまさかのステイするお宅は最上階だった。

いわゆるペントハウスと呼ばれるところだった。

この意味、察しが付くだろうか。

全くもってうれしくなかった。

つまりリフト(エレベーター)なしで自力でさらに上へ持っていかねばならず、上に着いた時にはもう腕がパンパンだった。腕がもげるかと思った。

ゼェハァしてひっどい顔の私を迎えてくれたクリスティーナさんはとてもあたたかい人で、地図とおすすめのお店を教えてくれた。しかしさすがにつかれたので、Veronaの写真をUpしながら休憩することにした。

部屋からの眺めは最高だ。運河とあのオレンジの屋根と街並みが一望できる。ここを独り占めできるんだからやはりAirbnbは最高かもしれない。更新がひと段落したら外に出てみたくなった。夜のベネチアはまだ見たことはない。

教えてくれたお店、Inpronta cafeへ向かった。お店へ入るとdinnerは6pmからだったので30分ほど外をうろつくことにした。どうにかしてサンマルコ広場まで向かおうとしたのだが、あの天下のGoogleでさえGPSの現在地があっちにいったりこっちにいったりと定まらない。無理だった。さすがVenezia、これは土地勘ないと簡単にはたどり着けない。そうこうしているうちに時刻はPM6になろうとしている。私は再び足をImpronta cafeへ向け、歩き出した。

先ほどPM6からだと言っていたお兄さん、とてもいい人。私はPM6ジャストにお店に着いた。中に入ると窓側の席に案内された。メニューを渡され頼んだのはシーフードカルボナーラスパゲッティとフレッシュサラダの上にエビをトッピングしたもの。とてもおいしくお腹もいっぱいになった。

先ほどのお兄さんがちょくちょく気にかけてくれる。一人旅のアジア人が珍しいのか、私が少しだけイタリア語を話すのを面白がってくれる。やはり現地でコミュニケーションをかわすことは大事だろう。言葉でなきゃいけないのではなく、ジェスチャーでもアイコンタクトでもいい。そうやった少しのことが旅をするうえで素敵なことになりうるのだから。
1月26日 7:15PM@Impronta cafe

食事を済ますとまっすぐCasa(家)に戻った。家の鍵を開けるのに少し苦戦したが、クリスティーナさんが気づいて入れてくれた。リビングで今日のベネチアを更新しているとドアが開いた。今回のOrganizerであるNicoさんが帰ってきた。挨拶と握手を終えると彼は朝ムラーノ島へのツアーが人数が少ないのでできないことを誤ってきた。むしろ自分で行く気満々だったのでNo Pronlemと伝えておいた。彼は写真家なので忙しいらしい。この家は実質私とクリスティーナさんの二人で住むことになる。今日から三日間楽しくなりそうだ。

1月26日 20:33@Casa Zanchi-2 リビングにて。

1月27日 7:43AM
今朝は6:30に起きた。少しずつ体がこっちに慣れてきたみたいだ。今日から三日間はクリスティーナさんが朝ごはんを作ってくれる。昨日、「朝食はsaltyとsweetどっちがいい?」と聞かれたので、どっちも試してみたいと伝えておいた。朝食は8AM。 食べたらブラーノ島へと向かうとしよう。--7:47AM

1月27日10:47AM
リアルト橋まではなんとか辿り着いたが、そこからが問題だった。F-te Noveに行って水上バスに乗るつもりが、全く別の方向へ向かっていた。方向音痴ではないし、むしろ地図は読める方ではあるのに、Googleをもってしても簡単には辿り着かせてはくれない。さすが迷路の街

結局水上バスを使ってなんとかF-te Noveに行き、そこから12番の水上バスでブラーノ島へ。ムラーノ島へ着いたバスは次なる停泊場ブラーノ島へと船首を向けた。
ーー朝日を浴びながらバスの窓辺にて。AM10:53

ブラーノ島へ着いてからというもの、見かけるアジア人が中国か韓国しか見かけない。ベネチアに着いてから日本人をまず見かけることがほぼない。

ブラーノ島はレースの生産と漁師の島として知られている。島の建物は色とりどり。とてもカラフルだ。なんでも自分の家を分かりやすくために色分けしたのがはじまりらしい。観光向けなのではなく、ちゃんとしたブラーノ独自の文化の上で成り立っているのがまたいい。

しばらく写真を撮りながら時間を潰し、ヴァポレット(水上バス)の乗り場近くのアトリエで記念に絵を一枚買った。私がコピーばかりの絵に難色を示したのが伝わったのか、オリジナルを見せてくれた。選んだのはその中に気に入った1枚だ。


 さてまた12番のヴァポレットで今度はムラーノ島へ向かう。ブラーノ島と名前は似ているが、ムラーノは何と言ってもムラーノグラスが有名。島中あちこちにガラスショップのアトリエがある。特に買う気もない(高い)のでまた適当に写真を撮りながらうろつくことにした。

ブラーノもムラーノもベネチア本島と違い、よりローカル感が出ている。とても静かだ。てくてくウィンドウショッピングをしているとあるお店で足が止まった。モザイクのお店だ。

このお店はムラーノグラスを使ったモザイクを売っている。しかし置いてあるのは材料となるタイルのもとやガラスが主だ。私はその中でさらに小さいモザイクのピアスに目が惹きつけられた。

私の耳にはピアスの穴は開いていない。なぜなら金属アレルギーだから。そして痛いのは嫌だからだ。(チキン)だが海外や旅先でこうやってアクセサリーを見ているとどうしても欲しくなるのが女の性(さが)。日本に帰ってからイヤリングに自分で改造すればいいやと10€で購入。その後私はまたヴァポレットで本島へ戻った。
1月27日PM2:16 F-te.Nove行き12番のヴァポレットの船内にて。

1月27日 
 ベネチア本島に戻り、地図を手に私はあるお店を目指していた。

そのお店はPM2:00が午後の開店時間だそうで、わざわざその開店時間に合わせるためにムラーノ島で時間を潰したと言っても過言ではない。

今回のこのお店はずっと行きたかったお店で、その名も"Gianni Basso"

今なおアナログにこだわったお店。紙印字、活版印刷の老舗だ。店の主人はとても気さくでフレンドリー。カタコトの英語と少ない日本語のボキャブラリーで対応してくれる。ノリが面白い。しかし仕事は一流なので来る客も一流。(小澤清二氏etc...)あの石原さとみと向井理も来たらしい。ここで私は彼らと同じように名刺をオーダーしに来た。兼ねてからプライベート用の名刺が欲しかった。仕事は4月からなのでまだもらえないし、こうして旅をしているからこそ、出会った人との縁をつなげるためのツールとして欲しかった。

私は数あるシンボルデザインの中から地球儀のシンボルを選んだ。そこにローマ字で私のフルネームと電話番号、アドレスを記入。100枚が120€。明日にはできるとのことなので、お金を払い(アナログなのでカード非対応)明日17時に引き取りに来ると約束した。途中から対応してくれた主人の息子さん。さらにカタコトの英語だったが、全身からやさしそうなオーラが出ていた。明日また会えるとなると楽しみだ。どんな出来上がりなのだろうか。
1月27日 23:34PM

"Gianni Basso"を後にし、私はリアルト橋方面へ歩きながら今朝迷った時に見つけた文具店を探していた。リアルトからまたヴァポレットでアカデミア美術館を通り、サンマルコ広場へ。とりあえずカーニバル期間中なので仮装した人でも撮っておこうと広場を見渡した。すると一組のペアを見つけたので撮らせてもらった。二人とも中世の貴族の姿をし、観光客に囲まれていた。

サンマルコからまたアカデミアへ今度は徒歩で向かった。途中見つけた"IL PAPIRO"というお店で沿岸のイニシャル入りの封蝋に出会えた。リアルトで見たお店より安く、品数も多かった。お店の人もやさしく、きれいに包んでくれた。ショップカードをもらうと本店はフィレンツェらしい。今回フィレンツェに行く時間はないので、ここで出会えたのは大きかった。


 お店を出たらアカデミア橋へ向かい、橋の上で写真を撮った。ここで撮る写真が一番ベネチアらいしショットを撮れると私は勝手に思っている。

その後はまたひたすら地図を見ながら帰宅@PM5:00


今晩は連日のイタリア料理に胃がやられていたので、日本からもってきた「あさげ」(これはゆうげだという突っ込みは受け付けない。)とマルちゃんの赤いきつねを食べることにした。
1月27日PM7:00

1月28日 ベネチアを観光できる最後の日。
なぜなら明日にはクロアチアのザグレブに向かわなければならない。

AM6:00に起床。8:00すぎに朝食。今朝はSaltyな方。コンチネンタルBreakfastだった。やはり今日もおなかいっぱいである。さて今日はどこに行こう。AM9:30@Casa Zanchi

Casa Zanchiを出てまず郵便局に向かうことにした。ハワイにいる親友に手紙を出すためだ。今朝家を出る前にFablianoで買ったポストカードに部屋から見える景色を描いた。確かSt,Tomaからリアルトへ向かう道の途中に郵便局があったので捜し歩いた。


無事見つけ、切手を買うとポストが近くにあるというので投函。次なる目的地はSt.Lucia駅だ。明日Mestreに行ってからそこからバスなので、まずMestreまでレイルパスで行けるかカスタマーサービスの人に聞きに行った。するとどうやらレイルパスだけで乗れるみたいだ。10分でMestreまで行けるが念のため10:30に駅に来た方がいいということだったのでそうしよう。問題は宿(Casa Zanchi)から駅までの足だ。もうあの重いSCを持ってベネチアの街を歩きたくない。クリスティーナさんに相談して水上TAXIを呼んでもらおう。
1月28日PM12:11@ACADEMIA


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