007 Prague

Prague 2016

2月4日 Euro City 172号は定刻通りに出発した。


 列車が発車してすぐ、検札にきた車掌にチケットを見せ、私は寝た。

長い長い列車の旅。

今回はプラハまで6時間半。寝るのが一番暇つぶしになる。


 AM9:00前、SIMフリーのスマホが震えて起きた。どうやら私を乗せた列車はハンガリーの国境を越え、スロヴァキアに入ったらしい。2人目の車掌がやってきて、またチケットを見せた。−−AM9:15

 AM10:15 食堂車のスタッフが「準備できたよ!」と伝えに来てくれた。今回初の食堂車。ぜひ行ってみようじゃないか!コンパートメントを出ると車掌のおじさんが私のいたコンパートメントの扉のカギを施錠してくれた。一人でも安心だ。

朝食としてハムとパン、ちょっとした野菜と目玉焼き。オレンジジュースとコーヒーがついて8.5€。少し高いかもしれないが、これでブランチにすればいい。−−AM10:55@ECの食堂車にて。


 食べ終わり、先ほどの車掌のおじさんに目を合わせると気づいてくれた。会計を済ませ、コンパートメントのカギを開けてもらい、席に戻る。実は先ほど私の在籍する日本の大学に留学に来ていたスイスと日本のハーフの友達、とうまくん(Thomas)がプラハに行くという私のFacebookのPOSTを見て連絡してくれた。

なんと彼もプラハに来るらしい。家族で2泊、明日から。

彼は普段スイスにいるので会えないものと諦めいたが(なぜなら今回のルートにスイスは含まれていない)、まさに神のめぐり合わせ。プラハで再会することになろうとは。SNSで連絡を取り、明日私が彼のホテルへ迎えに行くことになった。(ホテルでしかwifiが使えないらしい。)今からプラハがとても楽しみになってきた。−−AM11:29@EC172 Coach1 Seat 61


同じ方向へ向かう列車を、こちらの列車が追い越していく場合、その時の窓から見える光景はさながら映画のワンシーンのようだった。その列車の後方から窓の中の乗客の様々な様子が覗える。本を読む者、友人と思わしき人とおしゃべりをする者、寝ている者、スマホのカメラでこちらを撮る者。それらの光景が左から右にパンして流れていく。−−AM11:56

 PM2:10 列車はプラハ中央駅に着いた。お約束の流れ、インフォメーションカウンターで今回泊まるYH Pention BETAまでの行き方を聞き、市内交通の24時間券を購入。Pentionまではトラムの24番で一本。なんと便利なことか。無事たどり着き、チェックインを済ますと、私を待ち構えていたのはまたしても階段だった。

 2階の私の部屋までまた運び込むと、想像していたより綺麗な部屋で少しびっくりした。

荷物を置き、少し休んだら街へ早速繰り出した。またATMで500CZK(約2500円)引き出した。また24のトラムに乗って旧市街へ。お目当てのミュシャの美術館に歩いて向かう。入場料は240CZKで少し高かった。しかしミュシャのためにここプラハまで来たのだ。

美術館の内容は見る価値のあるものだった。閉館ぎりぎりっだので、まずミュシャに満足した私は旧市街へと足を向けた。広場にある天文時計を見て散策。

日本にいる、チェコに留学していた先輩に近くのオススメのレストランを教えてもらったのだが、いくら歩き回っても見つからなかった。

諦めてトリップアドバイザーで手ごろな値段でおいしそうなチェコ料理屋さんを探すことにした。名前は"Restaurance Monarchie"。日本円で1000円チョイで名物グラーシュと赤ワインを頂けた。グラーシュは牛肉を赤ワインで煮込み、サイドにオニオンやベーコンを刻み、ハッシュドポテトに混ぜたものなど計5品も頂けた。

寒くて冷え切った体にこれはとてもおいしく、胃袋に沁みわたる忘れることのできぬ味。食べ終えるとそのお店のちょうど裏手からまたトラムに乗り、ペンションへ戻った。−−PM8:56

2月5日 7:06起床。身支度を済ませ、朝食をペンションの地下1階でとり、トラムの24でプラハ城すぐ脇のところまで。そこで降りて徒歩で丘を登り、朝の人気のないプラハ城を写真に収めて周った。

AM9:00にチケットセンターがオープン。1日プラハ城聖ヴィート聖堂聖イジー教会、そして黄金の道が見学できるセットになったチケットを学割で買えた。(125CZK)
 まず聖ヴィート聖堂に向かった。中にはミュシャの手がけたステンドグラスがある。朝早く来たのはこのステンドグラスに朝日が入るのを見るためだった。

もちろん人が少ないというのもある。順調に他の建物も見て周り、黄金の道でブックマークを大学の恩師と仲間へのお土産に購入。


朝の冷え切った体を温めようとスタバに逃げ込んだ。トールのソイモカを頂きながら、スイスから来たThomasと彼の家族の到着を待った。連絡が来ないので約束のAM11:30にホテルに迎えに行った。まだ一家は到着していないらしい。ロビーで待たせてもらうことにした。すると10分もしないうちに彼らはやってきた。


 「ごめん待った!?」

どうやらネットなしではホテルにたどり着くのに時間がかかったらしい。その後彼らとCafeでランチをし、カレル橋を渡って川沿いを"踊る家"まで散策。

"Paperote"という文具屋さんに向かった。そこではレターセットと今まで撮ったチェキを入れる袋を購入。そしてここでThomasと私、彼の両親とお姉さんの二手に分かれた。


 私たちは旧市街へまず行ってみることにした。市場でお土産を観たり、歩き回り、またトラムに乗って今度はミュシャの集大成の作品、スラヴ叙事詩を観に行った。ついに念願の彼の大作に会えるとあって、私のテンションは上がっていた。

↑Thomas

作品の一つ一つは私の想像を超えた大きなものだった。人も少なかったので迫力もあり、色使いやタッチ、すべて細かくゆっくり見ることができた。展示会場をあとにし、ひたすらふらふらして歩きながら会わなかった間の話、お互いの国の話に華が咲いた。


 彼の家族と約束していたPM6:00に"Hostinec U Kroka"というお店に送り届けたら、なんと「一緒にディナーしよう!」と誘ってくださった。皆さん素敵な家族。金曜日の夜に一人にならずに済んだばかりか、素敵な時間も共有できた。感謝ばかりである。

食事が済んだあと、彼らはコンサートに行くらしく、ここで別れた。別れ際、ほんのお礼の手紙と、今日一緒に撮ったポラロイドを入れ、渡した。

次はいつどこで会うのだろう。


 そこから私の停まるペンションまでは10分の距離だった。帰って明日のために荷造りをした。SNSの更新もし、AM1:00に就寝。外は金曜の夜ということもあり、少しうるさかったが、気にせず眠りについた。

2月6日 AM6時起床。今日はまた国境越え、ベルリンへ経つ日。
AM8:35の列車に乗らなければならない。昨夜宿の人に聞いたスーツケースでも大丈夫な最善なルートで行く。列車の出るHolesohce駅まで40分。Holesohce駅ではお優しいお兄さんが私の重いスーツケースを階段の上まで運んでくれた。最近日本語を習い始めたらしい。プラハの人(私が会った人)はやさしい人ばかりだ。音楽が人をやわらかくするのだろうか。ーーAM8:35


 列車は定刻通りに到着。1分しかないため1stの車両めがけて走る。無事席を見つけ、列車は北へ向け発車。ベルリンまで4時間半だ。−−AM9:36


つづく。


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Maayalohawaii

線路は続くよどこまでも~鉄道パスで巡るヨーロッパ1か月の旅~

当時21歳の女子大学生(私)がトラベルモニターを引き当てて日本を飛び出した話。 せっかくなので当時のリアルな心境と、軌跡を手書きで綴った旅行記をこの度マガジン化。 強力なバックアップはレイルヨーロッパ・ジャパン様とユースホステル様。
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