DIT(3916)についてのメモ(1)

四季報ONLINE より会社概要。

【特色】独立系情報サービス会社。ソフトウェア開発の比重が9割超。金融、通信などに顧客企業多い【連結事業】ソフトウェア開発95(10)、システム販売5(11) <20・6>

この概要だけで同社に投資を考える人は稀有だと思われるので、まずは定跡どおり業績を見よう。株探より。

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上場は2015年6月。JASDAQに当初は上場し、2016年5月に東証2部に市場変更、さらに、2017年3月に東証1部に指定され現在に至っている。

上場以来 ROE は2019.06期を除いて20%を超えている。また、注目すべきは営業利益率で上場時は5%台だったものが毎年改善され、今期予想で11.75%となっている。つまり稼ぐ力がぐんぐん上がっているといってよい。

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成長性については上表。上場来毎期、営業利益額が対前年比20%以上の増益となっている。しかもその伸び率が常に売上伸長率を上回っているのだ。

同社は、2016年8月に向こう5年の中期経営計画を発表していた。2016.06期の決算発表資料の10ページから21ページまでが当時の中期経営計画である。その時に数値目標として示されたのが以下。

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中期目標として「5年以内にトリプル10」を目指すと謳われていた。売上100億、営業利益10億、営業利益率10%を5年以内に達成する、という中期目標であった。そしてそれはどうなったかというと。中計最終年度の1期前の2020.06期に前倒しで達成されてしまった。また、今期も3/4四半期まで終了しているが、経常利益の進捗率は89%で通期予想に対し上振れ着地が濃厚である。

キャッシュフロー。上場来、フリーCF、営業CFともプラスを記録。前期はともに過去最高をたたき出した。

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財務。自己資本は高ROE なので結構なスピード感で増加中。また、自己資本比率も上がっており、有利子負債倍率はゼロになっている。

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今年の2月の2/4四半期決算後に撮った13分弱のIR動画が YouTube にあり、同社の市川聡社長が出演している。

この動画で市川氏が使ったスライドを何枚か拾ってみよう。

10期連続増収増益を達成し、今期も3/4四半期終了時点で経常利益の進捗率が89%できているので、11期連続の増収増益を達成見込み。

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同社は、2/4四半期決算時に上方修正を発表した。

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同社の事業は、5つの領域からなっている。安定基盤としては、金融・つ言う信など幅広い業種へのビジネスソリューション事業、自動車業界中心へのエンベッドソリューション事業、中小企業向けのシステム販売事業の3領域があり、成長分野として、自社商品事業、新規事業分野開拓事業がある。

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業績予想をセグメント別に売り上げ構成比順にわけたものが以下。売上構成比は、上のイメージの通り、ビジネスソリューション事業が一番大きくなっている。

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同社の中長期的な成長モデルが以下。営業利益率の改善が続いている要因のひとつは、開発済みの自社商品、新規開発商品の伸び率が高く、ミックスがよくなっていることにありそうだ。なお、このイメージにある同社開発のxoBlos, WebARGUS についても先にリンクした動画で説明がされている。

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より詳しい30分そこそこの IR 動画が9か月前に YouTube に上がっている。より同社について詳しく知りたい方はご覧になるといいかも。


同社の本決算は 8/12 に予定されているのだが、盆休みがあけた 8/24 にオンラインで決算説明会と新中期経営計画の発表会が予定されている。機関投資家でなくてもだれでも参加できるようなので、筆者は参加を申し込んだ。


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