iPhone XRが売れない10の理由

いつもなら買ってはいけないと書くところなのが、今回は売れていないとのことなのでなぜ売れないのかを書いてみたい。iPhone XRは他のメーカーが出していれば一番の売れ筋になるであろう製品だったが信者にとっては食指の動かない中途半端に見えてしまったのが現状の敗因なのだろう。そして、信者ではない人にとってはやはり高すぎた。その辺りをまとめてみたい。

売れない理由
その1:新し物好きはiPhone XSを買ってしまった
XRが先に出ていてXSが入手困難であったなら昨年のiPhone 8のように売れていたかもしれないが今年はiPhone XS/XS Plusも比較的潤沢に供給されたために僅かな価格差では魅力を感じてもらえなかった
その2:OLEDでなかった
SoCはA12 Bionicを使用し処理速度もXSに遜色ないのにOLEDではなく液晶だと言うことで安物と思い込まれた。液晶はOLEDのように焼け付きを起こすことも少なく解像度はRetinaなので見易さも申し分ないだけに残念だ
その3:iPhone Xユーザーには機種変対象外
一年おきに新しいiPhoneに買換えているお金持ちの眼中にXRは存在しない。もそも眼中にあったとしてもXSやXS Plusに機種変した上でXRも揃えておこうとか投げるのは一部のコレクターかiOSがらみの開発をしているプロだけ。販売台数が劇的に伸びるほどの需要にはならないのである。
その4:色々な製品を発表し過ぎた
iPhoneだけで3機種も発表した上に今回は長らくアップデートのなかったMacBook AirやMac miniまでモデルチェンジ。その上Siries 3で存在感の増したApple Watchまで新しくなってしまった。
その5:在庫が潤沢
例年のようにiPhoneが品薄状態となっていたなら我先にとなったのだろうが残念なことに今年は供給が潤沢。いつ手に入るかも分からないとなれば欲しくなるのが人情だが、いつでも手に入るとなれば慌てることはないと考えるのは当然のことなのだ。
その6:今使ってるiPhoneに満足している
Androidスマホと違い製品寿命が長いのがiPhoneの強み。それが仇になってしまったのがXRが売れない理由の一つ。5年も前のiPhoneでさえ最新のOSで使えるとなってしまえば何も買い替える必要はないと考えるのも当然のこと。
その7:もっと安いiPhoneがある
流石にiPhone 6sやSEは国内市場から消えてしまったが、安くあげたいと思えばiPhone 7や8が現役としてラインナップに並んでいる。7であればXRの半額で手に入り8もXSを買う金額を出せば手に入るのだ。
その8:Touch IDじゃない
本当にそんなバカが大多数だとは思えないが、金がないので買えないと言いたくない言う言い訳にはなる。
その9:Pixel 3の方が好きだ
Androidスマホの中では間違いなく素性が一番良いがソフトウェアの不具合は随分とあるようなので次はiPhoneにしましょう
その10:割賦審査に落ちた
残園。

と、アップもしないうちにAppleから販売奨励金が出るようであのドコモが3万円を切る価格でiPhone XRを販売開始。当然auやSoftBankも追随してくるのでとんでもないことになりそうだ。問題はそんなことになるとは思いもせずに素直にiPhone XRを購入してしまった人たち。何らかの救済措置を取らないと暴動になるかも知れない。

結論;3キャリアが横並びで3万円を切って来るようなことになると間違いなく売れまくるだろう。12ヶ月縛りではあるようなのでキャリアで契約した場合のみではあるが、こんなことをされると国内メーカーだけではなく中華や韓国のスマホは生きた心地がしないのである。

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