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80年代こんなんだった

ゴールデンウィークに突入しました。 2年ぶりに帰省するという人も多いらしいというところからの連想で、今日はこんなこと書いてみようかなという話。
 
1980年代にteenagerだった自分。 中学、高校の 「多感」 な時期を、80年代カルチャーの中で過ごしました。
 
私の中学時代の記憶を音楽でいうと、
 
中森明菜
チェッカーズ
尾崎豊
 
ですね~。
 
中森明菜は衝撃でしたよね。 それまでの、松田聖子とか河合奈保子とかのアイドルとは一線を画すヤンキーキャラで、イヤな事はイヤとはっきり言う強さがあった。 それなのに繊細で、ボソボソとしか喋らないところが、嘘がない感じでよかったですね。 曲もアーティスト志向で、角松敏生や井上陽水なんかが提供していてかっこよかった。
 
チェッカーズもすごかったですね。 すぐ売れたんじゃなくて、最初はチェックの服を着た色モノ扱いみたいだったのが、何曲目かで売れて、史上初の3曲同時ベストテン入り、かなんかになりました。 久留米でしたっけ? 地元のヤンキー仲間でバンドやってます、って感じが、すごくあの時代だった。 フミヤが生放送の中で前髪を切ったのが、当時の中学生の間では大ニュースになりましたよね。
 
尾崎豊は、今でも時々話題になるので、若い世代の人も知ってたりするんじゃないでしょうか。 「盗んだバイクで走りだす~」 とか 「夜の校舎窓ガラス壊してまわった」 とか。 これもヤンキー丸出しだな。 本人はヤンキーではなかったかもしれないけど。 その頃は校内暴力だとか、不良とか、反抗とか、そんな言葉でいっぱいの世の中でしたよね。
 
高校時代では、私にとっては、
 
バービーボーイズ
レベッカ
BOØWY
 
ですかね。
 
一般的に一番人気があったのは BOØWY なのかな。 でも私が一番好きだったのがバービーボーイズ。 男と女のツインボーカルってことで、男女のかけひきみたいなことを歌っているのが、大人になりかけの高校生の自分には刺さりました! いまみちともたかの才能はすごい!
 
レベッカは、ちょっとおしゃれなイメージがあったかなぁ・・・? NOKKOの顔がジャケットになっているLPレコードを、わざわざ見せるようにして持ち歩いている男子がいましたよ。 まだそこまでレベッカは知られていなかったから、知ってることがかっこいい、っていうことだったんでしょう。
 
BOØWY はご存じ、氷室京介と布袋寅泰がメンバーにいたバンドですね。 ビジュアル系の始まりなんだろうなぁ。 BOØWY とレベッカは、コピーバンドがたくさんいましたね。 どちらも、カラオケで歌うと気持ちいい曲がいっぱい。 ちなみに私が X (現 X Japan) を知るのはこの直後。
 
私の世代は、当時 「新人類」 と言われてました。 「無感動、無関心、無責任」 の三無主義と。
 
少し上の世代までは、大人は常に正しくて、子供は両親や教師や、そのほかの大人のいうことに従うものだ、という世の中だったと思います。 大人は正しくて、子供は未熟で間違っている。 だから、大人のいうことを聞かなければ殴られもするし、体罰は教育だと考えられていた。
 
それが、「大人なんて口先だけで、ちっとも正しくなんかない」、と思うようになったのが、私たち新人類の世代なんだという気がします。
 
大人のずるさとか、ごまかしとか、きれいごとはもうたくさん! と思ったから、大人の社会に抵抗するような、校内暴力や家庭内暴力が頻発する時代になったのですね。
 
高度経済成長期にたまった社会の歪みが、このへんで噴き出してきたのだと感じます。
 
「積木くずし」 というテレビドラマがありました。 私は見れてなくて残念なんですが、不良少女になってしまった娘と両親の闘いの物語で、大ヒットしました。 実話に基づいたドラマですよね。
 
まだトレンディドラマが生まれる前のことで、大映ドラマが花盛りだった当時、「不良少女とよばれて」 というドラマもありました。 これも実話が基になっていて、不良と呼ばれた少女が立ち直るまでの物語。
 
大映ドラマは見ましたね~。 いろんなドラマがあったけど、出てるのはだいたい、伊藤かずえ、松村雄基、国広富之、岡田奈々、などの面々で。 かの伝説の 「スチュワーデス物語」 も大映だったみたいですね。 ほかには 「少女に何が起こったか」 とか 「乳姉妹」 とか。
 
あとは漫画で 「ホットロード」 も刺さりましたね!! なんてリアルで、なんて切ないんだろうか。 絵も繊細で透明感があって、とても新しかった。 すーごく共感したし、自分たちの世界がここにあるって感じて、バイブル的な存在になってました。 少女漫画だけれども、女子も男子もハマって読んでましたね。
 
「ホットロード」 は、だいぶ経ってから映画にもなりましたよね。 私は漫画で読んだときのままでいたかったので、映画は見ていないのですけど、リアルタイムの読者ではない人たちにも知ってもらえたんだなぁと嬉しく思います。
 
この時代はとても荒んだ感じがありました。 でも同時に、「ネアカ」 「ネクラ」 とか、「㊎(マル金)」 「ビ(字が出ないがマル『ビ』)」 なんて軽薄な感じもありました。 荒んだ世の中を乗り切るために、こういう軽薄なノリも必要だったのでしょう。 この軽薄なほうの流れがバブルにつながっていくんですよね。
 

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