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YouTubeで300万回再生を達成したマカオのカジノ動画を自己分析

こんにちは。「マカオ新聞」編集長のユージンです。

マカオ新聞でも、数年前にYouTubeのアカウントを開き、取材時に撮影した動画などをちょくちょくアップしています。ただし、筆者は元々が雑誌編集者のため、写真撮影や紙媒体の編集は得意ですが、動画の撮影や編集は不慣れとあって、ほとんど撮って出しに近いものばかり並び、本当にお恥ずかしい限りです。出来栄えの良い動画をアップできるよう、自身のスキルを磨きつつ、動画に詳しい頼れる仲間を見つけたりもしなくてはなりませんね。

これまでにマカオ新聞のYouTubeチャンネルにアップした動画は31本あり、チャンネル登録者数は5787人となっています。動画のアップロード本数、新作発表ペースともまだまだ物足りないですが、予想以上に多くの方にチャンネル登録をいただいているのは嬉しい限りです。

実は、31本の動画の中に、再生回数が300万回超を達成したものが1本あります。突出して多くの再生回数を記録しているわけですが、今回は、なぜそうなったのかを自己分析してみたいと思います。

まず、こちらが再生回数300万回を達成した動画になります。

内容は、マカオのカジノ施設にある「バカラ」のテーブルでゲームが展開する様子を撮影した、ただそれだけものです。

「カジノの中で動画を撮影していいのか?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。マカオでは、営業中のカジノ施設内では、写真・動画とも撮影行為は法律で固く禁止されています。もし、撮ろうとすれば、警備員が慌てて駆け寄ってきて制止され制止されるでしょう。では、なぜ筆者が撮ることができたのかというと、カジノ施設として「正式オープンする前」だったからです。

撮影場所は、2015年5月27日に開業した統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオの第2期拡張部にあるカジノ施設。「開業前日」に開催された報道関係者向けの内覧会にて、ディーラーが客に扮したスタッフと模擬チップを使ってトレーニングするというリアルなシーンを堂々と撮影することができました。カジノは一旦オープンすると、台風襲来等による特殊事情を除けば、基本的に24時間365日オープンとなり、以降は事実上撮影できなくなります。よって、新たなIRがオープンする際には、たいてい正式オープン直前にプレス内覧会を設定し、撮影機会が提供されます。ただし、いつもディーラーがテーブルにいるライブ感のある画が撮れるとは限りません。

おそらく、このような撮影機会の希少性から、類似の動画が少なく、カジノゲームに興味があるユーザーの需要を一気に取り込むことができたものと想像されます。

ノンバーバル(無言語)コンテンツというのも強みだったかもしれません。カジノディーラーとプレーヤーのやり取り(特に言葉は交わすわけではない)、そしてチップの動きを見れば、バカラゲームの流れがわかります。カジノ独特のガヤガヤとした音は、完全にBGMです。アクセス元はアジアが中心で、上位からタイ、ベトナム、インド、インドネシア、日本、マレーシアの順。ただし、突出した国はなく、割合はほぼ均衡しているのも特徴です。バカラといえば中国人に大人気というイメージがありますが、あいにくYouTubeは中国本土からアクセスできないそうで…。

なお、同じ日に撮影した別のゲーミングテーブルの動画も2本アップしているのですが、「ブラックジャック」が約22万回、「大小(シクボウ)」が2万回未満にとどまっています。マカオで最もメジャーなカジノゲームは「バカラ」で、カジノ売上全体に占める割合はおよそ9割。動画の視聴回数でもバカラが圧倒したかたちです。

正直なところ、この動画をアップするにあたって、これほどの視聴回数があるとは想像もしていませんでした。結果的に、どういったものが伸びるのかということを実体験でき、良い気づきになりました。皆様の参考になれば嬉しく思います。

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