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これダレの写真だって? マカピーな日々#0417

マカピーです。

マカピーは1年間学校を休学して、米国のアイオワ州で酪農実習をすることになったので、生まれて初めてパスポートというものを作るのでした。

東京に住所を移していましたが、今のように地方自治体で受け付けてくれることはなく、有楽町の東京交通会館へ行きパスポート申請したんです。

なぜこんなところに旅券サービスをしていたのか良く分かりませんが、もっと役所然としたところを想像していたので雑居ビルにはおどろきました。


その前に、マカピーは世田谷の用賀から学校に通っていたので、近所の写真館へ行き初めて作るパスポートに貼り付ける写真を撮影しました。

当時はスタンダードの白黒写真を注文したのですが、後日出来上がりをみてビックリしました!

あからさまな修正がされているんです。

マ:「あの、これって・・・本当に私ですか?」と手渡してくれた写真館のおじさんに尋ねました。

写:「あ、修正の事で?ホクロを消して輪郭をはっきりさせておいたので、ちょっと見どこかのスターみたいでしょう? 私ね、結構修正が得意なんですよ」オジサンは全く悪びれていませんでした!

まじまじと見ると、どこか遺影のような修正の仕方で今度の初めての渡航で運悪く飛行機が墜落したりすると、新聞や週刊誌にはこの写真が使われるのかと思うと何だか悲しくなりました。

マ:「それでもこの旅券用写真を受け付けてくれるんですか? なんか・・・大丈夫かなあ?」

写:「全然大丈夫!それに外国に行ったらそんな細かいとこ見てないって!白人からすれば東洋人なんて誰でも同じに見えるんだから、本当だよ!」

(その前に、申請で受け付けてもらえるかが問題なんだよ!)

なにやら、したり顔で物騒な事を言うおじさんに言いくるめられ、写真館をあとに不安なままアパートに戻るのでした。

本人に断りもなく、修正する写真屋さんも問題だけど、もしかしたらこうした技術で連合赤軍メンバーだとかが、簡単に変装した写真で旅券申請していたのではないかなあ?なんて考えたものでした。

浮かぬ顔で、住居兼オフィス(同居人の会社の作業場)に戻ると、そこにはいつものバイト仲間が作業していてマカピーをつかまえると、写真を取り上げてワイワイと大騒ぎになりました。ヤッパリ。

バ1:「ナルホドねー、変われば変わるもんだ!」

バ2:「松竹のニューフェースってやつだね!(古いぜ!)」

社長:「これを用紙に貼り付ける前に、もう一軒別のところで写真撮った方が良くないか?何ならここでオレがNikonでとってやってもいいぞ」

と、こちらはさすがに社会人で言う事が違う!

それでも結局は、お金がもったいなかったのでマカピーはそのまま「遺影」もしくは「新人スター」写真を申請書に貼り提出すると、数週間後には窓口業務の係から質問されることも無く旅券が出来たのでした。

写真館のオジサンの言ったことって、正しいかも?!

その後、米国やカナダを回り、その都度イミグレ管理官に見せたり、リカーショップで酒を買う時もIDとして見せたけど全く問題となる事はありませんでした。

あれから、マカピーは仕事の関係で計20冊くらいの旅券を作って思うのです。

「平たい顔族」の日本人はどうしても犯罪者写真のようになりやすいので、少しの程度修正、少し斜めに写真写りをよくして、微笑むくらいの自然体の写真の方が良いなあ、って。

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。マカピーはこの角度でお願いしまーす!




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