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だってみんな同じに見えるんだもの マカピーな日々#0486

マカピーです。

マカピーが初めてアフリカ大陸に上陸?したのは2009年で赴任地はザンビアの首都ルサカでした。

マカピーは職場はザンビア大学(UNZA)とザンビア医学教育病院(UTH)で活動拠点作りをしながら関係者の間を回り、名前とその顔を覚えようとしました。


名前は比較的覚えやすかったのですが、Nから始まる発音には面喰いました。たとえば銅鉱生産で世界的に有名なコッパーベルト州の州都の名前はNdola (ンドラ)です。

ああ、日本の「しりとり遊び」では「ン」で終わると負けですがここではOKなんだ!と大発見した気になったので、その事をマカピー妻に伝えると「仕事もせずにそんな事考えているんだ?」と軽く一蹴されてしましました。


次は地元の人たちの顔つきです。

写真を撮って名簿を作り組織ごとのメンバーリストを作って事務室の机の前の壁に貼って驚きました。

「どういう訳か分からんけど、みんな同じ顔に見えるぞ!」

もちろん男女の差はわかります。それから一人一人の声の質も、雰囲気も違うのは記憶しているのですけど写真からの印象がどうしても同じに見えるのでした。

それも次第に慣れてききて一人一人の違いがはっきりと分かるようになったのは1か月ほど経ってからだと思います。

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一方マカピーは現地での活動の様子を毎週ニュースレター(週報)にして日本にいる関係者などに配信していました。これは現場や周辺での出来事そして季節の移り変わりの様子なども伝えていました。

こうした週報やメンバー表の共有で、関係者も現場の雰囲気やザンビア人の雰囲気もだいぶ慣れたろうと思っていたころ、日本からの訪問者がありました。

ザンビア側との会議が終わって、日本人だけの会議でその方が「申し訳ないのですが、今日会議でお会いした方が誰なのかさっぱりわからないんです」と言ったのです。

そこでマカピーは例のメンバー表を取り出して「これが医院長ですね。そして感染症対策部長、・・・・」と指さしながら説明したのです。

ところが、、、

訪問者:「そうじゃなくて、ボクにはみんな同じに見えるんです!

マ:「・・・そうでしたか。実はついこの間まで、マカピーも同じだったんですよ」

訪問者:「え!? ボクの目がおかしいのかと真剣に悩んだんです

マ:「もうこればかりは、一緒に働きなが慣れるしかないですね。そして一旦違いが分かると、何で今まで分からなかったのが不思議になるくらいハッキリしちゃいますから、そんなに焦らなくていいですよ

訪問者:「日本でも送られてくるニュースレターを見ていても、ザンビア人の個人識別が出来なくて、ザンビアにやってくるのが怖かったんです」

マ:「ああ、そうだったんですか。苦しかったですね」

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当時マカピーが帯同した家族は、マカピー妻と三男で、三男は地元のインターナショナルスクールの11年生に編入したし元々雑多な国籍の同級生に囲まれていたので違和感が少なかったようです。

マカピー妻もボランティアで孤児院施設で活動していたので、環境に直ぐになれてしまっていました。

そこへカナダのバンクーバーから学校の休みを利用してザンビアに遊びに来た、次男が夕食の時に叫んだのでした。

次男:「ボクはこんな沢山の黒人を見たのは初めてなんだ!ルサカの空港に着いてからずーっと黒人ばっかりなんだ!そりゃ学校にアフリカ系の友達もいるよ。でもここって黒人しかいないじゃない!マジでスゲー!

次男:「それに、沢山の人を紹介してもらったけどボクにはさっぱりわからないんだ。どれがどの人なのか全然区別がつかないんだ!みんなは良く分かるよね。ホント不思議でしょうがない!

人種的な免疫があると思った次男でさえもこうだったので、マカピーはこれはどういうことなのかなあ、おもしろいなあって思ったのでした。

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。逆に外国人から見れば日本人も区別つけられないのかもね







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