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朗読って気持ちいい!マカピーな日々#0186

マカピーです。

義母は「群ようこ」のエッセイを読んでしまったので、次は幸田文が読みたいので図書館で借りてきてほしいと言いました。

義母は退院から3週間たち、機能回復はまだまだですが、それでも体力が回復してくると、かつてのように読書量が増えてマカピーもうれしいです。

さらにマカピーと話をしていたら「桜の木の下には死体がある」とは誰の作品だったかと盛り上がり、スマホで検索したら梶井基次郎だとわかりました。

小さなスマホの画面で眺めるのがつらそうなので、マカピーが短い文章だったので読み上げてみました。

義母にはっきり聞こえるように大きな声で朗読したのです。

その時、マカピーは不思議な感覚にとらわれました。

声を出して読むと気持ちがいいのです!!!

何だろう、この感覚!

学校で朗読させらた時に感じた「何で読まなくちゃいけないんだ!」的な圧迫感がなく解放された気持ちなのです!

そしてたまたまなのでしょうけど、梶井基次郎の文章のリズムがとても心地よく、朗読している自分自身に響くのでした。

実は、読みはじめにどれだけ長い文章なのか知らなかったのですが、気が付いたらすぐに読みあげることができました。

恥ずかしくってその後義母に尋ねませんでしたが、突然マカピーが朗読したので義母もびっくりしたでしょうね(笑)


朗読はセラピーにもなると聞いたことがあります。

また、演劇などで役を与えられて舞台で演技と発声をすると肺活量も増えて運動能力も向上し性格も前向きになると言われています。


マカピーの息子二人がインターナショナルスクールに通っていたころ学校のミュージカルの主役格を演じたことがありました。

学校の最高責任者であるダイレクターは少しマニアックなところがあり、どうしても全校挙げての開催を夢見ている英国人でした。

多くの人が彼の情熱に巻き込まれたのかも知れません。

自分自身がかつてミュージカルを経験した世界なのでプロの厳しさを生徒に求めました。

舞台での「おちゃらけ」やニヤニヤ笑いは絶対に許しません。セリフを覚えてこないと「君は他の人の時間を奪うつもりか!」と叱りつけ泣き出す生徒もいました。

課外活動なのに半端なく練習時間を費やし、生徒たちは真剣そのものでした。

ダイレクターは更にプロの劇場の衣装や劇場そのものを借り上げ講演会に臨みます。

一人の熱意はこうして全体に伝わるのでした。

生徒たちも父兄もダイレクターについていったと今でも思い出します。

演題は「オリバー」(Oliver Twist)翌年が「屋根の上のバイオリン弾き」でその生の演奏もも照明などもすべて1年生から12年生までの生徒によるものでした。


マカピーの奥さんもPTAとしてこのミュージカルを支援しましたからミュージカル一色、更に次男はダブルキャストの友達まで連れてきて夜通し練習を繰り返してました。

「オリバー」では最後の場面、オリバーが無事に裕福な家庭に引き取られると、フェイギン(窃盗団の首領、次男)と部下のドジャー(三男)が登場して、また組んで仕事をやろうぜと盛り上がるのです。

マカピーは小さな劇場の最前列で鑑賞していたのですが、そこで事故が起こりました。

舞台で二人が来るっと回転するところで三男が、偶然にも弾き飛ばされてしまいしたたか腰を床にうちつけたのでした。

一瞬、マカピーは舞台進行が止まると思いました。

ところが、次男と三男はそれが演技の一つであるかのように振舞い演技をつづけフィニシュを決め拍手喝さいを受けたのでした。

正直、マカピーは彼らがそこまでやるとは思いませんでしたし、尾骶骨を強打した三男はそれを表情に出さないよう必死になったと後で話していました。

プロの意識を10代の子供たちに求めるダイレクターをすべての人が歓迎していたわけではありませんが、子どもたちがこのミュージカルを通じて大きく成長するきっかけになったとマカピーは今でも確信しています。


そうなんです、朗読すると気持ちいいです。

演劇をしなくともできるお手頃な健康法になりそうですね。

マカピーでした。


ここまでお読みいただき心より感謝します。毎日更新しますので引き続きお楽しみいただければ幸いです。








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