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【限定3週間那覇で生きる】大好きな街での何でもない一日③

2023年10月、3週間那覇に滞在しました。

途中、南大東・北大東・座間味・久米島にそれぞれ3〜4日行ったのですが、こちらでは那覇滞在の部分だけを記していきます。

こちらのフォルダにまとめていますので、ぜひ他の日もお読みいただけますとうれしいです

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北大東のはしゃぎ疲れも落ち着いてきて、今日は首里へ足を延ばす。
ゆいレールの一日乗車券を購入し、まずはジムへ。
ジムは二駅離れたところにある。軽く筋トレをした後、首里に向かう。

今日は首里劇場取り壊し前、最後の内覧会が開催されている。
私が沖縄へ通い始めた頃、首里劇場は成人向け映画を上映する映画館だった。ということもあり、訪れたことはなかったのだが、沖縄復帰前の1950年に建てられた古い建物ということで、外観だけでも見てみたいと思っていた。

首里劇場を営まれていた方が2022年にお亡くなりになり、突如閉館。存続の道も模索されたそうなのだが、この内覧会を最後に取り壊しが決まっていた。

古い物が好き、というわけではないが歴史を感じさせてくれる人・建物・技術……が失われていくことは寂しいし、勿体ないと思うタイプだ。
滞在中に内覧会が開催されたことに感謝しつつ最初で最後の首里劇場へ。

電話番号が二桁!ぜひ、どこかで保存してもらいたい。

最後の内覧会ということもあり、首里劇場はひっきりなしに人が訪れていた。地元の方も、私のような観光客も。
外観と同じく中も木造で、何もかもがくたびれていたけれど、長年この土地に存在し、生き続けてきた力を感じた。
一度きりだけど、訪れることができてよかった。

首里劇場の後は、前日述べた魔性の本屋ジュンク堂書店に。
私の大好きな沖縄怪談の本を書いている小原猛さんがトークショーをすると知って聞きに行ってきた。
小原さんは学生の頃に下宿していた首里の怪談話をいくつか話してくださった。殆どが妖怪・魔物の話だったので、現実味を感じないながらもやはり、少し怖かった。怖いけど聞きたい、怪談話♪

トークショーは30分で終わり、外へ出る。八重瀬に家を建てた友人が迎えに来てくれて、新居へお邪魔した。
今日は取り壊される古い建物と新しく建てられたお家を同時に見る、ちょっとおもしろい巡り合わせの日だ。
友人の家は心地のいいリビングがあり、ソファーが初めて座ったと思えないくらいくつろげた。
家が建つまでの紆余曲折、ローンを組むまでの苦労話など一冊の本が書けるくらいネタが豊富で、大変な局面をいっしょに乗り越え、笑ってその話をするふたりに拍手し通しだった。
何もない土地に家を建てるって大変なんだな……。
ふたりの達成感に満ちた姿は頼もしかったし、友人としてうれしかった。

夕飯は、おすすめの居酒屋はるかぜにて乾杯。地元の人で溢れかえるお店は賑やかながらも半個室になっているからかゆっくり食事ができた。
刺身の酢味噌和えやステーキなど、なかなかおいしかった。
ふたりの職業の関係で、コロナ中は会うことはできてもいっしょに食事することができなかった。3年振りに乾杯でき、変わらず楽しい時間を過ごせたことがとってもうれしかった。

帰りはバスで那覇へ戻るつもりだったが、友人が送ってくれた。雨が強く降っていたのでありがたかった。

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