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【サイプレス上野を木村昴が語る】「連載初のラッパーゲストは 結成20周年! 記念EPもリリースの“サ上とロ吉”より レペゼン横浜! サイプレス上野さん!!」【HIPHOP HOORAY VOL.9 ヤングジャンプ公式】

『ヒプノシスマイク』で山田一郎役も務める声優界一の“ガチなヘッズ”な木村昴の日本語RAP連載!

開始当初からラッパーの方をお呼びしたいと言ってた当連載。1人目は『ヒプノシスマイク』の楽曲も担当、木村さんとゆかりの深いサイプレス上野さんの登場!

木村 昴 きむら すばる:1990年6月29日生まれ。ドイツ出身。『ドラえもん』ジャイアン/剛田武役、『輪るピングドラム』高倉冠葉役等を担当。『ヒプノシスマイク』ではイケブクロ・ ディビジョン代表Buster Bros!!!を率いる山田一郎役。天才劇団バカバッカを主宰。ラッパーとしても『フリースタイルダンジョン』にも出演していたラッパー・掌幻と“掌幻と昴”として活動中。

※本記事は週刊ヤングジャンプ2020年31号に掲載された内容をnote用に一部改変して収録しました。

連載初のラッパーゲストは結成20周年! 記念EPもリリースの“サ上とロ吉”よりレペゼン横浜! サイプレス上野さん!!

木村昴がサ上とロ吉で一番好きな曲は……

木村「連載の初ゲストにはラッパーのサイプレス上野(以下サ上)さんをお招きいたしました! ご登場頂いてありがとうございます!」

サ上「こちらこそありがとう! 初ゲストとは嬉しいね」

木村「僕自身、ずっとサイプレス上野とロベルト吉野(以下サ上とロ吉)の音源は聴いてたんですけど、直接お会いしたのは“ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 3rd LIVE@オダイバ《韻踏闘技大會》”にご出演頂いた時で」

サイプレス上野とロベルト吉野:マイクロフォン担当のサイプレス上野、ターンテーブル担当のロベルト吉野、“横浜ドリームランド”の先輩後輩で2000年結成。エンターテイメント性の高いパフォーマンスで幅広い支持を得る。サイプレス上野は『フリースタイルダンジョン』のモンスターとしても活躍。

サ上「俺がヨコハマ・ディビジョン MAD TRIGGER CREW“G anthem of Y-CITY”の作詞をさせて貰ったのが縁で」

木村「その登場前に袖でお二人が気合を入れられてて、“あれだけステージを踏んできたサ上とロ吉さんでも緊張するんだ……”って、さらに僕らも気合が入りましたね」

サ上「でも、その時の俺らのライヴの締めは、お客さんと体操する“ヒップホップ体操第二”(笑)」

木村「しかも終わったらスゲえ気持ち良さそうに戻ってらして(笑)」

サ上「だって満員の女の子が俺たちにキャーキャー言ってくれるから(笑)!」

木村「喜んでもらえて嬉しいです(笑)。それからヒプマイとサ上とロ吉さんが所属するレーベルのライヴでもコラボさせて頂いたり」

サ上「『アフター6ジャンクション』に昴くんが出た時に、RHYMESTER宇多丸さんとしっかりヒップホップのことを話してるのを聴いて、ヒップホップに真摯な人だって事は知ってたし、ヒプマイのラップを聴いても、ラッパーとしての存在感がしっかり出来上がってたから、“俺たちも負けらんねえな”って。だからヒプマイのコンセプトである“競い合いながら高め合う”ってモードになったよね」

木村「ありがとうございます。『フリースタイルダンジョン』ではナレーターをサ上さんから引き継がせて貰ったり」

サ上「昴くんのナレーションはさすが声のプロだよね。もう“今までのナレーションはなんだったんだ……”ってぐらい(笑)」

木村「いや〜嬉しいな〜。僕としても、サ上さんやみなさんが積み重ねてきたものをちゃんと引き継ぎたいなって気持ちですね」

——木村さんが好きなサ上とロ吉の曲は?

木村「『RUN AND GUN pt.2 feat.BASI、HUNGER』みたいな熱い曲も、『YouTube見てます』みたいな笑える曲も好きなんですけど、一番聴いてるのは『ちゅうぶらりん feat. 後藤まりこ』かも。歌い始めから“ちゅうちゅうぶらぶらりんりんりん/それでもCCPPピン”……いきなり“ちんちんピンピンピン”ですからね! ラップの奥深さを感じましたよ!」

サ上「分かってくれた!? さすがのヒップホップ偏差値だ(笑)!」

木村「ハッハッハ。そういう色んな側面がある、本当にフレンドリーな音楽だと思うから、もしヒップホップを“怖い”とか“不良”って思ってる人には、サ上とロ吉の音楽を聴いて欲しい。手に届きやすい、等身大の音楽だと思うし、僕自身にとっても、ヒップホップをスゴく身近に感じさせてもらえる存在だったなって。ポップなイラストのジャケットにも目を惹かれました」

HIPHOPは家族競技! 今回のトークテーマは“お母さん”!?

トークは全くハーコーではないお母さんネタで盛り上がり。果たして“サ上とロ吉と昴”は実現するのか!?

サ上「デビュー作の『ヨコハマジョーカー』から『ドリーム銀座』まで、水彩画のジャケットはうちの母ちゃんが描いてるんだよね」


木村「そうだったんですか!」

サ上「俺たちがデビューした当時って、コワモテなジャケットがスゴく多かったんだよね。だから、そのカウンターとして“母ちゃんが描いた絵がジャケットだったらウケんじゃね?”って。そういう“なんなんだこれ!”って事をやりたかったんだよね。」

木村「USだとCommonの『One Day It'll All Make Sense』みたいに家族との写真を使うジャケットも多いですけど、家族に描いて貰ってレペゼンするとは……格好いい!」

20周年EPは、“犬猿の仲”のあの男が参加!

——メチャクチャ良く言えばそうだけど、やってることはハチャメチャですよ(笑)。

サ上「いやいや。やっぱりヒップホップは家族競技だから。Snoop Doggだってパーティに出かける前に母ちゃんにブレイズ(三編み)して貰ってる映像もあるじゃない?」

木村「めっちゃ良いシーンですよね。家族を大事にするのは大切ですよ。ちなみにお母さんにギャラって払ってるんですか?」

サ上「……そこはやっぱり家族だから(笑)」

木村「ハハハ!」

サ上「1回、ギャラ請求されたときは“何言ってんだ! ふざけんなババア!”って(笑)」

木村「『Dear Mama』って曲も歌ってるのに(笑)!」

サ上「“テレビやラジオに僕らが出られるようになったのが、最高の恩返しとあなたへのギャラ!”ってことですよ」

——勝手な理屈で言いくるめちゃって(笑)。そしてサ上とロ吉は20周年作として『サ上とロ吉と』がリリースされます。

サイプレス上野とロベルト吉野:結成20周年コラボEP『サ上とロ吉と』発売中!!完全にHIPHOPの枠を超えた幅広すぎるアーティストと共演した異種格闘技的作品!

木村「おめでとうございます!」

サ上「ありがとうごさいます! 今回は全曲コラボで作ったんだけど、昴くん的には『ヒプマイ』で仇に当たる碧棺左馬刻が『Uptown Anthem feat.碧棺左馬刻』に参加してて。

木村「犬猿の仲の(笑)! 声をやられてる浅沼晋太郎さんもサ上とロ吉が大好きですからね」

サ上「ライブにも来てくれて。一番前でやたら声が通る声援を送ってくれる人がいて“あれ!?”みたいな(笑)。他にもももいろクローバーZや、日本を代表するレゲエサウンドのMIGHTY CROWNからSAMI-Tさん、芸人のマキタスポーツさんとか、色んな方が参加してくれて。とにかくバラエティに富んだ作品になったと思うんで、楽しんで欲しいですね」

木村「僕もいつかサ上とロ吉さんの作品に参加したいです!」

サ上「あ、ぜひぜひ。いつにする?」

——軽い(笑)!

木村「言ってみるもんだな〜(笑)」

サ上「木村昴とサ上とロ吉で、ラッパー同士としてガッチリぶつかってみたいよね」

木村「タフな曲も、パーティチューンもやってみたいし……あ! お互いのお母さんにラップを書いてもらうのはどうですか?」

サ上「ハッハッハ! なんだそれ(笑)!」

木村「お母さんの為に書いた曲とか、お母さんに感謝する曲はたくさんあるけど、お母さんが書いたリリックをラップする曲はまだないと思うんで(笑)」

サ上「それでジャケットも母ちゃんに描いて貰って……って、それじゃ母ちゃんの作品だよ(笑)」

木村「確かに(笑)。あと、サ上さんもお酒大好きじゃないですか。僕も好きなんで、お酒を一緒に飲みながら作るのも楽しそうですね」

サ上「ただ酔っていくうちにどんどん内容が脱線していきそうだね」

木村「好きなアイドルとかグラビアの話になりそうですね」

サ上「それでめっちゃめちゃゲスい内容になって、絶対に木村昴として出せないない曲になっちゃうんじゃない(笑)?」

木村「ハッハッハ! でもホントにいつかコラボお願いします!」

サ上「押忍! こちらこそ!」

最後までお読みいただきありがとうございました!次回もお楽しみに!

撮影◎門嶋淳矢
取材・文◎高木“JET”晋一郎

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