見出し画像

肺の部分切除ってどうなの?     ⑤いよいよ入院

こんな話
肺の部分切除手術のため入院した
入院当日

R5年 夏のある日

60歳目前、乳がんの部分切除手術をした同じ病院で、1年2か月後に肺の切除手術をすることになった。
乳がん告知の時の、目の前が真っ暗になるような恐怖は今はない。
手術も2度目なので、この病院での生活はわかっている。術後の経過も予想がつく。

入院
入院の日
渋滞状況を見ながら、高速道路を走る。一般道に降りて緑の山や田んぼが見えて、懐かしい気持ちになる。車で2時間半、それだけの価値のある好きな病院。

家族に病院まで車で送ってもらい、スーツケースを転がして受付に並ぶ。受付で書類を渡し番号札をもらう。
ゆったりとソファーに座って待つ。順に呼ばれて入院書類などを確認され、未記入の欄を埋めるなどする。
自分の前に並ぶ人を見て、「一緒に入院するお仲間、一緒に頑張ろう」と勝手に思う。

家族の面会カードを申請して受け取り、次のコーナーに案内される。
そこでは、お薬手帳を見せ、持参した薬を見せるらしい。
主治医にいつもの薬の休薬を指示されていたため、薬は持ってこなかった。
次に入院着レンタルの申し込みをして、部屋に行く。

家族と一緒に、入院する病棟に行く。
ケースに書類を入れ、手首に着けるバンドがカギになり病棟に入れる。
家族も一緒に。
看護師の挨拶・説明を受ける。ネプライザーの説明を受け、練習する。
レントゲンに呼ばれ、レントゲン前から横から撮影。
ローソンで指示された腹帯とアクアソリタ2本を購入。パンと牛乳も。
そこで、家族と別れる。家族の歩行がおぼつかなかったので心配。
もっと動いた方がいいな、わたしより病人ぽいなと心配する。


部屋に入ると、看護師さんの挨拶。さっそく採血。
「あああ、針を刺されるの嫌いなんだよな。入院中、何回刺されることか」とブルーになる。
麻酔科の医師より硬膜外麻酔と全身麻酔の説明を受ける。
薬剤師さんが硬膜外麻酔のキットを持ってくる。
理学療法士に呼吸法を学び、片足立ち、6分間歩行などを見守ってもらう。
担当医が来て、手術側の手の甲に丸印を書いてくれた。
遅れて主治医が来て、少し話した。
夜の担当の看護師さんに便秘薬と睡眠導入剤をいただき、すぐに飲む。

痛みもなく動き回れるのはこの初日だけだと前回の入院で分かっているので、この部屋での生活に慣れたいと思う。体が動かせなくなった時、必要な物を探し回らなくてよいように、荷物の整理をしっかりする。
電気ポットに水を入れてお茶を飲んでみる。慣れるのが大事。
コンビニに行ってみる。看護師さんに言われたアクアソリタ500mlを2本と腹帯を買う。
おやつもドリンクも買わない!
今回はカロリー計算された入院食だけで、あわよくばダイエットも成功させようという作戦なのさ。
シャワーを浴びてみる。シャンプーなど一式そろっていたので、持ってきたものは使わない。足ふきマットやバスタオルなど使ってみる。
そして、テレビや持ってきたPC・スマホを使ってみる。
SNSもチェックしてみる。

夕食後は飲食禁止。
朝までにアクアソリタ2本飲み切るという指示なので、少しずつ飲む。

窓からの景色も楽しんだ。美しい砂浜が広がるオーシャンビュー。
夜景も美しい。潮騒が聞こえる。
いよいよ明日かあ……と腹をくくる。




よろしければサポートお願いします。