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肺の部分切除手術ってどんなの?⑦手術を終えて

こんな話
手術翌日の様子
朝・昼・夜にしたこと

R5年 夏のある日
手術翌日
朝になった。
しびれはとれ、痛みはあるが麻酔をプッシュすれば我慢できる。
さあ、尿管を抜いておくれ、自分のお部屋で美味しい朝食をいただくとしよう。
という期待もむなしく、
「朝食はこの部屋でどうぞ」
ベッドを起こしてもらって、朝食をとる。

尿管を抜くのは、リハビリをして一人でトイレに行けるのを見届けてからとのこと。
昨日の理学療法士さんの許可が出ないといけないらしい。
自力で歩けることを確認し、「これなら自力でトイレに行けますね」のお墨付きをもらえたら抜いてもらえるシステムらしい。
「歩いてやるぞ~」と意欲がみなぎる。
そして、移動式のレントゲン装置がごろごろやってきて、胸の撮影。
こんな装置があるのですね。ホントすごい!
麻酔科の医師が来てくれて、麻酔を自動で流す設定にしてくれて、追加も入れてくれると、ふたたび右腕がダメになった。
しびれというより力が入らない状態になってしまった。
それで・・・歩いて帰れると思っていたのに
ストレッチャーに乗せられて帰ることになりました。
板を敷いて何人かで移動し、移動係のスタッフさん数名に引かれてあの秘密の経路で自室へ。
ベテラン看護師さんが手厚くベッドに移動してくれ何もかも使いやすいように手の届くようにセットしてくれ、ベテランさんすごっ!って思いました。
管の入っている点滴と硬膜外麻酔もとれにくいように体にテープで固定。
衣服ともテープで固定。
病衣の胸もはだけないようにテープで固定。

ベッドサイドにビニール袋でゴミ箱を作ってくれたり、テレビの向きを整えてリモコンを取りやすいところに置いてくれたり、麻酔のプッシュボタンやナースコールを取りやすいところに置いてくれたり。すごかった。

昼ご飯はなんと、手につからが入らず箸が持てずフォークを希望。
すぐに持ってきてくれて、天丼のてんぷらを突き刺しでいただきました。
しかし、どんぶりについたご飯粒はどうしてもとれない。
諦めました。

その後、理学療法士さんが来てくれたので、尿管抜くため頑張るぞと気合を入れ、初めて立ったり歩いたり。
そして、OKが出ました!
「この部屋内での歩行を許可します。できるだけ体を動かしてくださいね」

尿管抜くのは女性の看護師さんがいいなと思っていたらあの男性ベテランさんだった。下半身を見られるのは嫌だな。女性がいいって言おうかなと思っていたが、ベテランさんのペースに乗せられる。
「息を吸って吐いての練習をします。それでは練習、吸って~吐いて~。
上手です。それでは本番、吸って~吐いて~」
ベッドサイドから管を引っ張られ、痛みも不快感もなく見事に抜けました。
下半身を見られることもなく。男性でも全然平気です!
「今後は、トイレにで尿を取って、容器に貯めてください」
「はい、やりますやります、やります、喜んで」
ということで、初めての排尿もつつがなく行えました。

あとは手の甲に刺さった点滴と背中に刺さった硬膜外麻酔。
「失礼します。点滴がとりますね~」
看護師さんが突然言ってくれた。
「え?ホントですか?もういいんですか?」
「食事がとれていて、痛みもコントロールできているので大丈夫ですよ」
思いがけず早くて嬉しかった。乳がんの時はもうちょっと長かったような気がする。点滴を抜くのはちょっと違和感あり、もちろん好きな感覚ではないが、一瞬のこと。
身軽になったのが嬉しくて、室内をうろうろ歩いて、荷物の整理したり、紅茶をいれたりして過ごしました。
夕食食べて、ネブライザーやってテレビ見て寝ました。
夜はぐっすり眠れました。



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