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[ザ・シークレットマン] "Mark Felt: The Man Who Brought Down the White House"(2018)

ニクソン大統領を辞任に追い込んだウォーターゲート事件を描いた実話。政権の腐敗や不正を内部告発した謎の人物が、30年の時を経てFBI副長官という身分を明かした背景には何があったのか、アメリカ史上最大の政治スキャンダルの実像とは何だったのかを描く。

リーアム・ニーソンはアクション映画のイメージの方が強い?気もするけど、私も音楽が大好きな「シンドラーのリスト」のように実在の人物を描いた作品でも、深みのある演技が素敵。65歳か…。
この作品は「ペンタゴン・ペーパーズ」と違い、淡々と渋く重く進んでいく印象。途中眠気に襲われたり襲われなかったり。「ペンタゴン・ペーパーズ」は政権とジャーナリズムの戦いを、こちらはFBIと権力の戦いを描いています。

現トランプ政権に取り沙汰される疑惑はこのウォーターゲートにちなんでロシアゲートと呼ばれるけれど、あれから45年経ち、新たな「ディープスロート」が現れるのか?
コミーFBI長官の突然の解任でトランプ大統領は疑惑隠しと批判され、ホワイトハウスとの権力争いは今も続く。中間選挙に向けてこういった映画が公開されていくことで、影響は出てくるのかな。アメリカの専門家に聞いても、中間選挙の行方は五分五分。民主党が勝てば弾劾もありうると言われる。中間選挙で勝利するために強硬策に出かねないトランプ政権は先が読めない。

日本では遅れての公開となったこの作品を観て、アメリカ政治に想いを馳せる。

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