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本とは、誰かの人生の集約である

今日は、朝から本を整理している。

そして、改めて、本は「人の人生の集大成」だなと思う。

昔、私は、本を読まない人間だったのだけど、10年くらい前から、積極的に様々なジャンルの本を読むようになった。

今は、共同執筆の本を書いたり、専門雑誌に載せる研究結果などを書く機会が少しだけあり、書く側に立つと、自分の頭にある全てを整理して、信頼性のあるデータを再度収集し、その時点での自分なりの考えの集約を文字にすることになり、膨大な労力がかかるのだと知った。

それまでは、「本なんて読むのは、時間の無駄だな。誰かが手っ取り早く教えてくれないかな」なんて、思う怠惰な人間だったのだけど、

「本とは、その人の人生の全てである」と考えると、「尊敬の念をもって、読書させて頂く」という姿勢になる。

哲学者や心理学者などの本を見ても、その人の人生を何十年もかけて書き出す仮説であり、証明なのであって、それを5分や10分で全て理解しようなんて浅はかなのかもしれない。

本といっても、色々あるけれど、「真剣に書かれている本」には、読者として、「真剣に向き合いたい」と思う。

人間は、皆、当たり前だけど「自分の人生」しか体験したことが無いのであって、世界には、自分の人生で経験できないことは山ほど溢れている。

なので、他の人が思うことや経験・理論を深めて、自分の人生に豊かな視点を取り入れるには、「本を読む」ということが、一番手っ取り早く、そしてありがたいことだと思う。


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嬉しいです^^ 美味しいコーヒーと一緒に今後の医療談義をしたいなと思います。