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チャイ一問一灯 8.たくさんの人にチャイをふるまう時にはどうしてる?

たくさんの人にチャイをふるまうときは、チャイは1杯ずつ入れますか?
たくさん作って1杯ずつ温めますか?
たくさん作った鍋で都度あたためるとだんだんもったりしたチャイになっチャイますよね。

というご質問をいただきました。

八百万の神、嘘八百、八方塞がりなど
日本では「8」という数字が「たくさん」を表すことがある。
これは、古来日本では8以上を数える機会が少なかったという説があるんだけど、指で数えたりはしなかったのだろうか。大家族は少なかったのかな。

チャイを囲む会をやった時に、お子さんを連れてきてくださった方がいた。たぶん小学校一年生くらいだったと思う。
彼に「どの数字が好き?」と聞いたら「8」と返事がきた。
「なんで好きなの?」と聞いたら
「なんかよくない?」と言われて
「わかる〜!!」とふたりで盛り上がった。
何がいいかなんて、そんなもんだったりする。
小学生と話すのってすごく楽しい。
正しさとか相手を納得させようとか考えなくていいからだろう。

さて、「たくさんの人に」とあるので、「たくさんって何杯からだ?」と考えていたら、そんな風に思い出と数少ない知識が引き出しから出てきた。

質問してくれた方のたくさんは、どれくらいなのだろう?
わたしは1日100杯くらいまで提供したことがある。(えっへん)

そろそろ答えていこうか。

人の流れがゆっくりだったら、わたしはできればその人に合う一杯を淹れたいので、一杯ずつ淹れる。
人によってスパイスの調合も変えたいし、砂糖、ミルクや紅茶の濃さも変えたいんです、本当はね。
がんばれば1日40杯くらいはできそうだけど、きっと楽しすぎて疲れると思う。笑
2023年末までやっていた吉祥寺のお店「chaiPOST」ではそんな風に営業していたのです。(まったり営業だったので、できたのね)
話しながら淹れて、よく吹きこぼしてたね。

イベントの規模にもよるけれど、20杯以上出る時は、まとめて作ったものを保温が効くポットに入れておき、カップに注いで提供することが多いです。

人の流れを見つつ10〜20杯分仕込んで、1日2〜3回作るみたいな感じ。
あんまり長時間保温させておくと味と温度が落ちるので、人の流れと使う鍋やポットの大きさを考えて、1回に作る分量を決めます。
(あれ、たくさん=8の話、どこに行ったのよ)

ポットがない時は、大鍋で作ったものを茶漉しで漉しておいて、小さな鍋で提供する分だけあっためて出します。

でも水場が遠いとか、使える設備(コンロの数、鍋など)にもよるので、そこは臨機応変にやっています。

質問にもある通り、煮詰めるとどんどん味が濃くなっチャイますよね。
作り置きはオペレーションで仕方ない時もあるのだけど、長時間置くと味も香りも落ちて、アーユルヴェーダでいうプラーナ(エネルギー)も減っていくので、あまりおすすめしチャイないんです。

わたしの場合は
「作りたてがベスト」
「その人ごとに合うものを作りたい」という
理想のかたちをまずはおなかあたりに抱えておいて、そこから逆算してイベントの環境でできることをやっていくようにしています。
できないことは多いんだけど、理想がないとつまんなくなるからね。

チャイを淹れると簡単に人から喜んでもらえるので、気の合うイベントには出てふるまったりして、おいしいチャイを飲んでほっとする人たちが増えるといいなと思います。

ご質問ありがとうございました!


●おすすめ保温ポット

・チャイサーバー(これぞインド感)

・定番サーモスさま



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