不要不急なんなん⁈保健室の在り方を考えてみた

「必要としてくれる人が、1人でもいてくれるならば
意味があると思う。私は開催したいなあ。」

スタッフと話し合い、
3月12日(金)に開催することに決めました。

001_働く人の保健室ちらし(3月)

この決定のきっかけは、ある利用者さまから
「この保健室は私のためにあるものだと思った。楽しみにしてます」
この言葉でした。

 *

新型コロナウイルス感染による緊急事態宣言の影響で、
行政や会場の方針などを考慮し、
働く人のまちなか保健室の開催も、
1月2月と中止となってしまいました。

「緊急事態宣言により、不要不急の外出を控えるようにとなっています。
開催については、強制的に中止してくださいとは言いませんが、
協力をお願いしています。開催しても構いませんが、
十分な配慮をして行ってください。」
と市の担当課より確認の連絡が入った。

あくまで自主的な判断にお任せします…
と言ってはいますが、「中止にしましょう」と
言わんばかりのご様子に聞こえました😢

また、その状況を鑑み、
会場も「基本的にはイベントはオンラインで開催」
とする方針とのことで、実施は困難となってしまったわけで…💦

最終決断は、代表である私自身に託されたのですが、
皆さんの健康を最優先にと判断し、
1月2月はやむなく中止の連絡をすることにしたのです。

 *

でも、その時の私の真意はこうだったのです。

\この保健室は 『不要不急の外出』ではない〜!/
このコロナ禍だからこそ、感染対策をきちんとしたうえで
開催するべき事業の1つになりたいと。

           § 不要不急とは・・・
  「どうしても必要というわけでもなく、急いでする必要もないこと」
     (広辞苑による)    

しかし、この「不要不急の線引き」については、
正直なかなか難しい所だと思います。

当初は、感染者を増やさず、医療崩壊を避けるために
私も「とにかく家にいること。これが今は大切」と思っており、
私自身もstayhomeしていましたから。


画像2

しかし、新型コロナウイルス感染による対策が始まって、
1年が経過しますが、
この間に、日常生活のリズムは変わってしまいました。

在宅勤務が増え、不要不急の外出の自粛、そしてマスク生活により 
コミュニケーションの場が減ってしまっています…

一見「おうち時間」が増えて、気兼ねなくいられるわあ〜
なんて考えていたのもつかの間、
なんだか逆に疲れやストレスが溜まってきているという声も聴きます…

病院に行くにも、行くのも少し抵抗を感じたりして
不安を抱えたままの人が心まで病んでいってしまうことに・・・

 *

何もしないで、家の中で時間だけが過ぎていく間に
もしかしたら 生きがいをなくしてしまうかも。
もしかしたら うつ病になってしまってしまうかも。
もしかしたら 転倒してしまうかも。
もしかしたら 脳梗塞になってしまうかも。

そう思うと、どうすることが良いのか、悩みます。

しかし、大切な人との繋がりや生きがいなどを遮断して、
感染しないためだけに生きているのではないと思うのです。

もちろん、感染してしまうことは「負」の要素ではありますが、
物事には、重要度と緊急性を考え、バランスを考えていくことが
大切のような気がするのです。

画像3



からだの健康も大切だと思いますが、
からだが健康であっても、こころの健康が崩れてしまっては、
決して、「健康な状態」とは言えませんからね。

ただ、私達の想いは、困っている人に
手遅れになる前に人に手を差し伸べてあげられたら・・・
そんな想いなのです。

 *

学校の中で、例えばあるクラスが学級閉鎖したとしても
きっと、保健室は閉鎖しないよね。


画像4



何かあった時に対応できるように保健の先生は
温かくじっと、というより「でん」と構えていてくれている。
だから、なんとも言えない安心感があるのだと思う。

まちなか保健室は、医療機関ではありませんが、
機能的には「街」の「保健室」を目指しています!

まだまだ、この状況は続くのではないかと思われますが、
今や少しずつ新型コロナ対策においては
わかってきたことが増えてきました。

よって、来年度はまちなか保健室のガイドラインを
もう少ししっかりと明確にし、
感染対策をしっかり行い、安全&安心を確保した中で、
少しでも開催機会を保持していきたいと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?