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まちのコイン事例集

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まちのコインの使い方、楽しみ方はひとそれぞれ。実際にまちのコインを活用しているひとの声、導入した自治体の声をお届けします。
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#まちのコインでつくりたい未来

事業継承問題に悩む“ものづくりのまち”大阪府八尾市が、解決策としてコミュニティ通貨を導入した理由

製造業を主とする約3000社もの中小企業が集まる“ものづくり”のまち、大阪府八尾市。全国トップシェアの出荷額を占める歯ブラシをはじめ、金属製品や洗剤など生活に欠かせない製品を生み出し、発展してきました。 そんな八尾市では、現在高齢化による事業継承問題に直面しています。後継者不足により、長年培ってきた大切な技術の継承が危ぶまれているのです。 その課題解決の一手として導入された、まちのコイン「やおやお」。産業振興の発展にコミュニティ通貨がどんな役割を担っているのでしょうか?

人やお店の「見える化」で、歩きたくなるまちづくりを。相模原市みんなのSDGs推進課に聞いたスポット開拓戦略

23年5月からまちのコイン「すもー」の運用が始まった相模原市。神奈川県内では6地域目、人口規模・導入面積共に最大規模での導入地域となりました。 この導入を牽引したのが、20年に設立された相模原市役所みんなのSDGs推進課です。 全国815の市区を対象にした「SDGs先進度調査」ではなんと総合5位と、全国的に見てもSDGs目標達成に向けて積極的な取り組みが評価されています。 今回はCS担当の功刀が、相模原市みんなのSDGs推進課で「すもー」の運用を担当する榎本さん、小原さ

ウォーカブルなまちづくりのヒントとは?近江八幡市「あきんど道商店街」の官民連携事例

まちのコイン運営団体のインタビュー連載「#まちのコインでつくりたい未来」。第3回目となる今回はまちのコイン「ビワコ」の近江八幡市※1 が登場します。 近江八幡市では、オープンガバナンスの実現を目的に22年7月にまちのコインを導入。地域に興味を持つ人を増やすため、さまざまな取り組みをおこなってきました。 なかでも特徴的な取り組みが「あきんど道商店街」の看板猫を使った「QuRuTo猫スタンプラリー」。まちのコインの「チェックイン」※2 機能を使っておこなうデジタルスタンプラリ

残したいのは秋葉原と池袋“らしさ”。GENDA GiGO Entertainmentが進める持続可能なまちの未来像

2022年11月現在、全国で20地域以上のエリアで導入されているまちのコイン。各地域では、自治体・企業などの運営団体さんがまちの人やお店を巻き込んでイベントやスタンプラリーを実施しています。 それぞれの特色を活かしながらも持続可能なまちをつくっていくため、まちのコインを少しでも楽しんでもらえるために、日々努力を重ねてくださっている運営団体のみなさん。 その思いを、すこしでもまちのみなさんに伝えたい……そんな背景から、運営団体さんのインタビュー連載「まちのコインでつくりたい

まちの熱い想いに感化されて。三条市地域おこし協力隊が築いた1年の軌跡【運営団体インタビュー】

まちのコイン運営団体のインタビュー連載「#まちのコインでつくりたい未来」。今回は、まちのコイン燕三条エリアの運営団体メンバーの今井瞳さん(写真左)をご紹介します。 新潟県新潟市で生まれ育ち、三条市の印刷会社に勤めていた今井さんは、昨年2022年に株式会社MGNETへの入社と同時に、三条市地域おこし協力隊に着任。6月に燕三条エリアで導入が開始したまちのコインの旗振り役として、まちづくりに取り組んでいます。 今井さんがまちのコインの運営メンバーとして、地域おこし協力隊として活

「身近な行為がSDGsにつながっていると意識してほしい」神奈川県でまちのコインを導入した背景

まちのコイン・導入事例:神奈川県庁インタビュー お話を伺ったのは...... 神奈川県政策局いのち・未来戦略本部室・SDGs推進グループ  グループリーダー 清木信宏 さん 身近な行為がSDGsにつながっていると意識してほしい ーー現在、『まちのコイン』を4箇所で導入されている神奈川県ですが、導入のきっかけについて教えてください。 2018年7月に、神奈川県が『SDGs(Sustainable Development Goals)未来都市』に選定されました。SDGsの