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クルッポの達人1位の人に会ってみたら、SDGs日本一を目指す都内の高校1年生だった話

11月某日。まちのコイン鎌倉の「クルッポの達人」(※)ランキングで突如1位に躍り出たアカウントがありました。

その名も「KabanoEsa」さん。

※クルッポの達人……クルッポをもらったり、あげたりした利用量が多い人のランキング

噂によると、どうやら都内に住んでいるらしいーー。

「鎌倉に住んでいないのに、なぜ?!」
運営チームに衝撃が走ります。

どんな方法を駆使して1位にのぼりつめたのかーー。その秘密を暴くため、「KabanoEsa」さんに会ってみました。

「KabanoEsa」さんの正体は…高校1年生?!

――はじめまして! 本日はよろしくお願いします。いきなりですが、KabanoEsaさんはどんな経緯でまちのコインを知ったのでしょうか?

法政大学が主催するSDGsプログラムの一環で知りました。

私が通っている郁文館高等学校では「SDGs教育日本一宣言」を掲げていて、2022年の7月から2023年の3月まで法政大学との長期の連携プログラムを実施しているんです。

今回はその一環として、株式会社日本旅行による「地域に貢献する観光」講座でまちのコインを活用したフィールドワークをすることになって、アプリをダウンロードしました。

――えーっと……、ちょっと待ってください。KabanoEsaさん、高校生なんですか……?!

はい、高校1年生です(笑)。

――てっきり大学生だと思っていました……。びっくり。なぜ高校1年生で課外活動に参加しようと思ったんですか?

高校から届いたお知らせでプログラム参加者を募集していたのを見て、「面白そうだな」という好奇心から応募しました。

――面白そう、とは……?

SDGsについて中学生の頃から学んできたなかで、個人的には「14.海の豊かさを守ろう」と「15.陸の豊かさも守ろう」という目標に興味があって。

プラスチックのゴミ問題解決に向けてゴミ袋の有料化や紙のストローの導入などが進んでいる中で、もっと自分にできることを学べると思ったんです。

――高校1年生でその視点……すごすぎる。実際に、プログラムに参加してみてどうですか?

普段は大学生や企業の人と関わる機会がないので、すごい良い経験になっています。

自分はまだ中学卒業したばっかりの高校1年生で、意見もそんなに出せなくて。大学生の意見を聞くと新しい発見ばかりで「自分も頑張らなきゃ」って思いました。

「やれるところまでやってみよう」父の背中を見て、ランキング1位を目指した

――なぜ、まちのコインで「クルッポの達人」1位になるまで使ってくれたんですか?

プログラムのフィールドワークとして鎌倉に訪れることは聞いていたので、まずは当日までにとにかくクルッポを貯めておこうとアプリを始めました。

あと……じつはお父さんがある競技を突き詰めていて、大会で2回くらい完全制覇しているんです。

その背中を見てきたこともあって、自分も何か1位になってみたいなと思っていて。今回「せっかくやるなら、やれるところまでやってみよう」とチャレンジしました。

プログラムに参加しているほかのメンバーからも友人からも「いま何位?」っていつも聞かれていたので、それが励みになっていたのかもしれません。

鎌倉に住んでいないのに1位になって、自分でもびっくりしました。今はもう1位になったので、できる限り維持するために必死です(笑)。

――鎌倉に訪れる前は、まちのコインアプリの「どこでも体験」を利用してクルッポを貯めていたんですよね。なかでも印象的だったものはありますか?

仮放免を受けた難民の方の住まいや暮らしを支援しているシェルター「アルぺなんみんセンター」が実施している、難民の方への質問募集体験です。

まちのコインのアプリで難民の方に質問を送ると日本人のスタッフの方がInstagramのストーリーで答えてくれるので、調べ学習にもすごい役立つなって思いました。

――でも、今やなんでもネット検索で調べられますよね。なぜ直接質問を送っていたんですか?

ネットでも調べられるけど、デマの可能性もあるからです。直接聞いて回答をもらったほうが信頼できるし、自分しか知らない情報になると思いました。

それに、SDGs関連の情報はカタカナや企業用語が多くて。

ネットで「もっと深く知りたい」と思っても高校生の自分には難しくてムズムズすることがあるのですが、まちのコインで質問すると噛み砕いて説明してくれてわかりやすかったです。

――そんな活用方法があるとは……。高校生ならではの発想ですね。

あと、まちのコインアプリではお店の情報も場所もわかるので、行く前から「このお店のご飯食べてみたいな」「時間があったらこのお店も行きたいな」ってながめていました。

それで実際に鎌倉に行ったら、まちのコインで見ていたスポットがいっぱいあって「ここにあったんだ」「次はここも行こう」とワクワクしました。

――ガイドブックのように使ってくれていたんですね。

まちのコインを使うと、まちの人との会話が増える

――実際に鎌倉で体験してよかったところはありますか?

CHABAKKA TEA PARKSの利きドラフトティー体験が楽しかったです! 

「お茶を飲み比べて当てるのなんて簡単だろうな」と思って挑戦してみたら、茶葉の種類が多くて、これは難しいなって。

店員さんにめっちゃ質問しながらヒントもらって当てました。もはや教えてもらった感じです(笑)。

CHABAKKA TEA PARKSで撮ったドリンクの写真は、今スマホのロック画面の背景に設定してます。

CHABAKKA TEA PARKSのドラフトティー(KabanoEsaさん撮影)

――いい写真! おしゃれですね〜! 

店構えもおしゃれだったので、最初お店の前で入ろうか悩んでいたら中にいた店員さんが話しかけてくれて入りやすかったです。

利きドラフトティー体験のことも店員さんが教えてくれました。

――お店の人から話しかけてもらえるとありがたいですよね。

あと、飲み物を注ぐ機械(※)を使って自分で注げるなんて、なかなかないじゃないですか。

自分が遠慮して注いでいたら店員さんが「ぎりぎりまで入れちゃいな!」って言ってくれて。しかもキンキンのコップで飲めて、すっごく楽しかったです。

(※)ドラフトティーを入れるドリンクサーバー

――店員さん、優しい(笑)。CHABAKKA TEA PARKSさんは“飲み物を飲むだけ”じゃないから楽しいですよね。

最終的にはポイントカードまで作っちゃいました。期限がないので、いつか友だちを連れて行きたいなって思っています。

――いいですね! 実際にまちのコインをまちで使ってみて、新しい発見はありましたか?

まちのコインを使うと、お店の人との会話が増えるなって思いました。

普通の通貨でお会計するときは、お金を払えば終わり。でも、まちのコインを使うと「鎌倉ならここがおすすめだよ」とか何かしら会話が増えていたんです。

鎌倉で初めてまちのコインを使ったときもお店の人から「使いますか?」って言ってくれて、そういう安心感がすごい良いですよね。

「もったいないマーケット」みたいな場所が、もっと増えてほしい

――まちのコインがSDGs達成に向けて役立ちそうだと感じたアイデアはありましたか?

面白本人カヤックのオフィスにある「もったいないマーケット」は、きれいなお皿とかたくさんあって良かったです。

おうちが近かったら、いっぱい持って帰るんじゃないかな。ちょうど行ったときは墨汁とか半紙とかもあったので、自分が小中学生だったら絶対に交換してると思います。

そういう“まちのもったいないもの”が集まるような場所がもっと増えたらいいですよね。

面白法人カヤックのオフィスにある「もったいないマーケット」では
思わぬ掘り出し物が見つかることも

――私も最近「もったいないマーケット」でビールジョッキをゲットしました(笑)。鎌倉以外のまちのコインもやってみたいと思いますか?

そうですね。住んでいる地域の近くにないので、どこかに行くことが決まればまずは1位になってから行きたいです。

アプリを眺めているだけでも行きたい場所が増えていくので。

――全国制覇、楽しみにしています!(笑)。最後に「まちのコインがもっとこうなったらいいのに」と思うことがあれば、ぜひ!

まちのコインが使える地域や体験がもっと増えてほしいです。そうしたらSDGsのことを知らない人にも知ってもらえて、SDGsの目標達成につながっていくのかなって思います。

やっぱり住んでいる地域の近くにあればたくさん使うし、鎌倉市内の駅でクルッポが貯められるみたいに東京でも貯められたらいいですよね。

――ありがとうございます! もっと多くの地域で導入できるように、頑張ります! 


最後まで読んでいただき、ありがとうございました! 

高校1年生とは思えないほどしっかり者のKabanoEsaさん。自分なりにSDGsと向き合い、考える姿勢にとても感銘を受けたインタビューとなりました。

まちのコインは全国20地域以上で導入しています。導入地域は公式サイトからご確認ください

お近くの地域に導入エリアがなくても、今回のKabanoEsaさんのようにアプリだけで完結する「どこでも体験」もご用意しているので、もしよかったらダウンロードしてみてくださいね。初回ログイン時に500コインをプレゼント🎁

📱アプリダウンロードはこちら

取材協力:郁文館夢学園 郁文館中学校・郁文館高等学校・郁文館グローバル高等学校



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