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私の芝居日記 5号 「化粧二題」

一人芝居
始めて一人芝居を観てきました。一度は観てみたいと思っていました。

一人芝居ではこまつ座で渡辺美佐子が演じた「化粧」は公演数600回を超える名作です。残念ながら「化粧」は見損なっています。
「化粧二題」は「化粧」を原型として創作された作品です。

普通の芝居は役者と役者の間で交わされる会話とリアクションで成り立っていますが一人芝居はそれがありません。

舞台の上は一人だけ、助けてくれる人はいません。そんな困難を乗り越える気力と技量が必要な芝居です。

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「化粧二題」(こまつ座)
作:井上ひさし
演出:鵜山仁
出演:内野聖陽、有森也実
日時:2021年8月21日(土)17:30~19:00
劇場:紀伊国屋サザンシアター(東京新宿)

役者二人(有森也実、内野聖陽)がそれぞれ演じる一人芝居が二つ連続する二章構成です。

舞台は大衆演劇が掛かる地方のうらびれた芝居小屋の舞台裏にある楽屋。
座長が鏡台の前に座って、舞台化粧しながら、話は進んでいきます。舞台の役者と観客は架空の鏡台を挟んで対峙する格好。皆さん何となくイメージできますか。

役者のたっぷりした芸を楽しむ芝居です。特に、役者の台詞語り。
有森も良いが内野が良い。今、内野はNHKの朝ドラに出演していますが、この人はやはり舞台の人だと思いました。膨大な台詞をしゃべり続けます。これが良い。そして姿も良い。実はあまり期待していなかったのですが、凄く良かったです。舞台で映える人ですね。

そういえば、若き日の内野が出演していた「ブルールーム」(2001年、ベニサン・ピット)という舞台を観たことを思い出しました。セクシーで刺激的な芝居でした。でも、今回の内野の方がずっと良いです。

この芝居のもう一つの見どころは化粧です
役者が最初から最後まで化粧しながら台詞を喋り、話が進んでいきます。すっぴんの役者が化粧をすることで役になりきっていく様がとても面白いです。

では、また次回お会いしましょう。さようなら。




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