クリニックをどうつかいたい?

診療所で何かイベントを続けていきたい、というのが私がクリニックを始めた理由です。それが理由ってどういうことと思われるでしょうが。本当はイベントと意識することなく、来たら何かやっているという場をつくりたいのですが、なかなかそこまではいっていません。

ユミちゃんのちょこっとやってみよう

最初に始めたのは、高橋友見子さんが行ってくれるシナプソロジーというセッション。簡単にいうと、脳トレのような、あたまとからだをいっぺんにつかう時間です。だいたい1時間ぐらいで終わって、とっても楽しいのです。説明のページはこちら。だいたい7月から始めて、月2回、水曜か金曜に行っています。年齢は特に限っておらず、誰でもできます。

カトチュウの対話鑑賞

次に行ったのは、アート鑑賞というもので、加藤忠さん(あだ名はカトチュウ)が企画してくれました。これはすでに杉並区などで行われているもので、小学生などを対象にしてアートカードなどを実際に見ながら対話を行うというセッションです。これも普段美術館など行かない私には超刺激的でした。これも定例化していきたいもの。感じとしてはこういう感じです(リンク

かしこちゃんと色であそんでみよう

それから、クリニックの植栽を担当してくれた潮田さんの奥さん(志穂さん)が紹介してくださった色彩教育です。これも目から鱗の体験で、小さい子供でも色を選ぶ楽しさを味わえるというセッションです。うちでは色を混ぜてスライムをつくるという子供大好きなやつ。知育としてとても良さそうです。(日本こども色彩協会HPはこちら

ほかに、患者家族向けに「子どものよろず相談会」、医療事務の方向けに「家庭医療”赤本”勉強会」なども行いました。

これらは、クリニックで何かが行われている、医療機関だけれども訪問診療に出ている時間に空いているスペースを利用して、地域の方に使ってもらうということへの布石にしていこうという活動です。

いわゆる社会的処方であれば、診察室でこの人にはこういう地域活動が必要だろうなということを「処方」するのだろうと思います。これからそういったことを日本でも実現していくことが必要です。

私たちの場合は、クリニックの事業も始まったばかりのため、まだ患者さんが少なく、ニーズから進めるというわけにはいかないことも一因ですが、クリニックと地域の人たちがうまく接続して、よりよい地域社会をつくっていくことが目標になると思います。

これをどういうかたちですすめていくのかは今後の課題ですが、さらにたくさんの協力者を得ながらやっていかないと難しいなというのがこの3ヶ月で感じたことです。まだまだ手もたりませんし、頭も資金も必要な気がします。

発足時から目指しているのは英国で著名な社会起業であるbrowmly by bow centreのように、さまざまな事業がそこで行われているという場をつくることです。地域のヘルスケアセンターのように機能していろいろなところにつながることのできるものです。

ただし、全部を自分たちでやるのは難しいので、多くの地域リソースとつながることで地域の健康レベルを上げる、つまり「ヘルシータウン」になるということがよいのかもしれません。クリニックがワンストップとなって地域に紹介することができれば、まさにsocial precribing になるかもしれません。




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