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能力の環境依存性について~自分の能力の発動条件を自覚する~

最近読み進めている、
加藤洋平さん著「能力の成長」という著書の中に
能力の環境依存性という、非常に面白い考え方がありました。

その考え方を少年漫画から分かりやすくお伝えし、

また、日常に活かせるように、
自分の能力が発揮される環境を再現するための思考法について、
ご紹介します。

能力の環境依存性とは

「環境が変わると、自分がこれまで発揮できていたはずの能力がうまく発揮できなかった・・」

なぜこういった事が起こるのか?
という問いに対して、カートフィッシャー教授のダイナミックスキル理論に基づき、

私達の能力は、置かれている環境など特定の状況の赤で磨かれ、その状況の中で発揮されるものなのです。能力のこうした特性のことを環境依存性と呼びます。 「成人発達理論による能力の成長」著:加藤洋平

と言われています。

私達の能力は、自分の置かれた環境によって、その能力の発揮度合いが変わってしまうという事です。

少年漫画に登場する能力の発動条件

能力の環境依存性を、より身近に掴むうえで、
少年漫画には、能力の発動条件といったものが存在します。

例えば、冨樫義博著「ハンター×ハンター」では、各キャラに念能力があり、その能力を発揮するための発動条件があります。

出典:HUNTER×HUNTER 15巻 著 冨樫義博より引用

現在、少年マガジンにて連載中である、サッカー漫画「ブルーロック」においても、「自分の得意技を醸し出すのに必要な方程式を編み出せ」と選手たちに説きます。

出典:ブルーロック 著金城宗幸 第24話より引用

この2つの物語の共通項は、戦闘物の漫画であるという事です。
勝つために、発動条件の再現性が必要になります。

ビジネスにおいても能力の再現性が重要という事を鑑みると、
自分の能力の発動条件(能力が発動する環境)を自覚し、
それを意図的に作り出せる努力が必要なのではないでしょうか?

能力の発動条件の知り方

能力の発動条件を再現するための考え方は、以下です。
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1.自分の過去取り組んで来た活動をリストアップ、成功したと認識するもの、失敗したと認識したものに分ける
2.成功した/失敗した活動の外部要因を分析する
3.発動条件を意図的に作り出す課題を設定する
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<ステップ1><ステップ2>を経て
自分の場合は、
【オーセンティック】
取り組む課題に本質性、自分が取り組むユニークネスを見出している

【仲間への尊敬】
共に取り組む仲間との一緒に過ごす時間自体に価値があると感じられるくらい、尊敬の気持ちを持つ仲間や人が活動の構成メンバーにいること

【上流から下流まで】
取り組む活動の主要事項においての知識を持っている/もしくはそれらを学ぶインプットプロセスを楽しむことができる

という3要素ありました。
そして、ここで終わらないのが重要で、

これらの環境を自らで意図的に創り出すための、
課題設定をしていきます。

私の例でいくと、こんな風に。

ここまで、思考を深めると、
実際に、活動に取り組む際のやることまで落ちるので、
再現性は高まるのではないでしょうか?

是非一度やってみてください。

また、成人発達理論による能力の成長では、
また違った文脈で、変動性やノイズといったものも紹介されています。

環境要因ではなく、能力自体も日々変化するという考え方です。
これも非常に面白いので、是非、一読をお勧めします。



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