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敬意のある食卓

2月20日、祖父母への尊敬と感謝の意を表すために、
祖父母、両親、私達家族、妹の4世代に渡る会食の場をプロデュースした。

機会のある時に伝えようではなく、意図的に機会を作ろう

今回の会食の根っこにある想いは
祖父母に対して、尊敬や感謝を伝えたいというもの。

町塚家には、特徴的な慣例があって、
毎年、祖父(兄さまと呼ばされている)の号令とスポンサーで
毎年GWに、1泊2日の旅行をするというもの。

1回に4~5家族がほとんど全員出席するので、
30~40万円はかかると想定されるのだが
毎年祖父がスポンサーしてくださっていた。

そんな会に、小さいころからずっと参加していた訳だが、
私は、旅行先での温泉や食事は楽しみにしていたが、
実は、親族の前で、5分程度の近況報告をしなければならない時間があり、
参加するのが嫌な気持ちもあったことを覚えている。

当時は何のありがたみもなく参加していたが、
結婚し、子供も抱える世帯主になって、背負う責任の重さを痛感すると

親族の縁を深く育むために、
毎年沢山のお金や気持ちを注いでくださっている事のすごさが
分かるようになった。

そして、そのように小さいころから毎年行ってくださった
慣習のインパクトが、親族へと大きく影響していて、自分の父も、毎年キャンプという形で、親族が集まる場を企画しようとしている。

そんな偉大な祖父の年齢は、95歳になる。
何か特別な記念の日ではなかったが、尊敬の気持ちがあるのなら、
それを伝える機会を作ろうと思い、その気持ちを表す
食事の場をプロデュースする事になった。

敬意のある食卓の内容

「どうしたら、尊敬を表せるか」

自分の出した答えは、祖父母の本質(エッセンス)を繋ぐ事。

そのために、お食事の内容は

食前茶:熱めのお煎茶
熱いものは、熱く、冷たいものは冷たくが好きな兄さまのために、熱い温度のお湯が適温な静岡の深蒸し茶をお出しした

先付け:生海苔の土佐酢固め 濁り田んぼ風
兄さまの口癖は「そろそろ行っても田は濁る」という言葉。神経質で拘り性の自分は、理想に執着するばかりに苦しむことが、1月多かったため、この言葉の意味がようやく身に染みて分かるようになった。濁った田んぼを表現するために、土佐酢をジュレ状にし、旬の生のりを和えた酢の物を作った


造理:祐輔の釣った目近魚の湯霜造り
兄さまも、父も、釣りが趣味。どちらも名人級。自分は釣りの才能は薄かったが、釣りを料理に入れられないかと考え、父が釣った魚をお造りにして料理に出す事に。なかなか市場には出回らない寒メジナを、湯霜造りと薄造りにして出した。


煮物:新春野菜と車麩の重ね煮
祖母はよく煮物を作っていた。その煮物を、春の仕立てで、なおかつ一工夫加えて自分の得意な優しい味が出せないかと、新じゃがや新たまねぎ等の春の野菜を重ね煮にして、優しい甘みを出し、小麦粉をまぶして焼いた車麩でコクを出し、最後にさっと湯通しして鮮やかな色を出した菜の花を点盛して、華やかさを演出した

食事:”沢煮”稲荷 味噌汁 漬物
祖母の名物料理の1つに、げんこつサイズの稲荷ずしがあった。いつも、祖父母の家にお邪魔すると、とにかく量を食べさせてくれた記憶がある。「人は、動物なのだから、とにかくたんと食べなさい」と。この肝っ玉感というか、野性味は非常に印象に残っていて、動物的にちゃんと食べられる事が活きる上で本当に大事なのだと、残っている。今回、お医者さんから、よくたんぱく質を取るようにと言われているようで、栄養満点ないなりになったらという想いで、お肉も入った沢煮をお稲荷の具にした沢煮稲荷を作った。


祖父母の感想や振り返り


こんな料理初めて、すごいなぁー
普段自分はなかなか、尊敬とか感謝、評価されない。 兄さま
こんな事をしてくれたのは俊介が初めてだよ
開催してくれるだけでも、本当に嬉しいよ。 祖母
こういうものは、機会があったらと待っているとなかなかできないものだね、機会を作ってくれたおかげで、二人が喜ぶ顔が見れました。俊、ありがとう。 父母

自分としても初めてできた事があって、
それは、活動や結果の近況報告ではなくて気持ちの近況報告ができた事。
父になって、世帯を抱えるようになって、祖父母の偉大さに気づくようになった等と、話しているとき、いつもよりも二人と繋がれている感覚がありました。

兄さまも、いつになく、料理の説明などを丁寧に聴いてくれていたのが印象的でした。自分が大事にしている価値観の

・「in side out」幸せは内から広がる
・1つ1つ、すべての命を大切にする


を少しは実践できたかなと感じる機会でした。

そして、今回の機会は、
一緒に作ってくれた、妻や仲間、そして、料理という自分のタレントなしには実現しえなかった機会でした。

そのすべてに感謝を込めて。


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まっちー(町塚俊介)

「人が活きるとは、組織は活きるとはどういうことか」を探求テーマに、経営者やリーダー層へのコーチング、会社の組織開発・カルチャーデザインを行っています。詳細なプロフィールは記事をご覧ください。
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