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EQ(心の知性)を読み解く番外編Vol.1怒りの体験記

最近、職人の世界に入っていたので、
怒りの感情を体験する機会に恵まれた。

職人の世界は、短気で怒りっぽい人が多いという印象があったが、
瞬間瞬間、現場での真剣勝負があり、こだわりの強い人たちの集まりだと考えると、納得がいく。

そこで、2つの経験をした。
怒りをぶつけた経験と、怒りを抑えた経験だ。

怒りをそのままぶつけると戦いが起こる


ある人とのやり取りで、
「かつて言っていたことと違うじゃないか」と自分が解釈した
指摘を受けたときに、「かちんっ」と来て、

「前言っていたことと違いますよね」と怒りが態度に出てしまった。

ある人は、強気な人なので、
そこに対して、更に怒りが帰ってきて、半分喧嘩のような
雰囲気になってしまった。

EQの本にもあるが、
怒りの感情が起こると、以下のような反応が身体に起こる

脳では、別名「闘うホルモン」とも呼ばれるノルアドレナリンが分泌されます。神経を興奮させ、血圧や心拍数を上げるノルアドレナリンの働きによって、動物は相手を攻撃する準備をする。この「怒りのメカニズム」が、人間にもそのまま受け継がれているのです
(https://www.mashingup.jp/2017/10/065099nobuko_nakano01.html)

ここで、一番危ういのは、
冷静さを失うという事だ。

後先を考えずに、攻撃モードになるので、
勝つか負けるかという力の勝負になってしまい、その先には
共に生きる道ではなく、分離された道が待っている。

では、共に生きるためにはどうしたらいいのか?

怒りが起こったら、意識を肚に沈める

これは、ある古武術に精通した人に習った事なのだが、実
人には、上丹田、中丹田、下丹田という3つの丹田があり、

現代人は、下丹田の身体意識が不活性なので、
何かエネルギーが起こった時には、そのエネルギーが下に留まらず、
上に上がってしまう(頭に血が上ったり、カッとしたり、きれてしまう)
事が多いそうだ。

逆に言うと、みぞおちのあたりに意識を持っていくようにできれば
冷静さを失わず、自分の立場を失わないという事も可能なはずだ。

冷静なところから、
振り返ると、相手の反応への共感も生まれてくる。
怒りが起こった時は、意識を丹田に集中し、

深い呼吸が戻ったら、その時分から
自分と、相手を見直してみたら、良いかもしれない。


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