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大将のお勤め最終日に包丁を頂いた

職業人としての人生の、終わりの日

今日は夫婦共々お世話になっている
心身が慶ぶ料理を提供してくれる料理屋さん
「茶飯事」の大将の最終勤務日だった。

大将にとって
今日は、大きな1つの区切りの日。
自分の中心においてた料理という

職業人としての命の終わりだ。
まだ、色んな肩書きを育んでいる最中の
自分にとっては、とてもとても遠い先のことのように感じるけど

終わりを迎えた
大将の表情からは
今にも、あふれるだすような
複雑な感情を感じた。

今まで中心にあったものが急になくなってしまうかのような寂しさとか、跡継ぎの息子さんへの心配と期待が混在してる気持ちとか、これから始まる新しい生活への自由でワクワクする気持ちとか。

ものを通じて紡がれる想い

自分はどう
職業人としての命を終えるのだろうか

そんなことについつい、想いをはせつつ
自分も複雑な心境で家に帰ったら

りえこから
「大将から刺身包丁を頂いた」と。

今かよ(笑)とつっこみながらも
ひらいた包丁からは、紡ぐ想いを感じた。

実は今持っている1本のマイ包丁は、
料理上手な母の先生でもあり
自分も大好きな料理をよく振る舞ってくれた
祖母からもらったもので、

自分の料理人としての礎の1つになっている。

茶飯事の大将には、
これを食べて「心身が慶ぶ丁寧な食事」を作りたいという想いが生まれて

大将にもその感謝を伝えている。

人というものは沢山の想いが紡がれ
次へ次と脈々と還元されていくのだろう。

自分もちゃんと
「心身が慶ぶ丁寧な食事」という想いを紡いでいきたい。

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