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キッズかけっこ大会を作るまで、

〜まえがき〜

こども陸上クラブホップの川辺です。

先日(2019年4月6日)、富山駅内で開かれた、AMAZING TOYAMA AWARD2019に参加して来ました。富山青年会議所さんが毎年行なっているまちづくりについて活動を行う方が駅で活動を紹介するプレゼン大会です。

そんな、イベントに明らかなる場違いな男が登場しました。

そう、私です笑

推薦をいただいた方からは「川辺さんの陸上競技の活動をありのままに発表していただければ結構です。」とお話しいただき、プレゼンをまとめました。

元々は、やっていることをたんたんと話そうと思っていたのですが、まとめていく過程の中で、自分の活動が点ではなく線で繋がっていて、小さなチャレンジの連続が大きなイベントを動かしたのだと感じました。

〜本題〜

私は陸上競技を「面白くする活動」を社会人になってから今までずっとやっています。その活動というのが4つありまして、次の通りです。

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一番上から活動を始めた順で、TOYAMA FOKUSは社会人の陸上クラブ、ホップはこどもたちの陸上クラブです。

こんな活動をしていますが、元々は銀行員で仕事の休みの日だけこう言った活動をしていました。いつしか、陸上にのめり込みすぎて、仕事をやめてでも陸上を「もっと面白く」していきたいと思ったのです。

ここまで陸上を愛しているのには理由があります。私は高校3年の5月に行われた富山県高校総体というインターハイにつながる大会で走り高跳び、2m06という大会新記録で優勝しました。当時のことは新聞なんかでもそこそこ大きめに取り上げられました。

ということを話すと「スポーツ得意なんでしょ?」と言われるんですが、水泳は10mしか泳げないし、マット運動は前転くらいで、鉄棒は逆上がりなんかできなかったんです。小3から4年間もやっていたバスケは他のクラブから来た同級生に1ヶ月でポジションを奪われました笑

そんな運動音痴でポンコツな私は人前に出て誰かを笑わすことが好きで、いつも子供っぽいギャグを考えてはみんなの前で披露してました。でも、いつしか、周りは大人になってそんなギャグが受けなくなった。そして私は一人ぼっちになりました。

それからというもの根暗で人前に出ることが苦手なこどもになってしまい、自分に自信がない子供になりました。

でも、陸上をやっている時だけは自分を好きになれたし、自分の考えが身体で表現できたときはすごく楽しくて成長していく自分に少し自信が持てました。

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毎日のように練習をしていた陸上競技場です。地面が赤色になっているのですがこれはタータンと言ってゴムのような素材でできています。陸上競技のスパイクは太さ2mmほどの金属のピンでこのタータンに刺さりながら走ります。

しかしながら、大学生になって地元の競技場で練習しようと帰って来たときこのタータンに違和感を感じました。スーパーXと呼ばれるこのタータンは寿命10年と言われていて競技に使うには約5、6年で新しいものに張り替えていかなければならないのです。しかしながら、15年以上経った今でもほとんどの箇所は張り替わっていないのです。

この競技場から結構強い選手が何人か出ており、走り高跳びでいうと2mを越えた選手が3人もいます。2mというのは全国大会で高校生が戦うための1つの指標でかなりのトップ選手と言えます。

でも、競技レベルでは市はお金を出してはくれなかった。陸上競技のためのお金は陸上競技が稼ぐシステムを作らなければならないのだと感じました。

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中高生へ指導していて、強くなる選手には共通点がありました、ただこれは週に1回中高生に指導をするだけでは変えることが難しい、人間力やマインドの部分だと感じ、もっと根本的なところから指導を始めないと強くさせられないと感じました。

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社会人陸上クラブTOYAMA FOKUSでは学生ではない社会人で陸上競技をもう少し続けたい方が続けやすくするためにフリーなチームを目指した作った陸上クラブです。これは初めて富山県選手権大会で4×400mリレーで決勝を走った時の写真です。練習時間を確保できない中で競技を行うのは大変ですが、私たちの姿は現役の学生選手たちにもいい刺激になっていると思います。

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このリレーの後、たしかに私たちチームの団結力は高まり、メンバーも急増しました。仲間と行う陸上競技の面白さを痛感した瞬間でした。

大人の陸上飲み会は陸上競技をやっていた人など陸上が好きな人を集めて、現状の富山陸上界の問題点を話したり、選手の話をしたり、昔話なんかもしたり。。

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その中から「俺ももっと強くしたいと思ってたんだ。俺も教えにいくよ!」という声もありました。

人間の根本的な部分から指導する必要を感じた私は「こども陸上クラブ ホップ」を立ち上げました。

ホップの子達は本当に様々な子達で、中には「将来オリンピックに出たい。」なんて、話す子もいました。

でも、中には強くなるとか、速くなるとかよりもまず、みんなと一緒に練習を行うのが難しいこどももいました。その子は一緒にスタートをせず、ズルをしようとします。でもこれはみんなと同じで負けたくないからなんじゃないかと思いました。

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だからこそ、記録にこだわるかけっこ大会を作ることにしたのです。

でも、私にはお金もないし、人脈もない。そんな時、クラウドファンディングを行なったところ目標金額の144%という予想以上の金額が集まりました。大会スタッフは大人の陸上飲み会に参加してくれた方達が来てくださいました。

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たくさんの方の応援もあり、無事第1回かけっこ大会終了。

私には、才能なんてありません。ただ好きなことに対して没頭して来ました。私にはお金もありません。でも、お前がするならと言って支援してくださった方がいました。私には人脈もありません。でも、私の活動が人を呼び、その人がまた人を呼んで仲間が集まりました。

何もない自分、だから挑戦しないなんてつまらない。大金持ちになりたいとか、有名人になりたいなんて全く思わない。でも、仲間と一緒に熱を持って何かのために、誰かのために行動できたことが嬉しかったです。

陸上競技の記録は、何度走っても終わりがありません。世界1になったとしても、また自分の記録を破るという目標を作れる。
私の活動の陸上競技にも同じように終わりがありません。

1人でも多くの人に自分を超える喜びを

ただの陸上大好きなバカ、川辺でした。

〜あとがき〜

今回、富山青年会議所のみなさんの協力のもと私の活動について話させていただく機会をいただきました。本当にありがとうございました。
何度も言って「自虐しすぎ」って言われてましたが、ほんと私はポンコツで1人では何にもできないポンコツです。私の銀行時代、本当に人に恵まれたところがあり、きついことが9割でしたが頑張れたということがありました。フリーランスで1人でやるというのはめっちゃきついです。始めたての時は一人で泣いてました笑
でも、かけっこ大会といい、今回のAMAZING TOYAMA AWARDといい、誰かと一緒になんかすごいことに携われたのがめちゃめちゃ嬉しいんです。

当日初めてお会いしたプレゼンターの方には、緊張しすぎて落ち着かない私を本当褒めてくださいまして、そして、終わってからも「よかった!」なんて言ってくださって、懇親会では、今後の活動について親身に相談に乗ってくださって、、こんな世界に片足だけでも突っ込めたことが幸せすぎました。

また、みなさんとなにかプロジェクトができたらいいなと思っています。
(ポンコツだけど根性あるので荷物運びに使ってください笑)

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