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NEWTYPE ニュータイプの時代(山口 周 著・ダイヤモンド社)

ニュータイプ  = 今ドキの感覚や生き方をしている人
オールドタイプ = ひと昔前の考えや価値観を持った人

といった感じで2つのタイプに分け、24の視点でこの2タイプを比較しながら令和の時代を生き抜くために必要なことが書かれています。

っといっても、「〇〇すべき」みたいな具体的なことはあまり書かれていなくて、あくまで考え方や価値観、何に重きを置くかといったことしか書かれていない。ので、何か自分の悩みや困りごとに対して直接的な解決策を求めている人がこれを読んでも、「で、どうすればいいの?」ってなっちゃうかも。


個人的には、こういった抽象的な内容の本を読む意味としては、「抽象的なことを言語化した、その言葉に触れる」ことだと思うんだよね。

なんとなーく、昔からのやり方が今は通用しなくなってきている、ということは誰しもが感じているはず。でも、何となくそう感じているだけで、「何が変わったのか?」「何を変えればビジネスとして上手くいくのか?」といったことを明確に言葉にできる人はそう多くはないんじゃないかな、と思っている。だから、自分の中にある「何となく感じていること」を、誰かが言語化した文章を借りて、明確にする。それが、こういった本を読む意味なんじゃないかな、と。

だから、この本を読んだだけでいきなり稼げるようになったりは、たぶんしない。だけど、こういった本のチカラを借りて、自分の中の「何となく」を少しでも明確な言葉として持って置ければ、なにかのキッカケでそれが起爆剤となって、新しい何かが生まれることがあるんじゃないかな、と。そんな気がしています。


っといっても、この本を進んで読みたがるのは今ドキの起業家、いわゆる「〇〇コンサルタント」みたいな肩書で活動している人たちが大半なのかな、と思うけど、この本の中ではまずコンサルタントのような「問題解決を生業とする人たち」をある意味バッサリいってるところがあるので、ショックを受ける人がいるかもしれないね・・・(笑)

あと、個人的に、各章に一度は出てくる「これだからオールドタイプはダメなんだ」的な表現が、きっと著者は書きながらドヤァって顔してそうだなぁ、とかつい邪推してしまって、そんな自分もちょっとやだな、と思ってしまいました(笑)


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