見出し画像

鉄道研究部って何する部活?

学校の教員は部活動顧問を受け持つ人が多いのは周知の事実だと思います。ご多分に漏れず、かつて私も部活動顧問を引き受けており、講師時代は鉄道研究部を、教諭時代はハンドボール部を担当しておりました。

さて、今回は自分がかつて担当した鉄道研究部に関するお話。

中学・高校での鉄道研究部は、特に私立で見かける文化部の1つです。オタクっぽい部活だよなーと思われる方も多いと思いますが、実際には何を行っている部活なのでしょうか。

1.鉄道に関する調査・研究
これは想像しやすいと思います。列車の運行ダイヤや鉄道車両の技術面などのオーソドックスな鉄道研究はもちろんのこと、旅行記を書いたり、都市地理学の研究を行ったりする人もいます。地理研究部は鉄道研究部以上に見かけない部活なので、地理研究部を兼ねているとも言えます。

2.学園祭における展示
先述の研究成果は学園祭で発表することが多いです。パネル展示や機関誌配布に留まらず、最近はデジタルメディアでの配布も行っています。
他にも鉄道模型のレイアウトを作成して鉄道模型を走らせたり、各自で撮影した鉄道写真を展示したりしています。学園祭では受験を考えている小中学生も多く訪れるので、この時の出来事が入学に繋がることもあります。
最近は鉄道模型コンテストに出場する学校も多く、学園祭だけに留まらず、鉄道コンテストに出場すること&上位入賞することを目指す学校もあります。ちなみに2019年は7/27(土)・28(日)に東京ビッグサイトで実施されるとのことです。

3.合宿の実施
主に夏休みを利用して合宿を行うことが多いです。合宿と言っても運動部の合宿とは異なり、旅行会・撮影会と言った意味合いが強いです。事情を知らない人からすると「ただ遊んでいるだけなのでは?」と言う方もおりますが、合宿を通じて公共の場でのマナーを学んだり、普段の旅行では訪れることの無い場所を訪れたり、鉄道会社の方に取材を行ったり団体列車を運行させていただいたりと、合宿ならではの体験も行うことが可能です。

4.鉄道研究部で得られることのメリット
最後に、鉄道研究部で得られることのメリットについて、上記の内容を踏まえてまとめます。
①研究や旅行記を執筆することで、自分の意見や感想をアウトプットする場が得られる
②受験生(やその保護者)を対応することで、どのようにしたら相手が喜ぶかということを実践的に学ぶことが出来、接客等の対人コミュニケーションを学ぶ場が得られる
③コンテスト上位入賞を目指すという目標に向けて、仲間内で協同することを学ぶ場が得られる
④鉄道会社の方々への取材活動や企画持ち込み等を通じて、企業とのコミュニケーションを学ぶ場が得られる

このように、鉄道研究部は文化部と言えども、部活動を通じて社会に出るためのスキルを身に着けることが可能だと言えます。

最後まで拝読していただき、ありがとうございます。
もしこの記事を読んで面白いなと感じた方がおりましたら、投げ銭をお願い致します。

ここから先は

0字

¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?