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愛する、愛されるということ


なんか急に思い立って

"四月になれば彼女は"を一気読みした。

仕事もひと段落して
やらなきゃいけないことはあるんだけど
それよりも今は私はこの本読みたい
なんなら読まなきゃと衝動に駆られた。


ここから先はネタバルも含みます。
ただ、あくまでも私が読んで感じたことを綴ってるだけ。






この作品を読んで、
愛するってなんだろう?って終始考えながら読み進めた。

今私が一番わからないものだった。

愛ってなんだろう。

愛されるってなんだろう。

愛するってなんだろう。


愛された経験はあるか?と考えたら
正直ある。

最近わかったのは親からの愛。
30過ぎて離婚して、いきなり東京いくなんて
言い出した私に

俺はお前の一生味方だ

なんて普段こんな臭いセリフを絶対言わないような父に言われたことで、私は愛されてるんだなあって感じた。


もちろん元夫からも。
ただ彼の場合、依存に近かったのかな?とも思う。
離したくないから、離れてほしくないから
繋ぎ止めるための愛。

答えはわからないけど


あと最後にひとり。

誰よりも私を愛してくれてたなって子もいる

あと愛することを私に教えてくれた人


真っ直ぐに伝えてきて、受け止めきれたのか
よく分かんないけど
多分あの時受け止めてなかった。

恥ずかしくて向き合わない私に

「そんなこと言い訳にするのダサいね」

と言ってきたあの子だ。

そっくりそのまま返すよって言いたい時もあったけど

結局私はあの時逃げた。

私は彼が逃げたって思ってたけど
よくよく考えると私が先に逃げたから。
相手も逃げたんだと思う。

彼はよく質問してきた。
私のいろんな事を知りたい。

でも私は聞かなった。
彼に対して興味ないんかな?
って思ってたけど

この作品を読んでわかった。


聞くのが怖かった。
聞かなかったんじゃなくて聞けなかった。

これ聞いたらだめかなとか。
なんか離れちゃうかなって。

そう思ったら聞けなくて。

私が夢中になってるのに気づかれたくないって無駄なプライドもあったと思う。


作中に愛することを怠ったってあるんだけど

まさに、怠ったんだ。


怖くて。

いつかこの愛がなくなるんじゃないか

だったら最初から愛さなければいい。

あったものがなくなるのは怖い

なら最初からないならそれは失うとはならない
だって最初からないのだから。

真剣に愛さなければ、失う怖さも経験しなくていい。

弱い部分を見せて、カッコ悪いところを見せて
いなくなるんじゃないかとか考えなくていい。

愛してたのは事実だけど、それを伝えきれてなかった。

きっと作中の主人公の藤代も弥生も、ハルもそうなんだろうなって。

だから怠ったとか言葉が出てくるんだなって


かっこ悪くても、不格好な愛でも
真っ直ぐに伝えていい

たくさん相手と向き合って、素直になっていい

重いとか思われるとか考えなくていい

変な恋愛テクニックとかいらない。

ただ素直に、本音で、相手に向き合って愛を伝えればいい

そう思えた作品だった。

愛することも、愛されることも

とにかく向き合うことだと思う。

素直でいて、なんか上手く言えないんだけどさとかちょっと恥ずかしがりながらでもいいから
ちゃんと伝える

愛されたいなら自分から愛する。

私もいつか向き合う日がくるんだと思う。

このタイミングでこの作品を見た意味もあるし

それが彼なのか
これから出会う人なのか分かんないけど

素直に本音で愛を伝えれたらなと思う。


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