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Soulflower's garden

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喩えば、歌詞を書くような感じで言葉を紡ぐ。 僕はそれを『ポエトリーライティング』と呼んだ。 そんな言葉たちの記録。
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記事一覧

破ザクラ

破ザクラ

花散らしの雨
一瞬の光が
通りに流されて

新しい希望
見当たらない春

一つ季節を置き去りに
いつまでも
泣き止まない空

もう戻らない時間

戯言を繰り返し
その場しのぎの者たちよ
あの花のように
潔く散ったらどうだ?

その醜さを見せ続けられ
うんざりだ

このままじゃ
雨はいつかは止むけれど
いつまでも地は固まらない

まるで
そんな世界は破ザクラで
滑稽ですらあるよう

花の季節を台無し

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刮目せよ

刮目せよ

何を見せられ続けるのだろう
どうでもいいことばかりが
垂れ流されるニュース

ほんとうに
伝えられなければならないことは
いつもいつまでも隠されたまま

すべてありのままに
信じてはいけない

いい人面した悪党どもが
ほくそ笑んでいる

騙されるな

隠された真実はまだ
見つけられなくても
欺かれ続けたまま
そこから抜け出さなければ
いつまでも目の前は闇の中

刮目せよ

Us

Us

遠い昔の
その先の向こう

君は記憶になって

宵闇に包まれる時
月あかりのように
夜空を照らして

逢えなくなっても
どれだけ時代が流れても

この魂が燃えつきるまで

私たちはずっと
ともにいる

The Chasing

The Chasing

それはまるで
意志を持つかのような
音階の列は
言霊のように

響いて
押し寄せて

そこに
集いし者たちを
解放する

その瞬間を

目撃し
体感し
体験し

帰る場所を
見失いそうになった
ぶち上がったままの魂

日常という現実空間の中で
拔けがらのまま
さまようが如く
また非日常の瞬間を
追い求めて

そして今日も
陽が暮れてゆく

月とケーキ、そして君と僕

月とケーキ、そして君と僕

月あかりに照らされ
夜空の果てのその向こう

いっしょに
ケーキ食べようよ
月を愛でながら

穏やかな瞬間(とき)を
大事な君と

A swell

A swell

不平不満ばかりが
少しずつ積み重ねられ
臨界点を超えて
決壊するかのように溢れ出す

疲れ果てているのは
この身体ばかりではなくて
煌びやかに見える街も同じだ

澱んでゆく水のように
心が病んでゆく

穏やかに見える水面とは裏腹に
その奥深くうねりがはじまっている

浄化される時を待つのか
自らすべき時なのか

ならばするのがいいだろう

しかしそれができないのはなぜか

想いを巡らせて
そこにあ

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僕らは知っている

僕らは知っている

なにげない
ありふれた一日
だけどそれは
特別な一日

こうして現在(いま)
ここに生きている
この奇跡と
分かち合えるよろこびを

僕らはみんな
知っているはずだ

この世界中
それは誰にでも
訪れる一日だから

この瞬間の奇跡

僕らはみんな
知っているはずだ

古い人たちも
新しい人たちも
えらい人たちも
なにものでもない人たちも

僕らはみんな
知っているはずだ

※一部、「クリスマスタイ

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つみ重ねてゆく

つみ重ねてゆく

清々しい朝
空気が澄んでいるみたい
そんな気分になれる

毎日は
同じように過ぎるけど
また365日の思い出
新しくはじまるんだ

誰かと出逢い
何処かで出逢い
何処を目指し
何処に向かい
其処でまた
君に出逢い

僕らは新しいふたり

昨日までと同じような
新しい日々

それはそれで
ステキに素晴らしい

僕らは新しいふたり

また出逢えたら

今此処にいる
毎日を見届けよう
今日を生きている

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Even if We're not be a Saint.

Even if We're not be a Saint.

君の信じているものと
僕が信じているもの
たとえそれが違っていても
それは間違いじゃない

受け入れる勇気を
互いに持ち合い
せめて今日だけは
分かち合いたい

僕たちの抱える問題
時間がかかるのなら
せめて今日だけは
微笑みあいたい

それくらいのことならば
僕たちにもできるはずさ

君の街にも僕の街にも
サンタクロースがきっと
訪れますように

I know.

I know.

この街を
朝が夜から
解放する時

君の瞳に
映るのはなに?

邪悪な世界が
また牙を剥く

怖気付く前に

君の瞳に
映るのはなに?

僕にその答えを
示してくれる前に
去っていってしまうのか

そんなの
酷すぎる

匂わせるだけ
匂わせといて
今僕の前から
去っていってしまうのか

そんなの
酷すぎる

自分にしか
見えない景色を
探し出すのは自分で

分かってはいる
いるけれど

Photo

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ウサカメ

僕が不甲斐ないから
愛しいひとたちは
いつのまにかみんな
離れていってしまうのかな
僕が力不足だから
期待はずれしらけ切ってしまうのかな

今日も必死にもがいて
生きることにしがみついて
そんな姿を嘲笑うように
余裕ぶって
そんなにあなた方は偉いんだね
そんなにあなた方は凄いんだね

だけどそんなあなた方は
どれほど愛して生きる悦びを
知っているんだろう
どれほど愛して生きる悦びを
感じているんだ

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Reason to believe

Reason to believe

夜はなんのためにある
朝はなんのために訪れる
雨はなんのために降って
太陽はなんのために昇る

そのすべてに
ちゃんと意味はあって

人はなんのために
愛し合って

傷つけあったとしても
許しあえる日がまた

分かりあえる日が
いつか訪れることを

きっとそう信じて

きっといつか
そう信じてもいいんだろう

空は歎く

空は歎く

記憶が遠くなってゆく
君が見えなくなってゆく

世界はそれでも回る
日々を暮らしてゆく

少しでもなにか
変わってゆくのか

目の前の景色は
今日も変わり映えなく

いつものように曇りゆく空

君が見えなくなってゆく

嗚呼

冷たい月の夜

いくつもの
夢は破れて
進むべき道を
見失ってしまった

紅い月が浮かぶ夜

光を見失う夜

すべてが
壊れてしまった

君は今
何処にいるんだろう

君ともう一度踊りたい
冷たい夜を抱いて

※「紅い月」「冬の雑踏」ともに佐野元春 & The Coyote Bandより引用