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ナポレオンフィッシュと泳ぐ日30周年とDaisy Music15周年に寄せて

今から30年前。1989年、僕は何をしていただろう。冗談なしに、まるで思い出せない。それくらい長い年月。世情的には、昭和から平成になり、バブル景気も終わり間近ってところか。


遡ること5年前、当時人気の面で最初のピークを迎えていた佐野元春(以下、佐野先輩)が放った『Visitors』アルバム。僕の実質的なファーストコンタクト。世間の反応とは裏腹に、衝撃だった。

僕のライヴデヴューもこのころで、やはり特別な思い入れがある一枚。


『Visitors』がNYで制作されたの対し、今年、2019年に30周年を迎えるアルバム『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』はロンドンレコーディング作品。
パブ・ロックの精鋭を集め、その後現地でのトゥワー予定もあったと聞く。当時30代前半。いわゆる脂ののった佐野先輩をUKシーンはどう評価しただろうか?タラレバになるが興味は尽きない。

このアルバムには、ドラマの主題歌として“ティンカーベルが降りてきた”(ヒットした)90年代の代表曲、約束の橋を収録。

アウトテイクとしてのちに発表された枚挙に暇がないや、愛することってむずかしいは、アルバムを通して聴いてみると、う〜ん、やっぱり、ここには入り込む余地がないのかなぁ。


僕が詩作(のようなもの)をする上でいちばん引用させてもらってるのも同アルバム。


なのにこの時期のライヴ、実は行っていない。アルバムリリース前年のライヴは行っているので、再会を果たすまでには約5年の月日を要したことになる。

もっとも、リリースごとにアルバムはリアルタイムで聴いてはいた。

決して大きく離れることはなくても、自然と距離をとることがたまにある。当時は、おそらくそんな時期。

佐野元春という恒星の周りを回っている僕は惑星で、その公転周期は真円ではなく楕円形。もの凄く近づく時もあれば、そうでない時もある。例えるならそんな感じか。ちょっと分かりづらいかな。


なにはともあれ、『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』アルバム30周年おめでとうございます。


そして2019年にはもう一つのトピックが。

かつてのM's Factoryレーベルに次ぐ自主レーベル、Daisy Musicが設立15周年を迎えた。そしてその後コヨーテバンドを結成したことによって、活動歴の中でも比類のないくらい、近年の佐野先輩はアグレッシヴだ。

『ナポレオンフィッシュ』アルバムの音楽性とか、Daisy Musicのもっと詳しいあれこれとか。その解説までは僕の役割ではないので、詳しい方、よろしくです。うん。


そして、いつか、ナポレオンフィッシュと泳ぐ日。僕もエレクトリックギターを掻きならそう。

言葉の弱さに燃え尽きた。(だけど今回は歌わないよ)
今回はこのへんで。


『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』
1989.6.1リリース Epic Record Japan


#佐野元春


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