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WBC決勝戦で、生活気分「うれしかった」「わくわくした」のスコアが過去最高を記録 ~定点観測データで3月を振り返る~

新型コロナウイルス対策の象徴でもあったマスク着用が、個人の判断に委ねられるようになったり、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)において日本代表が劇的な優勝を成し遂げたりと、さまざまな出来事があった3月。生活者はどのようなマインドで日々の生活を送ったのでしょうか。週次で継続的に調査を続ける定点観測調査データ「Macromill Weekly Index」から読み解きました。

身の回りの景気、回復を実感。先行指数(2~3カ月先)に明るい傾向

マスク緩和によって「食事会・飲み会」といった外出が活発になる中、「身の回りの景気」に対する意識が上昇を続けました。現況指数(現在)よりも先行指数(2~3カ月先)の方が上まって上昇を続けていることから、生活者は景気回復を実感してきているようです。

【図1】Macromill Weekly Index「身の回りの景気判断(現況指数と先行指数)」

現在と2~3カ月先の景気意識において、以下の点数を付与したときの加重平均値
現況指数:良い(100), やや良い(75), どちらとも言えない(50), やや悪い(25), 悪い(0)
先行指数:良くなる(100), やや良くなる(75), 変わらない(50), やや悪くなる(25), 悪くなる(0)

WBC決勝戦で、「うれしかった」「わくわくした」のスコアが過去最高を記録

Macromill Weekly Index では「この1週間の生活を振り返ったときにどのような気分で過ごしたか」という問いから、気分や感情(センチメント)のスコアを観測しています。

WBCの日本代表戦が行われた3月後半に、「うれしかった」「わくわくした」といったポジティブな感情が上昇しました。そして、決勝戦が行われた3月第4週、調査を開始した2013年以来過去最高スコアを記録し、2020年から続いたコロナ禍の重苦しい雰囲気が一気に吹き飛ばされたかのような印象です。WBC閉幕後も、元の水準よりも高いスコアにとどまっています。

【図2】Macromill Weekly Index「この1週間の気分」


値上げや物価高が続いていますが、新年度に期待が持てる3月の観測調査結果でした。4月以降の傾向にもご注目ください。

【過去の関連記事】
2023年2月の振り返り
 https://note.com/macromill/n/n72bb225a0169

■Macromill Weekly Indexとは
日本における毎週の生活者意識や消費動向を継続的に把握する、マクロミルの定点観測調査データです。1週間の消費金額や、消費カテゴリーのほか、内閣府が実施する消費動向調査や景気ウォッチャー調査の調査票を参考にした消費マインドや景況感などの指標を幅広く取得しており、政府が公表する「月例経済報告等に関する関係閣僚会議資料」にも採用されました。
調査は毎週水曜に実施、データは同週の金曜に即時性高く公表しており、BIツール「Tableau」との連携によって、性別や年代別、地域ごとなどの動向把握が可能です。

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