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従業員リサーチの回収率をアップさせるテクニック/従業員リサーチナレッジ

調査を実施するうえで「回収数」は気になるポイントですよね。
マクロミルでサポートする調査案件でも、お客様から「回収数を上げたい」というご相談を多くいただきます。今回の記事では、そんな「回収数」にまつわるナレッジをお伝えします。

1.従業員リサーチの回収率、平均はどれくらい?

従業員リサーチの実施されるご担当者様から、回収率についてよくお問合せをいただきます。ほとんどの企業様が100%の回収を目標にしていると思いますが、実際はどれくらいでしょうか?
今回はマクロミルで実施いただいた従業員リサーチの事例をもとに、回収率についてみてみました。ぜひ、みなさまの従業員リサーチの回収率と比べてみてください。

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従業員リサーチにおける回収率の構成比
マクロミルで実施した調査(期間:2020年7月~2021年6月末)から算出


対象者が従業員ということもあり、平均は77%と、一般的な消費者アンケートと比べても高い結果でした。また、実施企業全体の約4割が回収率90%以上ということで、どのような工夫があるのか気になりますね。次は、回収率が高い調査ではどのような共通点があるのか、ご紹介します。

2.回収率をUPさせるためのテクニックまとめ

ここでは、マクロミルで実施した従業員リサーチで回収率が平均よりも高い案件の共通点から導き出した、工夫のポイントを考えていきます。みなさまの調査でもぜひ参考にしてみてください。

<回収率の高い調査の共通点>
● アンケート冒頭で「アンケートについての説明(利用目的、
   匿名性の担保等)」がある
● 自由記述の質問への回答は任意になっている
● 途中保存機能を設定している
● 従業員へ案内した回答期限よりも、実際には長い期間、回答を受け付け
   ている(延長する余裕をもって、短めの回答期間を告知している)
● アンケート期間中に、回答依頼のリマインドを1回以上行っている

こうして共有点を挙げてみると、調査対象である従業員に安心して回答してもらえるように説明すること、また自由記述式は選択式よりも負荷が高いので任意にし、回答負荷を下げられるようにアンケート設計するなどの工夫がありました。ちなみに、「設問数」や「調査期間」についても調べましたが、(マクロミルで実施された従業員リサーチ)では、回収率に差はありませんでした。

■「アンケートについての説明」で抑えるべきポイント
回収率の高い調査の共通点にもある「アンケートについての説明(利用目的、匿名性の担保等)」ですが、具体的にどのようなことが記載されていると良いのでしょうか。
従業員のアンケートへのモチベーションにもつながる重要なポイントになるため、マクロミルが実際の案件でご提案する項目をご紹介いたします。

<従業員リサーチを案内する際に明記を推奨する4つの項目
1. アンケートの実施目的、データの活用範囲
2. 匿名性が担保されていること
3. 回答することのメリット
4. 「回答途中保存」や「戻るボタン」などのアンケート機能についての説明

従業員リサーチを実施することは、企業の実態・課題を把握する上で重要です。ただ、調査対象である従業員に「調査」について正しく理解してもらい、積極的に回答してもらうためには十分な説明と回答してもらうための配慮が必要です。

今回の記事でご紹介したポイントはそれほど難しいものではないので、ぜひみなさまの従業員調査でもぜひ取り入れてみてください。

筆者
企業様の従業員リサーチなどをご支援するリサーチプラットフォームグループ(左から、平岩、竹内、川村、徳田)

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