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クラッシック音楽#6 ギター演奏会【荒井一穂】

2023.11.22にリリースされた、荒井一穂さんの3rd アルバム
「武満徹ギター作品集」
リリース記念ライブ
2024.2.4@南青山 アーニーズ・スタジオ

荒井さんの意向で、
・曲と曲の間に拍手なし
・MCなし
・90分ノンストップのプログラム

「最高のパフォーマンスをお見せするため、自分のわがままなお願いを聞いていただきたい」

90分間、微動だにしないで聴くというのも緊張するが、演奏が始まればさほど苦ではなかった。
決して広くはない写真スタジオで、ギターが紡ぎ出す一音一音が静かに響き、なんとも心地よい空間で時間が流れる。

荒井さんが創り上げたかった世界観が見えたような気がした。


写真:井村重人さん


アルバムのジャケット写真を撮影したスタジオで、オーナーでカメラマンの井村重人さんのご好意による無料ライブ。
その代わりに「投げ銭」という形でアーティストさんに全額還元するという、アーティストを支援するシステムである。

スタジオ内にある大量のLPレコードにアンプなどオーナーこだわりの品々は、まるで古い小説にでも出てくるかのような佇まいにノスタルジーを感じる。


投げ銭ライブ、20年くらい前に一度だけ行ったことがあった。
東中野のポレポレ座で、当時駆け出しのフラメンコギタリスト。

なんとなくセピア色の想い出が蘇ってきたところで
前日のBudo(ぶどう)さんのコンサートを思い返した。

一方は一曲ごとにMCを入れ、一方は拍手すら拒む。
それぞれが描く世界観と、両極端な二つの演奏会を連続して体験できた貴重な機会だった。


今は誰でも気軽にWebで動画が観られるし発信もできる。
知りたい情報はSNSで手軽に知ることもできる。
広く興味を持ってもらえるために発信するのも能力・才能でもあるとも思うので、否定はしない。

また、TVなどで取り上げられるアーティストはほんの一握りであり、多くの才能のあるアーティストを、我々はなかなか知ることができない。

なんて勿体無いことでしょう!

音楽に真摯に向き合い、
表現したい世界観があって、
それを表現する技術・能力・才能がある、
そのような限られたアーティストが、
真の芸術家なのだろう。

もっと貴方達の演奏を聴きたいし、貴方達が描いている世界観をもっと聞かせてほしい。



途中からちょっと熱くなって脱線してしまいましたが、近年思うところを併せて書かせていただきました。


また演奏会や舞台鑑賞などの感想や様子、思いなどをを書いていきたいと思います。

読んでいただきありがとうございました。

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