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スペイン文化・行事#2 最も豪華で厳かな【セマナ・サンタ/聖週間】

陽気でお祭り好きのスペイン人。
一方で、厳格なカトリックの国でもあります。
スペインで、最も重要で厳かな宗教行事
セマナ・サンタ(聖週間)について紹介したいと思います。


セマナ・サンタ(聖週間)とは

キリストの受難から復活するまでを、一週間で表しています。

日曜日:Domingo de Ramos キリストがロバに乗ってエルサレムに入城
月曜日:Lunes Santo
火曜日:Martes Santo
水曜日:Miercoles Santo
木曜日:Jueves Santo 最後の晩餐
金曜日:Viernes Santo 受難の日
土曜日:休息を記念する日
日曜日:復活

毎年日にちが異なり、
今年は3月24日(日)〜31日(日)
まさに今、クライマックスを迎えています。

スペインの復活祭は、一般的に知られる卵とウサギのイースター(復活祭)とは異なり、最も重要で厳粛な宗教行事。


行列(プロセシオン)

聖週間中、連日さまざまな『パソ』と言われる、重さ約2000kg (大きさによって1000kg〜5000kg )もある神輿のような山車を担いで、街を練り歩きます。
特に、スペイン南部アンダルシア地方のパソは豪華絢爛!

聖週間の中で、木曜日と金曜日が最も盛り上がりのピークを迎えます。
木曜日は、最後の晩餐、ローマ兵による拷問、十字架を担いでゴルゴダの丘に登る様子などを表現。

金曜日は、キリストの死を意味する受難の日で、十字架にかけられたキリスト、嘆き悲しむマリアなど、一週間のクライマックスを表現。

スペイン滞在中、行列の通りに面したアパートのバルコニーから行列に向かって、嘆きの歌をアカペラで歌っている場面に遭遇した事がありましたが、涙を流しながら歌う姿に胸が締め付けられられそうに
歌が終わると一斉に「ole!!」と大声援と拍手で讃えます。

そして日曜日、キリストが死後3日後に復活したことを祝い、キリストとマリアが再会する幸福感で満ち溢れた日で幕を閉じます。

最も美しいセビージャ マカレナ教会のマリア像
スペイン留学中マカレナ教会の近くでホームステイ
をしていたので、よく教会に見に行ってました。


パソを担ぐ人は男性のみで、その後ろにブラスバンドの音楽隊などが続きます。

三角のとんがり目出し帽を被った『ナサレノ』と言われる奇妙な参列者は、キリストの受難を表現されています。

衣装の色は、それぞれ意味があり、
黒:死・苦しみ・悲しみ
白:純潔・栄光・喜び
紫:厳粛・悔い改め・慎み・待望
緑:希望・成長・生命・発展
赤:血・情熱・愛
青:天を指し示す・聖母マリアの色

まるで映画のワンシーンに驚愕!!


伝統的な厳粛な儀式、息を呑むほど美しい女性の衣装!
セビージャにある高級衣装店『Lina』のInstagramより紹介します。

LinaのInstagramより
LinaのInstagramより
LinaのInstagramより


短くまとめた動画があったので、ご覧ください。


伝統的な音楽が演奏されますが、セビージャ出身のフラメンコピアノのアーティスト『ドランテス』作曲の曲を演奏しながら行進も。
ドランテスについては、またの機会に詳しく紹介したいと思います。


またスペイン文化や行事について、書いていきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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