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「海城中学高等学校」学校説明会に行ってきた

2校目は新宿区にある海城中学の説明会へ。海城というと、もとは海軍の養成学校、以降は東大に行くために厳しくガリ勉させる学校、というイメージがあったけれども、今の実態は?

高田馬場の戸山口から歩いて15分程度、わりと閑静な大通りが通学路となっていた。高田馬場や新大久保の駅前のイメージから、猥雑とした通学路を想像していたので、実態を見て少し安心した。

まずは全体の説明会へ。講堂は満席だったので、教室でのライブビューイングで参加。その後、教科別に用意された部屋(授業で使う教材やテストなどが展示)にて、授業の様子を動画で鑑賞してきた。

以下、備忘録として印象の良かった点と悪かった点を。あくまでいち保護者の感想なのであしからず。


印象の良かった点

・校舎を歩いていると目に飛び込んできた夏期講習のポスター。多岐にわたる講座を自由に受講でき、まるで塾みたいだなと。内容もものによっては大学の講義並み。今どきの進学校はこんなに手厚いのね…。
・思春期には人間関係のトラブルはつきもので、無菌な学校というのはありえない。学校では問題に向き合って行く姿勢を大切にする、と生活指導の先生談。なるほど思春期の男の子の扱い方も、学校選びのひとつの視点かもしれない。
・海城では2000年代から教育改革を始め、「ニュージェントルマン教育」を謳っている。異なる価値観のものとうまくやっていくチカラ、とのこと。とはいえ、受験というフィルターを経て集まる生徒たちなので、価値観はわりと均質化していると思うのだけど…。
・研究、発表型のプロジェクトや、グループで人間関係を構築しながら課題解決をはかる研修、演劇的手法を用いたプログラムなどの取り組みも行っている。説明では「アクティブラーニング」というバズワードは出なかったように思うが、それに類する教育はもうすでにやっていますよ、ということだろう。
・科目ごとの展示のなかでも、社会の成果物には眼を見張るものがった。中3で書く卒論が展示されていたのだけど、そのテーマ設定も高度ならば、取材やデータの取り方、まとめ方も圧巻。中3男子が、「多様化する女性の働き方」について問題意識を持ってレポートに取り組んでいるとは驚いたし、正直、生徒たちの地頭のレベルの高さを思い知らされた。

印象のイマイチだった点

・あまりない。強いて言えば、うちの息子は男子校は嫌だと言っているので、そもそも対象外となってしまうところ…
・教室は意外にも、最新のICT設備!という感じでは全くなく、私の世代の頃の、ごく一般的なものだった。学習にiPadを取り入れたのも昨年から、と言っていた気がする。ただ、海城レベルになると、別にiPadなどなくても高度な授業が成り立つ気もする。

その他雑感

・入試問題の解説が科目ごとにあり、どんな生徒がほしいのか、ということがよくわかる。特に社会科は歴史・地理・公民という分野をまたぐような問題で個性的。算数は頑強な計算力、国語は不完全でも良いので記述する力を見ている、とのこと。
・部活動の紹介ブースもあり、学校生活の参考になった。このあたりは1校目の三田国際にはなかったので、ひとくちに学校説明会といってもいろいろなパターンがあるのだなと。やっぱり説明会を聞くだけ(2時間程度)ではなくて、半日は時間を取る心づもりでいた方が良さそう。
・案内役の生徒たちはメガネ率が高く、礼儀正しくて真面目そうに見えた。やっぱりちょっとガリ勉風に見えたのは先入観のせい?男子校に行くのは初めてだったので、次に行く学校の雰囲気とも比較してみたい。

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