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「青山学院中等部」学校説明会に行ってきた

2018年の秋に参加した「青山学院中等部」の学校説明会の感想が長らく下書きに埋もれていたので、少し加筆して、今更ながら公開してみる。順番では7校目の学校説明会。

キリスト教信仰の精神に基づく幼稚園~大学までの一貫校で、立地も良く、都心にありながら緑豊かなキャンパスという贅沢な環境。説明会の途中、聖歌隊の合唱やハンドベルの演奏など、キリスト教学校らしい一面もあった。

学校生活の中では、毎日15分の礼拝が特徴的。この15分が積み重なって、なにか揺るぎない信念みたいな軸が生まれるのだろうか。信仰が生活に根付くとはどのような感じなんだろう。また、信仰が思春期の子どもにどんな影響を及ぼすのだろう。興味深い。

わたし自身は信仰を持っていないのでわからないのだけど、これだけ変化の早い時代を生きるうえで、時代を経ても変わらない信条や、どうしようもなく辛いときに支えになる対象があると、生きやすいのかな?と思ったりもする。あと、礼拝が自己を内省する時間になるのかな、とも。


以下、備忘録として印象の良かった点と悪かった点を。あくまでいち保護者の感想なのであしからず。

印象の良かった点

・1クラス32名で男女は16名ずつ(1:1)。そのうち半分(8名ずつ)は初等部からの持ち上がりだが、すぐに順応する。なぜなら初等部の子どもたちは新しい友達が入ってくるのを心待ちにしているからとのことで、少し安心したし、先生たちも気にかけてくれているということがわかって良かった。

・基礎学力を重視。テストの結果だけでなく、提出物などの過程も評価する。また本物に触れる体験を重視。実験・観察・歌舞伎などを鑑賞したりもする。競争ではなく、協力・協同・互いの能力を認めて尊重することを大事にしている。また、「自由」を履き違えないように指導しているとのこと。このあたりのポリシーには共感できた。


印象のイマイチだった点

・部活動は場所の関係もあって週2回。大学駅伝が強いから、運動部はバリバリ練習があるのかと思っていた。ちょっと少ないかも?と思ったけれど、都心の土地の狭い学校では、週2というのは一般的らしい。ただ、クラブの掛け持ちや、自主練をするクラブもあるとのこと。

・英語の授業は、初等部からの生徒(ある程度英語を習得済み)とは分けて授業。放課後はスタディルームで大学生に教わることもでき、お昼休みにチャットルームで大学の留学生との交流もできるそうだが、このあたりは子どもの積極性によるだろうな(息子は参加しなさそうだな)と感じた。初等部の子たちと英語で差がついているのは、大学付属校ならよくあることなのかな?息子は、遅れを取るととたんに自信喪失するタイプなので、やや不安。


その他雑感

・珍しいのは、「教科センター方式」という、ホームルームを持たずに、生徒が教科教室に移動するシステムを導入している点。それぞれ準備室が隣接しており、教科ごとに深く学べるという利点があるとのことだったが、クラスの雰囲気や一体感にどう影響するのか未知数。

・8割はそのまま青山学院大学へ内部進学。2割は医・歯学部や、早慶、国公立大などに進学。意外と受験する生徒も多いのだなぁという印象。

・2019年にはテニスコートを含むすべての工事が終了。11月には図書館もオープンする予定。明るく真新しい校舎といい、存分にキャンパスライフを楽しめそう。


入試について

・国語:大問1~4または1~5で構成。物語、説明文、詩歌など。解答用紙は横書き。漢字と記述は例年並み
・算数:出す問題が決まっているわけではないが、計算問題から始まって易しい順に並んでいる。小数点の位置など、読める数字で。
・理科:大問1~5、30問程度で構成。物理・化学・生物・地学をほぼ均等に出題。数字、記号、用語(漢字)のみで長い記述はナシ
・社会:「地理:歴史:政治=2:2:1」で構成。記号だけでなく短文で回答する問題もある。その年の年末までを範囲とした時事問題あり。資料を用いた問題、時代をまたぐ問題もあり

入試問題について、ここまで詳しく解説してくれるとは思わなかった。過去問を解くとはいえ、受験するならこの手の説明会には出て聞いておかないと損。もちろん、教えてくれる学校とそうでない学校があると思うけど、青学はわりと具体的で役に立った。

#学校説明会 #共学 #中学受験 #大学付属


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