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「広尾学園」学校説明会に行ってきた

5校目の学校説明会は、「21世紀型教育」で人気上昇中の共学校「広尾学園」へ。noteの記事をさかのぼってみると、はじめての学校見学で「三田国際学園」に行ってから、すでに1年が経っていることに気づいた。時が経つのはほんとうに早い。

広尾学園の説明会は体験授業とセットになっているようで、両方ともWEBから申し込む方式だったのだけど、申し込み開始時刻すぐにアクセスしても、人気の授業は続々と満席になっていたので、来年も要注意だなと。ちなみに授業内容は6年生のレベルとのことだったので、わが家は今年はスルーして、息子は連れず、わたし単独で説明会だけに参加することにした。

校舎は広尾駅から徒歩すぐで、立地は抜群。光がたっぷり入ってくる、明るい校舎の印象。入り口で在校生が受付をしてくれ、アリーナで説明会が行われた。人気校なので昨年の渋渋みたいな混雑を危惧していたけれど、思ったより広い校舎だったことと、スムーズな進行で、特にストレスなく見学できた。


コース編成としては、本科は4クラス、医進・サイエンスコースは1クラス、インターナショナルコースは2クラス(アドバンスド/スタンダード)という3科7クラス編成。高校進学時にコースの移動は可能だが、インターのスタンダードコースは高校ではなくなり、アドバンスか本科に移ることになるので要注意とのこと。

また、この3科共通で取り組んでいるのは、「英語教育・グローバル教育」「ICT最先端の環境を使った教育」「問題解決能力を養う教育」。
なかでも「英語教育・グローバル教育」については、ヤングアメリカンズとの交流や、海外の大学の論文の翻訳をボランティアで行うなどの取り組みがあり、かなり力を入れている模様。このあたり、志望校を決める時点で「将来は英語にかかわりたい」と思っている小学生がどのくらいいるのか不明だけど、親受けは良さそうだなぁと思って聞いていた。


以下、備忘録として印象の良かった点と悪かった点を。あくまでいち保護者の感想なのであしからず。


印象の良かった点

英語力が身につく。インターナショナルコースの「アドバンス」は帰国子女レベルということだったのでわが家に縁はなさそうだけど、「スタンダード」の方は英語力ゼロからのスタートの生徒が8割で、そこから3年間で英検準1級~2級レベルまで持ち上げるらしい。英語の授業は外国人教師によるオールイングリッシュ。最初はとまどうが、半年もすれば慣れるとのこと。個人的には、このインターのスタンダードコースが一番気になった。本科でも英語には力を入れていて、英検2級レベルを取得する子もいるとか。

1年生で行うスコレー合宿について。この合宿の成果物「クラスの目標(スローガン)」と「将来の夢(職業)」が教室に掲示されていたのだけど、入学して最初に取り組む課題としてすごく良いなと感じた。合宿で自分の夢について掘り下げ、プレゼンテーションするらしい。クラスメイトの前で進路の目標を宣言することは、とても意義がありそう。多かったのは「医者」などの医療従事者や、「海外で活躍できる○○」といった海外志向の目標。なかには「ユーチューバー」もちらほらいたけれど。

海外進学率の高さ。海外進学のために、カリフォルニアやボストンなどに視察に行くツアーが組まれるそう。海外の大学進学を視野に入れているなら、学校側の知見やサポートは魅力的。ただ、本科から海外にどのぐらいの人数が進学しているのか、資料からは読みとれず。結局、インターナショナルコースから進学する人が多いのだろうなとは思う。

授業前に行っている「PLT(Personalized Learning Test)」という小テストが決め細やかだと感心した。回収後に採点、結果に応じて生徒ひとりひとりの弱点を分析し、翌日にはカスタマイズされた課題が作成される。これを継続することで弱点分野をつぶしていける仕組み。これって、いま、わたしが塾の進捗管理でやっていることと同じ…!学校でやってもらえるのは助かる!


印象のイマイチだった点

冒頭の学長の挨拶で、多様であること、人間にはそれぞれの役割があること、などを説いておられ、それは良かったのだけど、文化祭について「他校の進学校では不祥事もありましたが…(我が校はそんなことはありません)」「(そういった進学校とは違って我が校は)勉強ばかりではなく多様性がある」などと、若干の他校disと思われるようなコメントもされており、ちょっと疑問だった。他校は引き合いに出さなくても良いのでは?


その他雑感

医進・サイエンスコースは主に理数研究に力を入れていて、数学と理科は本科よりもハイレベル(ただし進度は同じ)だそう。ラボの設備も充実していたので、実験や科学的探究が好きな子にはぴったりかなと思った。


おまけ・・・夫の所感(説明会には不参加)

夫「昨年の大学合格実績を見ると、医学部や海外進学を目標にするならばわざわざ通う価値はありそう。でも、結局大多数は、良くて早慶上智、半数以上はGMARCHレベルの大学に進学している。であれば中学から早慶の附属を目指した方が良いのでは?」
→確かに海外進学に目が行きがちだけど一理ある…。この後、どのぐらい出口偏差値が伸びていくかに注目かな。

夫「学校側がICT環境を整えたり、海外進学に力を入れたり、あの手この手で子どもを伸ばそうとするのは伝わるし、それがこの学校のウリであり戦略なんだと理解はする。が、裏を返せば、生徒個々の魅力でもっている学校ではないのでは。御三家やそれに追随する進学校は、学校の設備やキャリア教育などはそこまで整っていなくても、生徒たち個々の才気・才能・センス・パワーが魅力的。学校がすごいのではなく生徒がすごい。そこが大きな違いに思える」
→言わんとすることはわかるけど、これから先、入口偏差値が上がってくると、後者のような才能ある子が入って、全体が変わってくるかもよ?

今回、わたし的にはかなり「雰囲気良かった!感動した!」と気分が盛り上がって帰ってきたのだけど、夫と話すと感じていることが全然違ったりして、意見交換するのがまた面白い。これに息子の意見も加わるわけで、わが家の志望校、どうやって決め込んでいこうかなあ。

#中学受験 #共学 #学校説明会

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