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[企画とアタシ] 美容師という仕事が嫌いなのに美容師のための仕事をするミネさん

桜満開の中目黒。
散りゆく桜は切ないのに、私の心は満たされていた......

お花見ではなく、「企画とアタシ」という20代限定イベントへ参加するために中目黒へ。

桜の季節しか中目黒には足を運ばないけれど、中目黒の余裕のある感じが私は好きだ。少し足を伸ばせば渋谷という殺伐とした街なのに、中目黒は少しノスタルジックな気さえする。

http://real.tsite.jp/nakameguro/event-news/2017/03/2020.html

「企画とアタシ」に参加した経緯を少しだけ。

自分にはチャンスがない、環境に恵まれていない、そんな風に嘆くこともできる。ただ、日々準備を怠らず、自らチャンスを見つけて、そして掴み、明日を変えていくこともできる――。

1年くらい前、いつも通りTwitterで「逗子」と検索していた時に夫婦で出版社を営むミネさんの存在を知った。
それは、ものすごく衝撃的な出会いで「夫婦ユニット」で働くということをリアルに考るようになったきっかけだった。

ミネさんとはその後、1度だけお会いしてお話をさせて頂いて…
とは言っても挨拶程度で、印象には全く残っていなかったはず。

そんなミネシンゴさんとコピーライターの阿部広太郎さんのイベント。
迷う余地なんてなかった。


〈ミネさん〉美容師という仕事が嫌いだった。

親や先生の反対を押し切って進学した美容学校。

けれど、1年で終わるような授業を2年間に引き伸ばしたような授業は退屈で好きじゃなかったのだとか。
さらに新卒で入社した美容院の社長が失踪し、髪を切ることなく店長探しに奔走。

その後、表参道の美容院に転職するが今度はモデルハントに奔走することになり、その状況を変える為にフリーペーパーを作成しお店に置かせてもらえるように営業したそう。

その後、美容出版社→美容師→リクルートを経て現在は奥様と「アタシ社」を立ち上げて、美容雑誌「髪とアタシ」などの制作をされています。

* * *

美容師という職業に嫌悪感を抱いたのにも関わらず、「髪とアタシ」を制作されて、美容師という職業のかっこよさを伝えていることが不思議だった。

その疑問を投げかけてみると、返ってきた言葉が…

「親父が死ぬまでに”美容師ってかっこいいな”って言ってくれなかったんだよね。だから…かな。美容師のかっこいいところもかっこ悪いところも知ってるから。」
「キラキラしていて欲しいのにキラキラしていないことが原動力かな。」

* * *

美容師という国家資格を持ちながら、その資格を使わず、だけどその世界に気持ちを置いているところが、私には眩しく見えた。

「私、無理に獣医師という職業に背を向けているんじゃないかな?」

眩しさと同時に、泥臭く地道に進んで来た道でもあって。
美容雑誌の編集をやる時も、リクルートに就職する時も、なんども足を運んで面接も3回して…

進みたいと思った道に正直に、相手に想いを伝える。ぶつける。ぶっこむ。

それができるかできないかが、自分が生きたい人生を選べるかどうかの境目なんだと思った。

 本当はもっと、「夫婦ユニットの働き方」も聞きたかったんだけど。
それはまた今度!



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