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9枚ウイングは両翼か?両翼形はヘッド固定か?


はじめに

また麻雀の話です。

麻雀に「両翼形」と呼ばれる形があります。実戦で目にすることはあまりありませんが、何切るの華のような形です。

この間、少しまたこの形について考え直してみて、整理した方が良いと思われる点があったのでまとめました。

長いので要点を置いておきます。

当記事の主張

従来の両翼形の定義からすると、9枚ウイング形(例えば233456778)は両翼形ではない。

また8枚ウイング形は両翼形だが、両翼形の中では特殊な形である。

どこが特殊なのかと言うと、3トイツ両翼問題(1シャンテン)のほとんどは両面固定優位となるが、8枚ウイング形はヘッド固定優位となる点。

両翼形とは何か

では、両翼形とはどのような形なのでしょうか。

一般には次のような形と理解されています。

ピンズ部分が翼を広げているように見えなくもないのでそこから命名されたようです。おそらく2012年頃のことです。

現在では「8枚ウイング形」という言葉でも知られています。

では、タイトルにある9枚ウイング形は両翼形なのでしょうか。

9枚ウイング形が両翼形なのかどうかは「両翼形の定義」で決まります。トマトが果物かどうかは、「果物とはこれこれこういうものである」という果物の定義で決まります。それと同じです。

そこで、定義らしきものを2つ拾ってみます。

・『勝つための現代麻雀技術論』(2014年刊)p47〜48から

334566(他に雀頭なし)のような両翼形から2手進んだ13345668や33445667のような形です。これは出現頻度が高いとは言えませんが、両翼形の発展形ととして認識しておくと、実際に目にしたときに判断しやすくなります。

ネマタ『勝つための現代麻雀技術論』p47〜48

ご存知、現麻です。ちなみに私の理解もこれです。

主に334566のような原形(現麻ではこれ自体が「両翼形」)を核として、そこに2枚関連牌がくっついてる形全般を両翼形(現麻では「両翼形の発展形」)と呼んでいます。

・麻雀戦術wikiの定義

両翼形

他がヘッドレスの時の、223455mや、445677sの形を指す。両翼形に一枚くっつきターツとなった形は、両翼形含み単独ターツ、両翼形含み単独ターツに一枚くっつき、複合ターツとなった形を両翼形含み複合ターツとする。

両翼形含み単独ターツ :例 3345667pなど
両翼形含み複合ターツ :例 23345667p、33456677pなど

これは時期がわかりませんが、両翼形の原形に1枚プラス(単独ターツ)か2枚プラス(複合ターツ)かで場合分けをしています。

これらを読むと、いずれも現在の認識とは異なることがわかると思います。

まとめ

あるものが何であるかは定義で決まる。

両翼形は、現在のイメージではウイング形を指していると理解されているが、少し古い定義では違う表現がされている。

私の定義

上に挙げた定義はいずれも外延的(例を挙げている定義)なので、特徴から定義し直して両翼形の範囲を確定します。

両翼形とは、

①筋対子と(33s 66s)
②①の間を埋める両面塔子(45s)

①+②の6枚形(334566s)に、

③関連牌(6枚形と合わさってターツまたはメンツを構成する牌)2枚を追加したときに、

④③が2メンツ1ターツ(トイツ含む)を構成しないターツとして連続した形

を指す。

2022.2.23追記

※②は筋トイツの間を埋めなくても両面ターツは筋トイツのどちらかに隣接してればよいのかもしれません。

なぜなら、例えば33466789p334sという形があるためです。3366p(①)+78p(②)+49p(③)で2メンツ1ターツを構成しないからです。ここらへんは検討課題でしょう。

これだと何を言っているのかわからないと思うので例を出します。

①「筋トイツ」というのは筋牌同士でトイツになってる二組のトイツです。

例えば、1144mとかです。14mが筋牌でそれらがお互いにトイツになってます。ちなみに遠い筋(1mに対する7mのようなの)は含みません。

②「①の間を埋める両面ターツ」とは、例えば1144mであれば23mを指します。

①と②を合わせた形(112344m)を「両翼形の原形」と呼ぶことにします。

④「2メンツ1ヘッドを構成しない」と否定形の言い回しになってるのは、2メンツ1ヘッドを構成してしまうとイーシャンテンにならなくなるからです。

例えば112344m に、関連牌だからと5mと6mを1枚ずつ追加すると11m234m456mで2メンツ1トイツになってしまい他の部分(例えば、789s334p)と合わせたときにイーシャンテンにならないという意味です。

というわけでこういうのは両翼形からは除きます。

現麻の定義も戦術wikiのも、例を挙げている定義なので、牌姿の特徴から定義して「両翼形」の範囲を確定する

9枚ウイング形は両翼形か

説明が長くなりましたが、私の理解では、上の4条件を満たせば「両翼形」です。なので9枚ウイング形(例えば233456778)は両翼形ではありません。従来の理解からしても両翼形にはなりえません。

また、8枚ウイング形だけが両翼形でもありません。

例えば、11334566という形や11234446という形も4条件を満たすからです。

11334566も11234446も「原形+関連牌2枚」で「2メンツ1ターツを構成しない」形です。これは両翼形の定義にあてはまります。他にもたくさんあります。

それがいつの間にか、ウイング形だけが両翼然としてのさばり9枚形まで現れたわけです。ここを一度整理します。

定義より、9枚ウイング形は両翼形ではないし、8枚ウイング形だけが両翼形でもない。

両翼問題の場合分け

では、この両翼形はどのようなものがあって、どのように扱えば良いのでしょうか。それが次の問題です。

まず両翼形の特長は「ヘッドレスであってもヘッドを作りやすい点」にあります。

上に引いた現麻や戦術wikiの定義が「他がヘッドレス」である点を強調しているのはそのためでしょう。

ヘッドが確定していない形でメンツやターツを固定してもヘッドが作りやすいのです。

両翼形含みの何切るは、1シャンテンの場合、

・両翼形部分の8枚
・1メンツ3枚
・1ターツ(トイツ含む)2枚
・何かしらのフォロー牌1枚

の計14枚で構成されます。

この何かしらのフォロー牌

両翼形をフォローしているものを「両翼フォロー問題」

トイツをフォローしているものを「3トイツ両翼問題」

と呼んで分けることにします。

そして、両翼形部分をメンツ固定するのか、両面トイツ部分を両面固定(ターツ固定)するのかまたはヘッド固定するか、あるいはそのどれでもない(浮き牌を切る)のかで分かれます。

①両翼フォロー問題

まず両翼フォロー問題ですが、原則メンツ固定です。両翼部分をベコッとへこませます。

例外はイーシャンテンで両面×2形の場合で、これは牌理通りにヘッド固定となります。

例えば

ここからはメンツ固定で打3p

このような2シャンテン形は打3pで両翼形部分のメンツを固定します。

56s部分が57sでも、悪形含みなのでメンツ固定の打3pです。3pを打って57sの縦引きや6s引きを考えます。

334m部分が335mでもメンツ固定の打3pです。4m引きで335mがメンツになったときに、ピンズの複合形(23456677p)が残る分、ヘッドが作りやすくなるためです。

ただし、ヘッド固定(画像からの打4m)とは微差です。

例外 イーシャンテンで両面×2形

ここから打2pで両面固定

これは両面ターツ×2なので打2pが良いようです。両面両面をヘッド固定するおなじみの手筋です。このようにイーシャンテンかつ両面×2の形は例外的にヘッド固定になります。

7pを外せば両翼形には取れますが、打2p(戦術wikiでいうところの「両翼形含み単独ターツ」固定)の方が良いようです。イーペーがあるからでしょうか。

余談ですが、以前、某天鳳のSNSですずめクレイジーさんが何かの何切るで、この形から両翼を固定すると答えてるのを見たときは、わりと衝撃を受けたのを覚えています。

昔からこの形は知ってたのに、「こんなんメンツ固定しか無いだろ」と思ってました。

一般にメンツ固定かヘッド固定かという問題は、

・ターツが悪形含みなら、その悪形ターツのヘッドへの振り替わりを期待してメンツ固定

・ターツが両面×2なら強いテンパイを見て、ヘッド固定

が原則です。

ちなみに微差なので何かしらで打点が絡む場合、打点受けを優先すれば期待値は当然良くなります。

②3トイツ両翼問題

対して、両翼形をどう捌くかを問う何切るは、この「3トイツ両翼問題」の方がよく出題されるように感じます。

両翼フォロー問題は牌理の基礎的な考え方である程度は解けますが、3トイツ両翼問題はヘッド固定かターツ固定か、あるいは両翼を崩すのかを事前に知らないと複雑に見えるからだと思います。

なぜ3トイツなのかというと、「両翼形+1メンツ+両面トイツ」だと、両翼形が元々持ってる筋トイツ2つと両面トイツで合計3トイツになるからだと思います。

3トイツ問題なので、以前に検討した3トイツ何切るの結論を適用します。

3トイツ何切るのおさらい

「3トイツ何切る」の結論は、

両面固定できる場合は、とりあえず両面固定をすると大抵、正解

というものでした。

また、両面固定ができるけどしない例外的な形は、「充分形(5ブロックが良形で確定している形)に取れるとき」と「6枚愚形のあるとき」でした。

例えばこんな形です(6枚愚形は省略)。

打5pで充分形に取れる

これは打5pです。ただ両面固定とは微差です。

結論から言うと上記の充分形は例外で、ほとんどの3トイツ両翼問題も両面固定が優位になります。両翼形はヘッドを作りやすいため、ターツ固定が良いのでしょう。

例えばこんな形は打3sです。

3トイツ両翼問題の例 ここからは打3s

まとめ

両翼形を含んだ何切るは、フォロー牌が何をフォローしているかで、「両翼フォロー問題」と「3トイツ両翼問題」にわかれる。

「両翼フォロー問題」は原則メンツ固定でイーシャンテンの両面×2はヘッド固定(要は牌理通り)、「3トイツ両翼問題」は以前の「3トイツ何切る」の解き方で解く。

「3トイツ何切る」は両面固定できるならする。ただし、「充分形」に受けられる場合は「充分形」に受けるため両面固定しない。

ウイング形の特殊さ

そのような中でヘッドを固定した方が良い両翼形があります。それがウイング形です。

ウイング形は他にヘッド候補の両面トイツなりがある場合、充分形に取れます。そのため両面固定ではなくヘッド固定になります。

例えば、

789m23345667p334s

という形は、

789mの1メンツ+233p+45p+667p+334sの良形×4塔子にとれます。

なので5ブロックが良形で確定しており、これは充分形です。

そして、このような特徴を持つ両翼形は他にはないと思われます。

なので、ウイング形は両翼形の中では例外的に、あえてヘッドを固定してくっつき形に受けるべき特殊な形なのです。

ただし、このウイング形も一路端に寄る(1223456や45567889)と両面固定優位になります。

また、ウイングだけどヘッド固定しないケースに「打点による例外」もあります。

具体的にはウイング形の両翼原形のトイツ部分(例えば445677の4か7)がドラならば両面固定になるようです。

8枚ウイング形は両翼形の中でも特殊な形

その他、両面固定をしない類型

ウイング形の他に両面固定をしないほうが良い両翼形が2つあります。

一つは孤立牌を処理する①浮き牌型で、もう一つはメンツ固定の②暗刻固定型です。

①浮き牌型

①は浮いている牌が不要になってる形です。これだと打6pです。これは2メンツ形の完全シャンテンに受けます。

②暗刻固定型

②は2メンツを確定させてくっつきに受けられる形です。これだと打1pとすることで123と444の2メンツが確定します。

これもウイング形と同様、くっつき形に受けるべき形だと思います。

逆に言えばその他の両翼形は、両面固定でヘッドレス形に受けておけば間違いではないということです。

・悪形トイツのとき

なお、トイツ部分が悪形のときは両翼形には触れず、悪形のフォローを外してトイツ固定します。

例えばこんな形です。

両翼部分を両面固定はできるが…

ここから両翼を壊す両面固定で打3pは損で、悪形トイツ(335s)のフォロー牌5sを外して3sをトイツに固定します。

・両翼形が端にかかるとき

両翼形が端にかかる形(11234455とか12234556等)は、1シャンテンだと、両翼形の28牌と悪形トイツのフォロー牌との比較になります。

また、2シャンテンだとフォロー牌同士の比較となり、大抵は両面固定になります。

・メンツ手2シャンテンの5トイツ形

なお、メンツ手2シャンテンの5トイツ形の場合、トイツ手を見ます(②の暗刻固定型は孤立牌切りになる。例 788m13334566p334sからは打1p)。

結論

両翼フォロー問題は牌理通りに、

原則はメンツ固定

ただし、イーシャンテンで両面×2ならヘッド固定

3トイツ両翼問題は、

原則、両面固定(良形ターツ固定)で良い。

ただし、

①浮き牌形は孤立牌を切って2メンツ形に、

②暗刻固定形はメンツ固定でくっつき形に、

③ウイング形はヘッド固定でくっつき形に、

それぞれ受けます。

また、悪形ターツの捌き方については「悪形トイツのとき」参照

両翼が端にかかる場合、1シャンテンだと、両翼形の28牌と悪形トイツのフォロー牌との比較、2シャンテンだとフォロー牌同士の比較

メンツ手2シャンテンの5トイツ形の場合、トイツ手を見ます(②の暗刻固定型は孤立牌切りになる。例 788m13334566p334sからは打1p)。

結論

長い間、私は両翼形という言葉とウイング形という言葉の違いに無自覚でした。

「ウイング形=両翼形は原則ヘッド固定で、例外的に打点絡みなどで両面固定をする場面がある」と考えてきましたが、このたび「ウイング形はヘッド固定、両翼形は両面固定」と認識を改めます。

要するに「両翼形は両面固定、8枚ウイングヘッド固定」ということです。

例題と演習問題について

例題と演習問題を付記してきます。問題は私が考えました。

例題

打3s 基本的な形です。
打6p 暗刻固定型です。
打1p 浮き牌型です。
これは打1p。3sもある
上に同じ
悪形2個なので打3s
打3s 次が打5p
暗刻固定型 打6p
打3s
みんな大好きウイング形 打4s
完全シャンテンに取れるけど、ピンフの打点で打3s
これも打3s
これも打3s
打3s 打8pで完全シャンテンもある
これも打3s
浮き牌型 打8p
打1pか打3s

演習問題

問題1
問題2
問題3
問題4
問題5
問題6
問題7
問題8
問題9
問題10
問題11
問題12
問題13
問題14
問題15
問題16

おまけの何切る

昔作った何切るを少し変えて、打点がらみの両翼問題を作ってみました。

おまけ1
おまけ2
おまけ3

おわりに

私が両翼形という形を初めて意識したのはいつだったか。

形は以前から知ってました。少なくとも2006年刊の荒さんの『麻雀ひと目の手筋』に出てきたことは覚えています(p153)。

同じく2006年刊の『オバカミーコ』4巻p44では「超完全イーシャンテン」という名前で両翼形からの両面固定を推奨するシーンが出てきます。

ちなみに有名な、例の両翼2シャンテン問題(45r5m23345667p223s ドラ7m ピン東)が出た時点(2012年7月頃)で、この形にはまだ両翼形という名前が付けられていなかったらしいことは自分のツイートを遡ってみてわかりました。

しかし、その4分後のツイートで、

と出てきました。果たしてこの4分の間に名付けられたのでしょうか。

もしそうなら誰が名付けたのか、どういう経緯でそれが採用されたのか、そもそも私が名前を付けようと呼びかけたのかすら覚えてません。

追記:どうも当時は「ヘッド流動形」という名称で認識されていたみたいです。そんな気もしてきました。

ただ、ヘッド流動形が「8枚ウイング形」だけを指すのか、その他の形も含んでいるのか、よくわかりません。

「流動形なんだから、ヘッドが流動できる形にした方がよい」と両面固定優位が説かれたのでしょうか。だとしたら皮肉な話だと思います。

今となっては、この端でない「8枚ウイング形」だけが、両翼形の中でおそらく唯一のヘッド固定優位の形です。このギリギリのバランスを保っていることに美しさすら感じます。

ちなみに、両翼形の中で唯一である点を主張しているのは他に見たことがありません。

ちなみに福地さんの『麻雀の正解』p68に「アタマ流動形」としていくつかの形(例えば678m334p23457999s)が取り上げられていました。

3p切りは芸術手筋でもう古くて、7sを切るべきだという主張の本ですが、令和の現時点から見ると「昭和」への揺り戻しが来ているように思えて興味深いです。現在なら3p切りが多数派になるんじゃないかなと思いました。

追記2

「両翼形」の命名者判明したっぽいです。ロジカルさん(雷光さん)じゃないかと思います。スッキリしました。

ただ、例の何切る以降にこの形に名前が付き、そのあと少し経ってから「ウイング形」と呼ばれて人口に膾炙します。

この「ウイング」という呼び方は2016年頃から急に使われ出しました。おそらくウザクさんが『麻雀傑作「何切る」300選』でそちらを採用したからでしょう。

それまではウイング形という言葉自体聞いたことがありませんでした。かつての両翼は今や「ウイング形」です。

しかし本文で述べたように、ウイング8枚形だけが両翼形ではありません。

いくらドリアンが果物の王様だからといって、「ドリアンだけが果物だ」と主張することができないのと同じです。

ウイング形は実戦で見られる頻度に比して言及される機会が多い気もします。やはり何切るの華なのだと思います。

概念に混乱が見られるので、私の理解をここに記し、一石を投じてみた次第です。

付記

参考にしたサイトとnoteをメモしておきます。

・まず、なんばーさんのブログです。

「23345667sの形は、二面子+浮き牌として取り出すことができるので、ヘッド固定が有利になりやすい。」

と喝破しています。

これを読んでいて、両翼形でこれが成り立つのはウイング8枚形のみで、だからこそヘッド固定優位になるんじゃないか、言い換えれば「『両翼形=ヘッド固定』という言い方はおかしいのではないか」と気付いたのが執筆のきっかけでした。

・スターマインさんのnoteです。これが出たとき、「私も自分で考えてきたことをきちんと形に残さないといけないな」と思ったのを覚えています。もう2年も経ってしまいました。

・有名な例の両翼2シャンテン問題のやり取りの記録です。このようなまとめは本当にありがたいです。時間が経過すればするほど価値が出ます。

この問題は当時だいぶ盛り上がったので覚えている方もおられると思います。多井さんやコバゴーも参加しています。

結論だけ言うとヘッド固定(打3s)で終わった感のある話ですが、両面固定(打5m)がどうして否定できるのか、私にはそれほど根拠があるようにも見えません。当記事でも「充分形に取れる場合は両面固定をしない」としていますが、そのうちそれも覆るかもしれません。

ウザク本のレビューのQ145にネマタ氏のコメントを見つけました。引用します。

「一方ウイング8枚形は、ヘッドレス形の時にヘッドを作りやすい形なので性質が違います。

個人的には、似て非なる形は区別しやすいように名前は似せない方がよいと考えているので、前者はリャンメンカンチャンの発展形とみなし、後者(まだちぃ注:8枚ウイング形のこと)のみをウイング(両翼形)と呼んでいます。」

この考えに私も賛成です。定義からすれば当然だと思います。

・ウェブの現麻に関してはどこを引用すべきかよくわからなかったのですが、ちょくちょく見てました。紙の方が改訂されるとのことなので楽しみにしています。

・ウザクさんのブログです。オバカミーコの「超完全イーシャンテン」を検討しています。

2011年の時点ではまだ「ウイング」という言葉は見つかりませんが、この時点で牌理機能や一人麻雀練習機のシミュレーション結果をもとに打3sを正解と主張してるのは凄いと思います。

私もその後、この形の何切るを作りまくってる最中に「ウイング形はヘッド固定で良い」という結論を出しました。

・うに丸さんの動画です。文章をほとんど書き上げてから、動画を少し見出したのですがとても勉強になりました。

ウイング(両翼形)の定義が私とは異なりますがお勧めです。

ただ、「ウイング形を切る形」の箇所で出てくる、2345m99p23345667sから打6sになる点は理解できていません。

サムネの334m789p23345667sからは打4m推奨なのにです(打4mには賛成です)。(サムネ334m789p22334566sでした。勘違いです、ごめんなさい。動画で一番最初に出てくる牌姿です。)

上の牌姿で打2m(5m)でサムネ上の形にならないのかなというのが私の疑問です。4連形だとピンフが強いということなのでしょうか。

いくつかのシミュレーターの結果をみても、微妙ながら「両翼崩し」には見えなかったです。

私も両翼崩しの形を結構長いこと探してるつもりですが、まだあまり説得的な形を見つけてません。

私が知ってる両翼崩しの例は、ウイング形+階段形(333445s)くらいです。

現時点(2022.6.20)では、もしかしたら、ウイング形の相方6枚が複合形だと両翼崩しが現れるのかもしれないなと思っています。

あとは本文で述べた、両翼+フォロー形のときくらいかなと思います。

再掲 ここからは打3p

・はぐりんさんのブログ

はぐりんさんのブログにウイング8枚形が「ダブル中ぶくれ形」として載ってました。

結論は私とは異なりますが面白かったです。実戦例もたくさん載ってました。


・麻雀戦術wiki

演習問題の解答 

問7、8、13、16以外は大体打3sだと思います(打3sとほとんど差がない選択肢がある問題もあります)。

問7と13は暗刻固定型なのでメンツ固定、問16は浮き牌型なので浮いてる6pを切ります。

問8はウイング形なのでヘッド固定になります。両翼形の中でもウイング形は特殊なのがわかると思います。

おまけの何切るの評価値

問1 

問2 

問3

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