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願わくば。 満月の日に

 今日は、ご紹介いただいた歯医者さんの通院2回目でした。
前回レントゲンを撮って、気になるところの相談と全体的な状態を掴んで、今回はいよいよ治療スタートです。

 と思ったら、前回の処置のおかげで一番痛かった歯の痛みが少し落ち着いて来たので、「先に歯のクリーニングをしましょう」ということになりました。
最初に歯と歯茎の間のマッサージをしていただいてから、染め出しをして、鏡で見ながら磨き残し部分の説明を聞いて汚れを落とし、次は歯垢を取りましょうとなった時、再び方針転換の事態に。

 実はですね、私の痛い一番奥の歯と手前の歯がくっつけられているんです。
これは前の先生が、被せたものが外れやすくて何度も取れてるって言ったら(さらに前の先生が1年に3回以上入れ直したり作り直していた)「取れないように隣とくっつけたから」って説明されました。

 この接着が歯茎に付くくらいきっちり塞いであって、前回ここへ来た時に「せめて下だけでも歯間ブラシが通るようにしないと」と隙間を作っていただいたら、不思議と徐々に神経の痛みが和らぎました。

 そんなわけで、では歯の掃除をしましょうと奥歯を見た先生が「これ外れてるよ」「なんでこんな複雑にしたんだろう?」と接着部分を全部剥がしてみると真相が明らかになりました。

 どうも2つ前の先生が、歯と被せ物が合わないのを中のセメントで誤魔化していたようで、段々隙間ができて行き、もっと外れやすくなり、1つ前の先生が保険内でなるべくやろうと「これでまた取れたら作り直しね」って再利用して、合わない穴を埋めるために2つの歯をくっつけて埋めることで事態を収めていたわけです。

 「シンプルにやらないからこんなことになるんだ」と先生。

 被せ物を外すとやはり隙間の影響で虫歯が進行していて、神経がまだある歯に痛みが出ていたのです。
「被せる場合は、自費の良いものを使うから、一番安くて18万円〜」って前回伺っていまして、(うわっ、やっぱり。どうしよう。(汗)って思いと、(先生がこのごまかし状態を発見してくれて良かった!)って思いと両方ありました。

 先生は臨時措置で、歯を削るのはまた後日として、隙間のないように接着剤を調整して今の被せ物を付け直してくれました。
「もともと合っていないものだから今日取れるかもしれないよ。」って言われたので、あくまでも仮の処置です。

先生や受付の方に教えていただいて知ったのは、一般的に歯医者さんが保険内でやろうとするのは、患者さんが安く済ませたいからだけではないということです。持たない方が歯医者さんが何度も処置できてむしろ収入になるから。
今日入れていただいた接着のセメントは30年前からある古いもので未だにこれ以上のものはないそうです。

 新しいセメントの方が高いし(イベ●●●●ンと同じ構造ですね。)興味を持たれてニーズもあるし、接着力は高いけど、歯に侵食して悪影響を及ぼすってお話で、聞いていて恐ろしく感じます。

 私の歯は自他認める問題があちこちあって、終わりが見えない道のり。支払えるのか私??
でも、無理に次々要求されるわけではなくて、今日のように手順を踏んで進めてくださるので、真面目に取り組もうと思います。

 自費治療の歯医者さんっていうと、どんなに削っても自分の歯が痛むわけでもないし、収入高いし〜なんてイメージでした。(大昔、医者の卵と付き合っていた時に、「一番儲かるのは目医者と歯医者。しかも死に直結しないからいい。」って話していたのを覚えています。)

 今お世話になっている先生の先代の先生は、日本が保険治療しかやらなかった時代にアメリカで最新技術を学んで日本に導入した草分け的な方です。
川の字に椅子が並んでいる歯医者さんと違い、完全個室治療で、なんだかビジネスクラスかファーストクラスにいる気分です。(海外はそれが当たり前で日本が衛生時にも??って話は以前聞いたことがあります)
なので、普段エコノミーな私はドキドキしてるわけです(笑)

 次回はやりかけて中断した歯のクリーニングです。
単に高いのではなくて、しっかりした治療方針があり、1時間以上かけて最適な治療を受けられるのですから、美容系と同等に考えれば妥当なのでしょう。審美歯科っていうところもありますし。
(まあ、全部で100万とか言われたらやっぱり困りますけど…私)

明るい満月を見上げながら、なんとかなる!と自分に言い聞かせて帰って来たのでした。

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