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ドンたぬきとワイルドアニマルズ

干支に選ばれている動物って、どういった基準で選ばれたんだろう? 

子供のころから、悩みというほどでもないけれど、気になっていることのひとつである。

大人になった今では、由来を調べることももちろんできるけれど、うやむやなままで、あれこれ想像しているだけでもいいかとも思う。

わたしは酉年なので、一応「にわとり」ということになる。けれど、とりっていうなら空の王者であるタカだっていいはずだし、なんならペンギン、みたいな選択肢だってあるはずだ。

姉にいたっては「巳年」。Eテレの「ダーウィンがきた」だと「あ! ひな鳥たちを、アオダイショウが狙っています! 危ない!」みたいなシチュエーションがしょっちゅうあって、「ヘビって怖いなあ。さすがお姉ちゃんの干支」というような考えが頭をよぎることも多い。

辰年にいたっては、なぜ? と思わざるを得ない。辰イコール龍、である。かっこいい。辰年、うらやましい。でもなぜ、龍? 龍って架空の生き物でしょう? 龍があり得るのなら、河童が干支に選ばれていたって良さそうな気もするんだけれど……。妖怪だからダメなのだろうか?

夫に「辰年って、なんであるんだろうね?」とちらりと話すと「昔は龍が生きてたんでしょ?」と、「そんなことも知らないの?」くらいの勢いでさらりと返されてしまって「あ、そうだね」と頷くしかなかった。

干支をモチーフにしたお話では、ネズミが猫をだました話が一番有名だろうか。

今回、満を辞して紹介する干支のお話は「えとえとがっせん」石黒亜矢子さんが2016年12月に出された絵本である。

十二支に選ばれし動物たちは、選ばれたのをいいことに、威張りちらしている。そんな十二支がだいっきらいで、こらしめてやろうと動物たちが、立ちあがる。

だいっきらいで「果たし状」まで送っいるのだけれど、その果たし状には四葉のクローバーがテープで貼り付けられている。決闘の場所では、十二支のみんながやってくるまでの間に、ピクニックというか宴会のようなものが繰り広げられていて、わきあいあいと和やかだ。

けれど、決闘シーンは大迫力。お化けとか、怖いものが苦手な子供に読み聞かせると、ちょっと怖くて泣き出してしまうかもしれない。

けれども、最後は「えー、そんな?」とあっけない終わりでもある。だいっきらいだったけれど、仲間たちが楽しくやっていければいいし、ケンカもなく平和に過ごせればいいんだもんねえ。

幼稚園年少さんくらいだと、面白がってもらえるかも。お正月に目新しい絵本など、いかがでしょうか?

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