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知っていると思いこまず、情報をアップデートしてみる。

なんとなく知識として知っていることって、いろいろある。けれど、わたしが知っていたことは、もうずいぶん前に古い情報になっていて、「え! そんなことになってたんだ」と驚くことも多い。

最近では「ひじき」がそうだった。

海藻類一種である「ひじき」のことだ。

鉄分や食物繊維がたくさん含まれていて、煮物にしたり、定食屋さんでは食小鉢に入っていたりして、食べる機会もある。

しかし、この「ひじき」、鉄分がたくさん含まれているから貧血気味のときによく食べていたのだけれど、じつは鉄分量の計算が変わっていた。

2015年12月の記事だから、それほど最近の話題でもないのだけれど。日経新聞に書かれている内容を簡単に言うと、国産ひじきを加工する(一度鍋で火を通している)際、以前は鉄の鍋を使用していた。しかし、最近では鉄鍋ではなく、ステンレス製の鍋を使用することが増え、ひじきに含まれる鉄分量が減った、という内容だ。

「日本食品栄養成分表」に干しひじき100グラムあたり55グラムもの鉄分が含まれている、とされていたのだけれど、2015年12月25日に改定され、100グラムあたり6.2グラムの鉄分量に変更された。実に9分の1である。

鉄のフライパンや鍋を利用して調理をすると、鉄の成分が溶け出す(食材と鉄分が結合する?)ため鉄分を効率よく摂取しやすい、というのは聞いたことがある。けれど、まさかひじきも、鉄なべで煮ていたから鉄分量が多い食材だったとは、まったく知らなかった。

もっとも、国産の干しひじきではなく、韓国などから輸入されているものは、鉄鍋をしようしているところもまだあるらしいのだけれど。ただ、干しひじきという食材自体には、思っていたほど鉄分が含まれていなかったんだと、わたしは、このときはじめて知ったのだった。


ひじきのことは、ほんの一例だけれど、こんな風に「知ってる」と思っていることが、じつは時代だったり、時間が経過するにつれて変わってしまっていることもあるのだろう。時代遅れ、ということではなく、時代によって解釈や方法が変わってしまっている、というもの。

たぶん、そういった物事はたくさんあって、見過ごしてしまっているものも多いにちがいない。知っていると聞き流さずに、耳をかたむけてみることが大切なのだろう。

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