見出し画像

ぼくはまだ、旅のとちゅう。

みんな、MOTHERシリーズが好きなんだなあ。そう思うと、とてもうれしくなった。わたしが書いたこのnoteが、たくさんの人に読んでもらえて思ったことだ。

あいかわらず、まだネスは旅を続けているのだけれど、そろそろ旅の終わりが近づいてきていることも確かで、それはそれでさみしくなる。

こけしけしマシンで、こけしのようなものも消してしまったし、むくちをなおす本も、見つけてしまった。

ただ、わたしにとってMOTHER2は単純にゲームのクリアだけを目的にしていない。まだまだ、旅を続けるつもりではある。荷物がいっぱいで、開けたけどそのままにしていたプレゼントボックスを再びチェックしにいこうかな。記念写真も、撮りそこなった場所がありそうだし。

MOTHER2は、ロールプレイングゲームで、さまざまな事件や、ちょっとした会話から物語は進んでいく。その会話やアイテムが、わたしの日常に納得やふとした疑問を投げかけることがある。日常生活に、MOTHER2が溶け込んでいるのだ。

たとえば「フランクリンバッジ」というアイテムが出てくる。この「フランクリンバッジ」は敵からの雷攻撃をはね返す、という性質がある。かなり、役に立つアイテムで、わたしは限られた荷物の中でも、このひとつを欠かすことができない。

この「フランクリンバッジ」、かっこいい名前だなあと初めてゲームをしていたころには、単純にそう思っていただけだった。しかし、学校の授業か、クイズ番組かは忘れてしまったけれど、雷の研究をして、避雷針の発明をしたひとの名前が「ベンジャミン・フランクリン」だということを知った。そのとき、わたしの中のMOTHER2知識が、バチバチっとひかり、「だからフランクリンバッジなのか!」とつながったことを覚えている。

また、「タコけしマシン」というかなり重要なアイテムがある。もう、なくてはならない、必須アイテム。読んで字のごとく、タコのような物体を消すマシーンである。なんのことだかわからない人は、とにかくMOTHER2をやってみてほしい。

あるとき、夫の運転する車の助手席に乗っていた。わたしたちの車の前は、トラックが走っていた。そのトラックのうしろには「デジタルタコグラフ搭載」と書かれたステッカーが貼られていた。デジタルタコグラフ? タコけしマシンの親戚みたいな名前じゃないか。

「デジタルタコグラフって、なに?」と夫にたずねたら「タコグラフっていうもののデジタルバージョンってことでしょ」という。それは、聞かなくても、わかる。

「タコグラフって、なに?」とさらに聞くと「走行速度を記録したりするやつのようだったような気がする。詳しくは知らないから、知りたいなら自分で調べて」とそっけない答えしかくれなかった。でも、わたしは静かに興奮していた。タコグラフ、だなんて。タコけしマシンみたいな名前のマシンが本当に存在するんだと思うと、ついつい顔がにやけてしまった。

いまだに、トラックの後ろに「デジタルタコグラフ」のステッカーが貼ってあると、声に出して「デジタルタコグラフ」とつぶやいてしまう。夫は「また言ってる」と、笑うまでがデフォルトになっている。運送業界にいる人にとってはあたりまえの機械なのかもしれないけれど、わたしにとってはにやけてしまうマシンでしかない。声に出して言いたい言葉「デジタルタコグラフ」である。

夫がトリュフを見つけたい、と言い出した時、MOTHER2で使うアイテム「ブタのはな」をおもいだした。「ブタのはな」があれば、見つけ出しやすいんじゃないの? と。でも、見つかるのはマジックトリュフなので、夫が見つけたい「イボセイヨウショウロ」とは似ているけどちがうものかもしれない。

まだまだ旅を続けたいけれど、2019年に入っていまのところ一冊も本を読めていない。MOTHER2ばっかりやっているからだ。それはそれで楽しいのだけれど、そろそろ本を読みたい気もするけれど、悩むところだ。

あと、もうちょっとだけ、ぼくは旅をつづけよう。




この記事が参加している募集

コンテンツ会議

最後まで読んでいただきまして、ありがとうござます。 スキやフォローしてくださると、とてもうれしいです。