AC6初心者講座 軽タンに対する攻め側の対応から学ぶ エリアコントロールについて

前置き

ここまで攻めと引きの関係について論じてきたが、語ってきた内容を実践しようとしてWショ握りしめてABしたら軽タンバズに一生引かれてなんもできませんでした、という人もいるだろう。
ここからはもう1ステップ段階を上げて、攻めが引きに対してどう対応していくかの代表例としてエリアコントロールの概念を紹介する。
言葉通り、FPSをやっている人ならピンとくる用語かもしれない。スマブラ勢ならライン管理などと言った方が伝わるだろう。
この概念は特に軽タンに対して非常に重要なので、軽タンに一生初狩りされたらこれを思い出してほしい。
ちなみにエリアコントロールって俺が勝手に言ってるだけなので別の呼び方あるならそれでもかまわない。

よくあるシーン

WショAB初心者が対戦しているとき、こんなシーンはないだろうか。

  1. 攻め側がABを開始する

  2. 引き側が後ろに下がりながらミサイルやバズーカを撃つ

  3. 攻め側がAQBで回避しながら攻め込む(多少食らう)

  4. 追いつくタイミングでENが切れる or スタッガーするなどして足が止まる

  5. 軽タンが地上ブーストで距離を離して1.に戻る

この原因は大きく分けて2つある

ABの始動が遠い

多くのプレイヤーはバズーカなどが赤ロックオンできるギリギリの距離か、それより遠目の位置からABを開始しているため、まず到達するまで時間がかかる。

相手が後ろにスペースを確保している状態でABしている

後ろに広いスペースがあるとまっすぐ距離を離せるので、追い付くまでの時間をかなり稼ぐことができるため AB距離も長くなってしまう。

大体の場合、この2つのどちらかもしくは両方が、AB機体が攻めきれない原因になっていることが多い。

エリアコントロールをしながら攻める

逆に言えば攻め側は

  • 近めからABを開始する

  • 相手の後ろのスペースをなくす

この2つの条件を満たせば攻めが通る確率が高まる。

この条件を満たすための対策を実践しているのが遊生黄泉路氏。実際の彼のプレーを見てみよう。

ABを途中で止める動き

遊生黄泉路氏の動きで特長的なのは、AB1回で攻め切るのではなく複数回に分けて相手を追い込んでいる点にある。

最初のABスタート位置はここ。

この時点では後ろにわずかではあるが引くスペースがある

一見そのままABしても良さそうだが、あえて途中で止まることを選択する。

一度スロープ付近で止まって盾を構えている

これを上から見るとこのようになる。

1回目のAB

1回目のABに反応して軽タンは後ろに下がる。
しかしスロープで止まることで次のような状態になる。

スロープでABを中断して2回目のAB

スロープでABをあえて中断してENを回復。飛んできたバズーカは盾のIGでフォローしている。
これにより、バズーカの反動を押さえながら相手をエリア端に追い込み、かつ近い距離でABすることに成功している。
これで軽タンは後ろに引くことができないため横か前にすれ違うしかなくなった。

2回目のABは軽タンがQBしてすれ違いに成功

ここからの攻めは一度すれ違ってしまうが、ENは潤沢に残っているので

豊富なENを活かして旋回戦

一度スロープに逃げながらも、AQB旋回でバズーカを避けながら先にスタッガーを取ることに成功している。

この動きをせずに地上ブーストで距離を詰めてからABするという方法もあるが、軽タンの方が地上ブーストが圧倒的に速いためあまり現実的ではないし、接近するまでの時間が伸びるため被弾のリスクも高まる。
短時間で効率よく、攻めを開始する位置取りをするのにベターな方法といえる。

もちろん、単に途中で止まれば絶対に成功するというわけではない。1回目のABでバズーカに引っかかってしまえばABの合間を盾でフォローしてもACSは不利だし、AQB旋回中にバズーカが刺さって先にスタッガーしてしまうことも当然ある。しかしこの理屈を理解していれば少なくともEN面で困ることは減るだろう。

地形を活用してエリアを取る

遊生黄泉路氏にはもう1つエリアを取る引き出しがある。それが地形活用だ。

例えばヨルゲン燃料基地であれば下図のような展開を目にすることも多いのではないか。

一見相手を追い詰めているように見えるが…

相手にマップ端を背負わせてABを開始しているが

実際にはステージの角を曲がれば引くスペースは豊富にある

ターゲットアシストを起動した状態でABすると上には登れないので、攻め側は相手と同じルートで追いかけざるを得ないので実質的には軽タンが逃げれるスペースは豊富に残されている。

この場合、攻め側は1回目のABで相手を直接追うのではなく、ステージ上を取りに行くことで解決できる。

ステージ上に陣取ることで射線を切りながら逃げ道を塞げる

ステージ上には射線が通らないし、後ろに下がることもできないし、左右どちらに行かれても対応できるという位置取りになっている。
高低差のある地形を使うことで、いわば無敵の盾を持っているのと同等の価値が生まれていることになる。
ドンピシャなシーンが撮れなかったが近いシーンがあるので見てみよう。

こちらがステージ角へ逃げ込むのを察してステージ上を陣取る動きをしている。
こちらはこのまま角へ向かうと追い込まれてしまうので右に切り返して左右両方にルートを取れるようにしているが、ABを開始するには最適な距離で厳しい展開になっている。

このように、相手の立ち位置を見て、AB開始位置として最適な距離の地形を見つけることができれば、その地形を取りに行くことで相手のエリアを制限して追い込むことができる。

引く側にエリアを挽回させない動き

引く側は相手に広くエリアを取られてしまったとき、すれ違うことで後ろに膨大なスペースを獲得できる。

仮にMAP端ですれ違うことができれば後ろにはかなりのスペースがある

このためAB機体はいかにすれ違いを防ぐかが重要。
蹴りで止めるという方法もあるが外してしまうとリスクが非常に大きい。
実は先ほど紹介したABを途中で止める動きがこの対策を兼ねている。

軽タン視点だと相手がAB中にすれ違い、ENが切れたところで広いエリアに向かって走っていくのが理想。
しかし目の前で止まってENを回復されることで、2回目のAB時にすれ違ってもENが切れないため、追い付くことができるようになっている。

また相手の近距離正面で盾を構えて止まり、QBすれ違いを確認してからABで攻めるといった動きも強い。蹴り警戒も兼ねられる。

おわりに

これらのエリアコントロールをすることで、AB機は軽タンをかなり追いやすくなるはず。
ただし、注意点としては目の前で止まる動きは当然盾を持っていないと成立しない。

しかし、この動きをされると特に狭いマップ(ヨルゲン、086、ザイレム)では軽タン側も盾を持ってショットガンをIGしなければ厳しくなるだろう。また、広いマップでは相手のスペースを消し切れない場面も出てくるものの、考え方を知っておくだけで追いやすさも変わってくるはずだ(例えば砂丘なら、クレーターを取ってから攻めるといった動きが考えられる)。

個人的には軽タンが盾持つと他のキャラが厳しくなるのでさあどうするか…ということで盾なしでいける対抗手段を探しているのだが見つからない。見つかったらまたお知らせする。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?