まえぴょん@抽象思考オタク

自身が鬱になり、なんとか復活した経験から、自己肯定感と論理的思考力さえ高ければ鬱になり…

まえぴょん@抽象思考オタク

自身が鬱になり、なんとか復活した経験から、自己肯定感と論理的思考力さえ高ければ鬱になりにくく、そして社会でも活躍できる人材になるという仮説を立てました。2018年に設立したNPO法人他力本願研究所では、その仮説をベースに人材育成に取り組んでいます。趣味:テニス、飲酒、考えること。

マガジン

  • 1時間目:こくご 〜人生がラクになる国語の授業〜

    「人生がラクになる教科の授業」の1時間目:こくご をまとめています。

  • 鬱は創造的自己破壊だと思った 〜依存と自立の心の地図〜

    私が鬱になって、そこからどのように復活してきたのを書き留めた記事です。 私は2011年に鬱になり、それなりに復活し、2014年に「鬱になり、もがいて、復活して、いろいろ考えた結果、鬱は創造的自己破壊だと思った」(http://urx.red/UXut)というブログを書きました。 そこでも鬱になってから復活するまでの過程を書きましたが、それから4年半、自分を内観し続けたことで、鬱から抜けていくための「心の地図」の輪郭がよりハッキリと見えてきました。 どこまで言語化できるかわかりませんが、当時の私と同じような悩みを今持っている人に、その先のゴールがうっすらとでも見えるような心の地図を、このnoteのマガジンに描いていきたいと思います。

最近の記事

【vol.011】 自分が苦しくない領域に逃げてコトが前に進み出した②

地域課題解決型シェアハウスみんなの家の運営と法人化 嵐のような10日間が終わると、いろんな人が会いに来てくれました。選挙って不思議なもんですね。それまではロクに人の話を聞いてくれなかった人でもこちらの話に耳を傾けてくれるようになったり、身近なお困りごとの相談をされるようになったりで、一躍時の人の付き人みたいな状態になっていました。 しかしそんな状態でも、やはり不安はしっかり残っていました。果たして経済的にやっていけるのだろうか、一度壊れたこの心身は元どおりになるんだろう

    • 【vol.010】 自分が苦しくない領域に逃げてコトが前に進み出した①

      木酢液事業から逃げてまちづくりへ 私が鬱になる前から自社にコンサルとして来てもらっていた横田親(よこたいたる)という男がいました。彼はリクルート出身の変わり者で、話は非常にロジカルだし、それでいて感性も豊かだったので、当時の私はとても懇意にしていました。 そんな彼には木酢液事業のコンサルをお願いしていたわけなんですが、 「前川さん、一緒にまちづくりをやりましょうよ」 と会うたびに誘ってくるほど、まちを良くしていくことが自分の活力なっているような男でした。 一方で私は

      • 【vol.009】 内観し、取り除きたかった「経済的な不安」と「心身的な不安」

        休んで、落ち着いてきて、内観ができるようになってきた春になり、妻が二人の息子を連れて家に帰ってきてくれました。無事に一人増えまして。 それまでの冬の一軒家に一人で過ごしていた「陰」の暮らしとは打って変わって、「陽」の環境になりました。ポカポカした陽気の中で、長男のバタバタと廊下を走る音を聞いたり、次男のかわいく泣く姿を見たりしていると、少し、心が救われるようでした。 ようやく、家族から力を得られる環境になった、そんな感じがしました。 水を飲む一件から、そんなすぐにギャ

        • 【vol.008】 鬱から抜ける考え方 水を飲むことの称賛から

          「水を飲めたことがそんなにすごいの?」 そんな感情の浮き沈みの激しい日々を過ごしていたのですが、私を救ってくれたキッカケが、ある会話にありました。 それは当時テニスでミックスのペアを組んでいた仲間からの電話でした。彼女は看護師で、人の心身の構造への理解があって面倒見の良い人でした。 友人:「今日の体調はどう?ご飯食べた?」 私:「メシはまだ食べられてない。」 友人:「水分摂ってる?」 私:「あぁ、水は飲めた。」 友人:「え!水飲んだん!?あんた、すごいやん。水飲めたんや

        【vol.011】 自分が苦しくない領域に逃げてコトが前に進み出した②

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        • 1時間目:こくご 〜人生がラクになる国語の授業〜
          20本
        • 鬱は創造的自己破壊だと思った 〜依存と自立の心の地図〜
          11本

        記事

          【vol.007】 鬱の日々

          会社を休んでむせび泣く発症直後ただでさえ精神的に参っている時だからこそ、最後の最後には力を貸してほしいと願っていた親から、私の「死」を是認するかのような発言をされたことで、精神的に取り付く島がなくなってしまいました。 もうこの世の中の誰にも頼れない。冷たい真っ暗闇の大海原に、独り放り出された感覚になりました。 その日以来、会社の事務所に行けなくなりました。それまでは、何がなんでも自分がリーダーとして会社を引っ張っていくんだと空元気を見せていましたが、もう動けない、心が折れ

          【vol.006】 鬱になった瞬間

          鬱になった瞬間そんな八方塞がりの時に、東北からある取引先の担当者が訪問してくれました。せっかく遠路はるばる来てくれたんだし、私もいろいろ話を聞いて欲しかったので、その担当者と二人で飲みに行こうという話をしたところ、両親もそこに連れて行けと言いだしました。 父親の存在が鬱陶しいから同席は嫌だったんですが、父親は一度言い出したらなかなか方針を変えないので、仕方なく、四人で市内の焼き鳥屋に向かいました。 行政処分を受けて営業停止中の会社と、東日本大震災でそれなりの被害を受けた会

          【vol.006】 鬱になった瞬間

          【vol.005】 鬱に追い込まれるまでの状況③

          発端は東日本大震災そんな時に起こったのが東日本大震災。兵庫県に住む私は、テレビでその惨状を知りました。居ても立っても居られなくなった私は、地震発生の翌月には被災地に行き、上水道が寸断されたとある高齢者福祉施設の生活用水を補給するために、山で汲んだ湧き水を軽トラに積んで運び込むというボランティア活動をしました。わずか数日ではありましたが、この国に起こった大惨事を自分の目に焼き付け、様々なことを考えました。 そして、被災していない西日本の人間として、東北にヒト・モノ・カネを継続

          【vol.005】 鬱に追い込まれるまでの状況③

          【vol.004】 鬱に追い込まれるまでの状況②

          薬事法、刺されるまで全力で突っ走るこの事業を推進するうえで、私にとって悩ましい障壁がありました。それは「薬事法」です。「薬事法」と言われる法律は化粧品や健康食品などを販売する際に、非常に重要、かつ面倒な法律で。 父親が開発した蒸留木酢液「爽美林」は、確かに姉のアトピーを改善させました。また、インターネット通販で全国のお客様から引き合いがあり、後述しますが、アトピーだけでなく特に「水いぼ」に対する効果が抜群で、後に同商品のレビューは100人以上からの評価で、5点満点中4.95

          【vol.004】 鬱に追い込まれるまでの状況②

          【vol.003】 鬱に追い込まれるまでの状況①

          脱サラ、それは依存から自立へ、安心から不安へ私のサラリーマン時代を過ごしていた株式会社ファンケルは、一部上場企業で、利益率の高い商材を扱っていたのと、経費が少なくて済む販売モデルが構築されていたから、事業はとても安定していて、その会社の社員でいることに安心感がありました。 しかし一方で、所詮は組織の中の1つのコマに過ぎない身分ですので、決裁権を持たない私は、自分の思いと行動を一致させることは当然ながら難しく、そこにストレスを感じてはいました。また、頑張ってもサラリーに大した

          【vol.003】 鬱に追い込まれるまでの状況①

          【vol.002】 生い立ち

          両親の特徴と家庭での様子1978年、私は前川家の長男として生まれました。 四人兄弟の二番目で、私には姉と弟、妹がいます。 父は厳しい人で、私は物心ついた頃からよく殴られていました。殴られている理由がよくわからないことも多々あったので、ある時その理由を問うと、 「うるさい!口ごたえするな!お前はワシの言うことを聞け!カラスでさえワシが白やと言うたら白なんや!」 と言われまた殴られる、そんな日常でした。 そんな父親自身は六人兄弟の末っ子で、祖父から厳しい育てられ方をされて

          【vol.020】 大津市の交通事故の加害者をバッシングしている人たちの抽象度が低すぎて、個人的には嫌悪感でいっぱい

          こんにちは。 まえぴょんです。 今回は直接的に「こくご」の話ではありませんが、大津市で起きた2人の園児が亡くなった事故について、「抽象度」という切り口で文章を書きたいと思います。とにかく書きたい、訴えたい。 まず、今回の痛ましい事故で犠牲になられた二人の園児にご冥福をお祈りします。また現在怪我で入院されている方々の1日でも早い回復を願ってやみません。実は私にも保育園に通う2歳の娘がおります。被害に遭った方のご家族のお気持ちを考えると、言葉になりません。 そんな今回の事故

          【vol.020】 大津市の交通事故の加害者をバッシングしている人たちの抽象度が低すぎて、個人的には嫌悪感でいっぱい

          【vol.001】 まえがき

          父親はしばらく考え込んだ後で、私の人生を大きく左右する言葉をかけてきました。 「お前が死んでも、それは仕方ない」 焼き鳥屋の座敷で、父親に真顔でそう言われた瞬間、私の後頭部がバンっと爆発したのを感じました。 ただでさえ精神的に参っている時だからこそ、最後の最後には寄り添ってくれるはずだと信じていた親から、私の「死」を是認する発言をされたことで、精神的に頼れる存在がなくなってしまいました。もうこの世の中の誰にも頼れない。真っ暗闇の大海原に、独り放り出された感覚になりました

          若者の投票率が低い理由とその対策

          こんにちは。前ぴょんです。 今日は国語の話じゃないけど、選挙にまつわる教育の話。 若者の投票率が低い現状さてさて、昨日は統一地方選の投開票日でしたね。こういう選挙の時には必ずと言っていいほどセットで言われる「若者の投票率」について、考えていることを書こうと思います。 総務省が公表している統計を見ると、 20代30代の投票率は他の年代と比べてもずーっと低いですね。それでも昔の若者の投票率は今の若者と比べて高かった。 平成29年の20代の投票率が34%であるのに対して、

          若者の投票率が低い理由とその対策

          【vol.014】 「知は空虚なり」から「英知を持つ英雄」への成長のカギは、「高い抽象度」と「迎合しない性格」

          こんにちは。まえぴょんです。 一昨日、チヤホヤされないからモチベ下がってきたというやさぐれたことを書いたら、ちゃんと読んでるで〜と慰められたので、ちょっとモチベ上がってきました。 しゃーないなぁ、じゃぁ書いたろかー、なんちって(笑) 知識をうまく活用できない ≒ 応用できない ≒ 「知は空虚なり」とまぁ、そうやってやさぐれながら書いたnoteをシェアしたfacebookの投稿に対して、 毎回読んでいます😊 なるほど…、とは思いますが、うまく活用できないでいます😢 と

          【vol.014】 「知は空虚なり」から「英知を持つ英雄」への成長のカギは、「高い抽象度」と「迎合しない性格」

          【vol.013】 コラム:起承転結とPREP法

          こんにちは。まえぴょんです。 最近、noteに投稿してもその反応が薄いから、モチベーションが下がってきました(笑)まぁそれでもしばらく書き続けますけどね。文章を書くことは好きやし。 さてさて、その「文章を書く」という行為なんですけどね、不思議なもので我々日本人は学校でその「文章の書き方」を教えてもらうことはほぼありません。小難しい評論文の読解の仕方を教わることはあっても、理に適った文章の書き方を教わることはないのです。 (ここで欧米と決定的な差が生まれます) 学校で教え

          【vol.013】 コラム:起承転結とPREP法

          【vol.012】 「スキーマ」の活用

          こんにちは。まえぴょんです。 先日体調を崩した娘からウィルスをもらったのか、一昨日は私が発熱してnoteを更新できませんでした。あーしんどかった。 それにしてもその娘、もうすぐ2歳と4ヵ月になろうとしてるんですが、最近とても生意気になってきたというか、我が強くなってきたと言うか、強情さが増してきたというか、なんせそういう生物になってきました。 そのことを妻に相談すると、 「そりゃ我々の子どもやから仕方ないんちゃう?」 と(笑) おっしゃる通り!気質はある程度遺伝す

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          【vol.012】 「スキーマ」の活用